4月ライブレポその1

4月はなんと4本もライブに行けた。仕事柄4月はとても忙しいのだけれど、どうやら計画性というのは年に比例して身につくものではないらしい。

最近自己表現の場というものが分からなくなっている。技術が発展していく中で全員が発信者となっていく。メディアの特権だった映像が誰でもどこでもいつでも送れてしまう。
が、どうも良いものや美しいものをカメラに収めて、みてもらおうというような熱量が持てないでいる。それはどんなにやっても生の美しさには敵わないと思うから。
どうせ発信するならフィルター越しの世界じゃなく、自分が考えた言葉で伝えられるようになりたい。自分自身が生で感じた興奮や熱量をなんとか言葉で紡げるようになりたいってのがささやかな私の願い。せっかくたくさんライブに行けたので記録に残して置いておくよ。



0402/BUMP OF CHICKEN/
長野ビックハット

明日から新年度となる2日。僕にとって久しぶりのBUMPのライブに行ってきた。
いつぶりだろうと振り返ると、最後にいったのはaurora arcのツアーだから3年ぶりになるのか。その間コロナもあったし、ライブに行けることが当たり前じゃなくなっていた。だけど、なんやかんやBUMPはずっと聞いていた気がする。新曲も聞いてたし、社会人になってなんとなく心の拠り所が欲しい時、そっと流していた。

いつも思うけど、BUMPのライブってほんとにあったかいと思う。ベテランバンドだけど、僕は一番すんなりライブいきやすいバンドって何?って聞かれたらBUMPって答える。なんかダンスとか特有のルールがあるわけでもないし、幅広い年齢層が楽しめるように考え尽くされてる。お馴染みとなった手元で光るリストバンドも視覚的にもすごく楽しめる。音だけじゃなく、空間そのものが居心地が良いものとなっている。

一曲ずつ言い出すとキリがない。今回改めて良い曲だなあと思ったのが、新曲である「窓の中から」だ。公開された時から大きな会場で少しずつ声が出せるようになった今だからこそ聞きたいと思える曲だった。藤くんの優しい「ハロー」という語るような声から始まるささやくようなスタートからまるでオーケストラのように音が重なり、大きく広がっていくこの歌がとても好きだ。

そして何より歌詞が良い。特に「同じように一人で歌う誰かとほんの一瞬だけだろうと、今重ねた声」から「あなたに届くようにと声に乗せたら自分でも驚いたんだ応えて重なる声」という部分。一人で歌っていたのが、誰かを意識することで驚くほどの力となる。コーラスを観客みんなでやったからこそわかる。今コロナ禍が明けてきた今だからこそ本当に感じる部分なんだけど、これを見事にライティングするのだから舌を巻く。

改めてBUMPが大好きだ。それはいつでも弱い者の味方だから。手が届かないほどのバンドなのに、いつでも近くにいてくれる。だから自分も時間がある限り会いにいきたいな。

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