言葉は受け手が決める。だから、難しい。

「言葉足らずのあなたの言葉 たくさんの思いがあったでしょう」
10-FEETというバンドの『アンテナラスト』という曲の冒頭です。この曲を聴くと、いつも言葉の難しさを痛感してしまいます。

言葉というのは本当に難しいもので。自分の言いたいことが伝わらないことの方が多い。

なぜかと考えてみると、やっぱり言葉を発した人じゃなくて、受け取り手が意味を紡いでいくというのが大きいんだと思う。

同じ言葉でも取り方によって、ナイフになったり、救いになったり。たまに自分が操縦できないものになっていく時。正直怖い。

最近よく噛み締めているのは「語り得ぬことには沈黙を」という言葉。言葉を少しでも伝えやすくするためには、同じ世界や景色を受け取り手と共有することだろう。イメージが合わさっていく過程に会話が乗っかっていくことが求められる。

だからこそ、分からないことには沈黙することも必要なんだと思う。多分僕の言葉は人より強い気がする。不確かな感覚で放つ言葉が誰かに飛んでいくナイフにならないように。言葉足らずにも必ず意味があることを考えていきたいな。語り得ぬことが、語れるようになった時、自分の言葉は初めて意味を持つんだと思う。

『アンテナラスト』のサビ
「言葉足らずでなければ届かないものがある」本当にその通りだと感じます。大切にしたい感覚だなあ。


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