パワーポイントの自己紹介スライドの作り方 写真入りがおすすめ
大きな講演や部署異動の際に必ず必要になるのが「自己紹介プレゼン」。
断言しますが、自己紹介資料(パワーポイント資料)は最大限盛りましょう。
その理由と、具体的な作り方を記事にしました。
パワーポイントの自己紹介スライドの作り方 写真入りがおすすめ
【こんな方におすすめ】
・職場や学校で自己紹介をしないといけない
・自己紹介スライドの作り方が分からない
・自己紹介スライドのテンプレートを探している
ちなみに「自己紹介資料を盛る」とは言うまでもなく、カッコ良く、見栄えのする自己紹介資料を作ることです。
パワーポイントの自己紹介資料 盛るべき理由①最初が肝心
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のメラビアン教授は、論文「Silent messages」の中で、人間の第一印象について以下のように発表されています。
人の第一印象は3秒~5秒で決まる
・視覚情報(見た目):55%
・聴覚情報(声) :38%
・言語情報(内容) :7%
(メラビアンの法則)
これは、全くの初対面の人に会ったときの法則。
ある程度長期的な付き合いになるビジネスの場においては、もう少し時間的猶予があります。
私の経験則としては、新たな上長の評価を得るためには、最初の一か月が肝心。
自己紹介資料は、そのとっかかりにもなるものです。
初対面の相手に「あなた」という人間を強く印象付けることが大事です。
パワーポイントの自己紹介資料 盛るべき理由②多くの社員と関わり合いになれる
キックオフのようにほぼ全社員が参加する場での自己紹介は「自分自身はどういう人間か」を広く告知するのに有効。
上長だけでなく、新部署のメンバーに「あなた」という人間を知ってもらうことは、特に大企業においては有利に働きます。
大企業で大きな案件を推進する際は、社内メンバーの協力が必須。
特に数億円規模の商談になると、営業は全体マネジメントのみ、実行は社内メンバーに任せるという体制になります。
その際、「自分ならでは」の社内人脈が活きてくるわけです。
パワーポイントの自己紹介資料 盛るべき理由③アイスブレイクになる
社外向けの講演の際は、冒頭の自己紹介資料がアイスブレイクになります。
特に大多数の参加者に向けての講演の際は、実は全ての人間があなたに興味を持っているわけではありません。
まずは本題と離れたアイスブレイク(自己紹介)を行い、自分という人間に興味を持ってもらうことが必要。
それを行うことで、参加者の思考を
・講演者はどんな人なんだろう
・これからどんなプレゼンが始まるんだろう
という方向に向けることができるのです。
次の項から、本題の「自己紹介スライドの作り方」に入ります。
パワーポイントの自己紹介スライドの作り方 サンプル
サンプルは以下。
自己紹介は、スライド一枚にまとめましょう。
以下、各エリアごとに解説します。
①自己紹介(重要度:低)
いわゆる名刺情報。
現時点、自分が所属している
・企業名
・部門名
・役職
程度があればokです。
②バックグラウンド(重要度:低)
これまでの自分の経歴(学歴・職務歴)。
・卒業大学名、学部名、専攻など
・入社してからここまでの簡単な経歴
卒業大学名などを書きたくない人は、「大学(工学)卒業後、○○株式会社に入社」というような感じにすると良いでしょう。
また入社してからの経歴は、以下のように具体的な部分まで記載します。例としては以下です。
・大学(工学)卒業後、○○株式会社に入社。主に中小企業向け財務会計パッケージの営業に5年間従事。その後○○株式会社に転職し、大手企業に向けたOA機器の営業に2年間従事
・○○大学(経済)卒業後、○○株式会社に入社。情報システム部にて社内システム全般の維持管理、保守運用に従事する。今年で7年目
③最近の取り組み(重要度:中)
ここ最近業務で手掛けてきた案件や取り組みの詳細について記載します。
以下のように具体的に書きましょう。
・××株式会社(顧客名)向け××案件のプロジェクトマネージャー
・◇◇サービスの第一人者として、主に中小企業100社から売上を達成
仕事上でPRできるような実績が無いという人は、以下のようなことを記載します。
・最近の仕事上の関心事
・仕事をする上でのモットー
④資格ほか(重要度:低)
おまけエリア。
資格を持っていたら記載すべきです。
・TOEIC900点
・その業界に特化した資格名
・社内外の各種賞の受賞履歴
その際、資格のロゴ画像は必ず載せます。
人間は文章より画像に目が行くからです。
⑤写真エリア
最後は最も重要な「写真エリア」。
自己紹介スライドの中では写真が一番重要です。
聞いている人が社内か社外かによって多少の違いはありますが、他の方から見てあなたは数多くいる社員の一人。
ここまでの名前や経歴、最近の取り組みなどという細かい所はほとんど見てもらえないからです。
聴衆の認知の順番は
・まずは写真が目に入る
・写真に興味を惹かれたら、文章を読む
です。
そのため、文章に手を抜いたとしても、写真だけは厳選するようにしましょう。
自分の写真(胸像など)
自己紹介の中ではこれが最も重要です。
スクリーン(資料)の最も左上、まずは人間の目に飛び込んでくる、ここに自分の写真を置きましょう。
ただし、証明写真のようなつまらない写真はNG!
できれば、講演や対談時の、身振り手振りを交えて熱弁しているような、動きのある写真がベストです。
こういった写真はなかなか狙って撮れるものではありません。
もしあなたが大勢の前で講演やプレゼンテーションを行う事がありましたら、誰かにお願いして撮ってもらうのも手です。
大量の写真の中から、ベストな一枚を見つけ出すわけです。
プロのカメラマンに頼まなくても、ココナラなどで探せばリーズナブルに撮影してくれる人はたくさんいます。
仕事の写真・趣味の写真など
資料左下の写真エリア。
ここも自分の写真(胸像)に次いで重要です。
あなたという人間がどういう人間なのか、一目で分かる写真にしましょう。
例としては、
・仕事をしている写真
・仕事中の写真が無ければ、趣味の写真で、あなたを端的に表しているもの
などですが、「あなたらしさ」が出ていれば、基本的にはどんな写真でも大丈夫です。
趣味の写真など
画面右側の写真エリア。
こちらも自分の写真(胸像)に次いで重要です。
仕事の写真は既に掲載していますので、こちらはあなたの意外な一面、できればプライベートの写真を載せましょう。
・スポーツをしている写真(ゴルフ、野球、ツーリングなど)
・家族と一緒に映っている写真 など
画面左側の自分の写真(胸像)で興味を持ってもらえれば、自然とこちらの写真にも目が行き、「へぇ、そんな一面が。」と興味を持ってもらう事ができます。
パワーポイントの自己紹介スライドの作り方 注意点
最も重要な写真の選び方について一点だけ。
左上の「自分の写真(胸像など)」と同じテイストの写真を、複数使用することは避けましょう。
※例えば、同じプレゼンの際に撮影してもらった自分の写真を複数使用することは避けましょう。
同じテイストの自分の写真が複数あると、ナルシストに見えてしまうからです。
「ほぼ」そのまま使える 自己紹介テンプレート集
ネットにある自己紹介テンプレートは「入力枠だけ」のものばかり。実際の文面を参考にしたい!
そんな方のために、「ほぼ」そのまま使える自己紹介テンプレートを用意しています。
パワーポイントファイルなので、写真と必要箇所のみ自分用にカスタマイズして使うことが可能。
是非チェックしてみてください。
自己紹介資料はできた!ではどうやって伝えるか
パワーポイントは得意だし、自己紹介資料はできたんだけど、人前でどうやって伝えたらいいんだろう・・・
パワーポイントの操作はでき、オシャレではないものの資料は作れる。ただ人前で喋るのは苦手という人は多いと思います。
ここでは、すぐに読めるkindle版でおすすめの書籍をご紹介します。
いずれもkindle unlimited対応なので、30日間の無償期間中に解約すればタダで読めます。
まずは、日本でただ1人の自己PRコンサルタントである森田恒行さんの「7つ星の自己PRをあなたへ: なぜ日本人は自己PRが苦手なのか」。
・そもそも「自己PR」とは何か
・自己PRでのNG行動
・7つ星の自己PRの方法
などについて、約100ページのボリュームでサクッと読むことができます。
続いて、大手ハウスメーカーの営業からコンサル業に転身された畠山さんの著書。
実体験に基づく理論を元にした自己紹介のポイントがふんだんに紹介されています。
内容はBtoCの営業向けですが、自分を売り込むという意味では共通。万人におすすめできる内容です。
最後は「Tokyo Work Design Week」の発起人である横石 崇さんの「自己紹介2.0」。
自分自身の経歴だけではなく、自分の「未来」や「役割」を自己紹介で語り、どんな人からも信頼を勝ち取るという「自己紹介2.0」を提唱されています。
私自身はとても参考になったと考えていますが、Amazonのレビューを見ると、一定数「よく分からなかった」という声もあります。
とりあえずざっと読んでみて、自分に合うかどうかチェックしてみるのが良いでしょう。
パワーポイントの自己紹介スライドの作り方 まとめ
人間、第一印象が最も重要。
プレゼン映えする自己紹介資料を作成し、新生活でスタートダッシュをきって頂ければ幸いです。
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