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「課題を抱えている方」のための政治を

泉健太は、27日、Choose TV『「ボトムアップ政治再生」は可能か 立憲民主党代表選挙候補者に問う』に出演しました。
「誰のための政治か?」との問いに「課題を抱えている方」のための政治と回答しました。

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町田 誰のための政治をしていくのか。労働組合の組織率が低下し、多様な働き方に移行している。総選挙で立憲民主党は連合の意向に左右されがちの印象を受けた。どういう人に向けた政治を行うのか。ボトムアップとは。あなたのための政治とは?

泉健太 具体的に言うと地元を一生懸命回っていて、私たちが気にしなければいけないのは、課題を抱えている方だと思う。そういう方々は声に出せるケースと、出せないケースがあるので、受け身で待つのではなく、自分たちから積極的にいろんなところを回って、何か困っていることはないですかと具体的に聞いていくことだと。自分が取り組んでいることで言うと、有権者という言葉は好きでない。それは選挙権のない人を置き去りにしているのではないかと。高校生でも中学生でも小学生でも、本当に困ったことはないかと聞く。立憲民主党は強い地域と弱い地域があって、党の仲間たちがそういう活動ができているかと言うと、まだまだ足りない。党としてどの地域に住んでいても、そういう声を受け付けるという姿勢やプロジェクトが今後必要になってくる。連合から圧力を受けたと感じたことは私はあまりなく、連合の組合員一人一人も市民である、そういう付き合いをしているという状況です。

津田 特定技能労働者の無期限と武蔵野市の外国籍住民投票条例案の受け止めと、代表になったらこのような問題に対しどのような方向性を打ち出していくのか。

泉健太 外国人労働者が増えてくるということですが、私も超党派の日本語教育の議員連盟とかに参加して、教育が進んでいないと思っています。子どもたちの受け入れもできていないし、大人の方への日本語教育もまだまだ足りない。更にアメリカでは普通に警察に通報すると4か国語で対応する。多言語対応が行政サービスにおいてどこまで確立されているのか、と言うことも問われる。受け入れるということ、家族が来るということは素晴らしいが、受け入れ態勢ができていないことが大きな問題だと思います。

町田 ジェンダー平等について。立憲民主党として今後数値として改善できるのか。リベラルの中でも理解がない人がいる。本質的なところでジェンダー平等にしていくには何が必要か。

泉健太 教育と言うと固くなりますが、生涯教育を含めあらゆる世代の中で、ジェンダー平等は何かということを浸透させていくしかない。世代間の意識の格差も大きい。私の子どもたちはそういう教育を標準的に受けている。社会的文化的に性差を分けることは少なくはなってきている。ただ町の中に溶け込んでいくときに地域のお祭りはどうか。地域のNPOは、職場は、災害時の避難所はどうか。いつまでもおにぎりを握っているのは女性会だったりする。一つ一つの現場を見ていくと当たり前のように役割分業が形作られてしまっている。そこの序列に入ると、学校で学んでいることが無になってしまう。あらゆるコミュニティにおける教育、浸透が必要です。

津田 総選挙で最後に勝ちきれなかったのは、ポスター貼り、ビラ配り、電話掛けなどの地上戦が弱かった。政治活動で戸別訪問などのどぶ板選挙をやった人が勝ち残っているが、それだと政治にすべてを費やせる人しか生き残れない。女性候補者への参入障壁となっている。パリテが大事だと言っても絵に描いた餅になる。女性の政治参加の参入障壁をなくす方法を具体的に上げてください。

泉健太 私が最初立候補した時は全国最年少で、相手が地元生まれ地元育ちの市議会の議長で、出身地じゃない所から立候補をしたから大変だった。ただ体育会的に私自身も選挙戦をやれたから次につながった。これを女性でも簡単にできるかと考えたらちょっと難しく、支援が必要ということもある。この政治の世界が体育会的な選挙を良しとしていていいのかと思う。朝の演説のサポートは必要かもしれないが、女性で立候補をする方には朝の演説を有権者が積極的にしなくていいよ、と言ってくれるような世の中も大事なのでは。そういう意識を広めていくこと、この人は当然子どもがいるのだから、その範囲で違う戦い方をする人なんだと、それを世の中が評価するように変わっていくように、促していく必要がある。党としての上乗せ支援もやっていくべきだし、スタッフを多くつけて上げる事もありだが、体力勝負の選挙をどこかで変えなくてはいけない。

町田 2015年細野議員を、2016年前原議員を支持し、希望の党から国民民主党に行き、国対委員長、政調会長をした。そのご立憲民主党に合流を選んだターニングポイントや理由を聞きたい。

泉健太 京都で政治を始めるきっかけは福山哲郎さんであり、山井和則さんであり、前原誠司さん。京都では3羽ガラスと言われ皆さん私の兄貴分だった。私は前原グループに所属し、政権交代を目指しみんなで希望の党に行くことを信じて船に乗ったら、いつの間にかたくさんの人が船に乗っていない状態で、福山さんまでそこからいなくなってしまうということで、私としては生き別れのような感じでした。そういう中で去年枝野さんと合流するとなり、逢坂さんと一緒に党の綱領を作って、やはり(その時)枝野さんも相当悩んだと思う。旧立憲民主の良さが失われることはないのではと。一方では政権を取ってからでないとみなさんの想いを実現でない。そういった想いがあっての決断だったと思う。それを尊重して党運営をしていきたい。

津田 朝日・グレンデール訴訟を支援する会の賛同人及び今年1月8日のソウル地裁従軍慰安婦賠償判決について、立憲民主党の支持者の一部から疑問が上がっている。韓国についてどう思っているのか。

泉健太 ワシントンポスト(朝日・グレンデール訴訟を支援する会の賛同人に掲載)の話は全く賛同した意識がない。新聞に載ってびっくりして、教えていただいて、そしてその後事実確認をして、6月14日に掲載され、7月中旬に広告掲載主である五つの真実委員会に対して、賛同人からの削除を申し入れさせていただいた、2007年だったと思うが。その時には手続き的な誤りだったということで、削除了解となった。この当時SNSがなかったので、ここで解決して終わっていた。後になって記事だけが独り歩きして再炎上したような話で、私はまったく賛同していない。今年1月8日のツイッターの件は党の見解を発表した。政調からペーパーをもらい、そのペーパーを読む形で見解を表明している。そして周りに書いてある、不当とか論外とかいう言葉は政調との話し合いの中で確認し発表した。これは党の見解として発表している。日韓関係については友好的に進めていくことは当然のことで、政治は難しい問題を抱えているが、社会文化交流始め、融和的な環境を作っていく。今まで韓国を何度も訪問し、友好関係を強化していくべき。

津田 この説明によって泉さんへの誤解が解けたと思う。非常に重要な答えだったと思う。

最後の一言

泉健太 私は自分の執行部を構成できれば、執行役員の半分を女性にさせていただきますという、ことを出馬の時から決めて発表しました。党の意志決定の土台を変えるということを必ず実現したい。私自身、逢坂さんのおっしゃる教育、小川さんの熱量、西村さんの多様性、そういう一人ひとりの力が活きる党運営をして、この党の支持層を拡大したい。
私はあまり政策のことをあえて語らないのは、立憲民主党の政策や理念はそのままでいいと思っている。この政党が多くの有権者に受け入れてもらうには、この政党の良さを伝えていく必要がある。自民党と戦うことばかりが先行してしまって、国民の皆様に立憲民主党の良さを伝えることが後回しになってしまった。このあたりを強化して立憲民主党の良さをどんどん世の中に伝えていく役割を果たしたい。


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