見出し画像

自殺してはいけない理由がわからなかったうつ病のとき

私の怖いことは、未来が思い浮かべられないことでした。


当時、車のラジオから「テーマは新年の抱負!」「ラジオネーム○○さんの新年の抱負は…」などと聞こえてきた時が1番の恐怖でした。

「どうしよう、私には何もない…」という虚無感が大きく、逃げ出したい気持ちでした。


自殺はしてはいけない

と頭ではわかっているのだけれど、

なぜ自殺してはいけないの?自分の命だから、自分で終わらせて良いのではないの?

私これまでにたくさんの良いことがあったから、

もう十分。

これ以上きつい思いするなら、

自分で終わらせても良いのではないかな?

どうして生きていなくてはいけないのかな?


と結構、悩みました。

「命を大事にしましょう」と

教壇に立って教えてきたのに、実際うつ病になると答えが出てこない。

答えを知ったのは、数年後。


私に子どもが生まれたとき、

たくさんの「おめでとう!」「おめでとう!!」という言葉をもらったとき。


あぁ、命の誕生はこんなに多くの「おめでとう」で迎えられるんだ。

知らなかった。

私が知らなかっただけで、

私が生まれたときも

きっとたくさんの「おめでとう」に囲まれて

生まれてきたのだろう。

私の命は、私の命だけど、

私だけの命ではなかったんだ。


たくさんの「おめでとう」に迎えられた命だったんだ。

自分で終わらせなくてよかった。


自分の命を大事にする理由を、わが子や教え子に

伝えなくてはいけない。


だって私、知らなかったのだもの。

伝える人がいないと、わからない。

伝えよう。

私の命の誕生を「おめでとう」とよろこんでくれた方々に恥じないように

私の人生もしっかり生きようと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?