池永ゆうき@大阪狭山市

一日一日頑張って悔いの無いよう進もう

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On Your Mark

 本棚を片付けていた時に手に取った高卒認定(旧・大検)の証書。私は高校生活を不登校で過ごしました。暴力を伴ういじめを避けるため空費させられた時間。それを過去のものとして、次に進むために、受験会場に向かったあの日の緊張を思い出しました。17年前、勇気を出して決意した受験、それを支えてくれた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。おかげさまで、今もがんばっています。

    • スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』

      「戦勝記念日に、オーリャ憶えているだろ?よぼよぼのおばあさんが首に、これまたよれよれの札をぶら下げてるのに出会ったこと。『クリニェフ・トマス・ヴラジーミロヴィチを探しています。1942年に封鎖されたレニングラードで行方不明になりました』と書いてある。顔つきからみて80歳はとっくに越えている。いったい何年こうやって探しているのか。そして自分の最後の時が来るまで探すだろう。私たちもそうだ。それを、あんたは忘れてしまいたいか、だなんて……」 p165より引用

      • 岸田雪子『いじめで死なせない』

         「いじめ被害の経験をした人は、被害経験がない人に比べて、うつ病になるリスクや自殺念慮の傾向が2倍程度多い」「いじめ後遺症ともいうべきものが大人になってからも対人関係や経済的困窮に関係を与えている」(P209から要約)  これほど重大な被害をもたらすいじめに対して日々真摯に対応する先生方が多い中にも関わらず、隠ぺいに走る学校の報道を見るたびに怒りがこみ上げます。  「いじめられても、そうした悪影響を減らせる要因があることも明らかになった。それが、家族など身近な人とのあ

        • 芦部信喜『憲法 第七版』

           大学の法学部生だった頃に使っていた教科書がこれの第四版でした。10年以上経っても版を重ねている本書を本屋で見つけ、スタメンを張り続けているベテラン選手を見たときの様な心の躍動を覚え購入しました。  内容や成立過程など賛否両論渦巻く憲法論ですが、私は少なくとも現行憲法25条の精神は誇るべきものであり大切にしていきたいと思っています。  不幸な人々、貧しい人々、抑圧された人々を守るためにこそ議会がある。当たり前の様ですが大切なことだと思います。  

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          樋口くみ子『不登校後を生きる』

           不登校を経験し、その後どうやって生きていくのかという点に主眼が置かれた本です。悲観的になりがちなテーマではありますが、通信制高校や高卒認定試験、各種資格の取得など著者や寄稿者の体験に基づくアドバイスが豊富です。特に各種資格の取得について前向きな論調で語られていたのが記憶に残りました。  中学校卒業後進学せずにアルバイトをすることやゲームへの熱中などについても肯定的な語り口で良い面を見てくれています。  著者も高校中退後21歳で大検(現・高卒認定試験)を受験、その後大学教授に

          樋口くみ子『不登校後を生きる』