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25年前は情報遮断されていた?

中学時代の同級生とZoomで話をしました。
同じ吹奏楽部でとても仲が良い男子。
sns で再び繋がって以来、よくコメントを残し合ったり
連絡を取ったりしています。

中学の頃に、唯一洋楽を聴き合い歌いあった仲でもあります。

彼もヨーロッパで暮らしていて、
今は大学で日本語を教えているようです。

今回は、テスト用に「日本語の会話音声」を録音したい
とのことでまた声をかけてくれました。

録音の前に雑談がしばらく続きます。
数ヶ月ぶりでしたが、話が尽きることはありません。


そうそう、確認したかったことが一つありました。

私たちが中学生だったのは25年前。
当時、「NOW」という名のオムニバスアルバムがありました。
有名な洋楽を集めたシリーズで、私たちが聴いていたのは4〜6でした。

流行っている曲はこれを聴けば把握できるというもので、
アルバムは擦り切れるほど聴きました。

ちなみに収録曲は、
「ワナビー」/スパイスガールズ
「ディーパー・アンド・ディーパー」/キャグネット・フィーチャリング・アナ
「SA A VIDA~幸せの合い言葉」/ペットショップボーイズ
「DUB-I-DUB」/ Me&My

今、見直しても懐かしさに胸がキュッとなります。


そして話題に入っていきます。


『NOW 4』のアルバムに
「I Was Born To Love You」というクイーンの曲が
最初のトラックに入っていました。

後に、キムタクのアイスホッケードラマの主題歌になって
再ヒットするんですが、いつ聴いても色褪せない名曲。

で、中学生の私たちは、何の情報もなく、
この音楽をただただ耳で聴いていました。

当時はPVなんて、自由に見ることができない時代。
どんな様子で歌っていたかは知らずに想像していました。

我が家ではスカイパーフェクTV を契約していました。
MTV で縁があれば有名曲のPVが見れました。
マイケルジャクソンやマライアはよく見たけれど、
QUEENは覚えていない…


で、私が言いたいのはここから。

友だちに質問しました。

「ねぇねぇ、フレッディ・マーキュリーがゲイだと当時知ってた?」

「えっ!?
知らない!今、知ったかも!」


つまり、何も知らなかったのです。

私たち中学生の情報量はそこまで。
その後、再び触れることなく、ただ聴くを繰り返していたのです。

そして私は後に、2018年の映画『ボヘミアン・ラプソディ』で
真実を知って驚いたのです。


もしかすると、情報が遮断されていたのかも…と
疑問を抱いたのです。

25年前は、カミングアウトする人もいましたが、
まだまだ差別の対象として見られていました。
だから、PVで晩年のフレッディを見ることがなかったのかも。


ヨーロッパでは、LGBTQ の理解が日本より進んでいるという話題に。
法規制も変わり、街によってはカップルで歩いていても
白い目で見る人は少なくなったと感じます。

しかし、16万人のこの小さな街ではまだまだ。
堂々と歩く人たちはほんのわずか。
コソコソ食事しに来ている人はこんなにもいるのに。

市民の劇的な変化は求めていませんが、
他人を否定しない文化であって欲しいと願います。

現在の日本はどうですか。

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