八白土星は最後の冬

占いにハマりやすい年?

昨年末から、運気が良い部分と良くない部分が交互に現れ、何か改善できることはないかと模索していた。手っ取り早くdマガジンで、星占いの記事物色した。それをスクショし、全体の総評を自分の中で作り上げ、方向性を掴んだ。



子どもの頃、元旦の新聞に、九星気学の別冊が付録として付いてきた。それを母と、家族の分も見ながら、あーだこーだ言い合うのが我々女性陣の楽しみだった。一度見たソレは、その時の楽しみであって、思い起こしてハッとすることはなかった。

あれから20年。
うんともすんともな暮らしの中で、九星気学を思い出し、「八白土星」と検索した。ネットやYouTubeでは、この手のサイトが山のようにあることが分かった。あらゆる怪しそうな人が、各々に分析し運勢を発表している。いかに、すがりたいと思っている人が多いことか。タダで見られるからか、壺を買えだの、命の水があるだなんて言われないかとビクビクする。また、特に今年は、占いにハマりやすい年らしいからほどほどに。 八白土星だからと言って、運気が悪いとは言い切れない。

八白土星の占いは見ても、性格までを把握していなかったので、今回初めて知って驚いた。「山のようなタイプなので動かない性分だとか。だから、人から支持されるのが嫌いらしい。これはものすごく当たっている。動き出す速度は人より遅く、嫌だなと思いながら一歩を踏み出している。
ところが、気分が乗ることだと「ハイ喜んで!」と、調子良く駆け出していく。



今年の運勢は我慢…

さて、年が明けて、八白土星の運気を開いてみた。するとどれも「年末からの3ヶ月間は、冬のような厳しさだから、しばらくじっとしていて」というものだった。
原因は自分にないのに、注意されたり、文句つけられたり、なぜか自分を責められたり。目立つあまりに、いろんな矢が飛んでくると語っていた。
なのに、そんな状況が起きても「反論してはダメ」と。また、「大きな決断をしない方がいい」とも。何が起きても声を荒げるどころか、我慢するのみとのとこ…

イタリアに来て、感情を何でも出すようになった。みんなバンバン言い訳してるし、やりたくない理由をつけるし、人のせいにしたりする。そんな人たちの中で、日本の「言い訳しない美学」は通用せず、意思がない時思われてしまう。だから、きちんと自分に非がないことや、想いを主張することは自分を守るためには必要不可欠となる。レストランで働き出して、1秒も無駄にしないように、サッと意見を述べたり、異議をとなえる技を身につけた。

だがしかし、
一月と二月は我慢の月。何を言われてもグッと堪える。腹立つことがあっても、あの人が嫌いでも何も言わない。でも黙っているのも悔しいから、周りの誰にも通じない日本語で「バッカじゃなぁ〜い」なんて歌ってみせる。誰も分からないし気づかないし傷つかない。言霊が怖くもあるが、ストレスを少しでも発散させて、自分を守る手段として、そこは堪忍してほしい。

この数ヶ月、確かにいろんなことが起こるが、対処法を知っているから、堪えられている。今のところまだやっていけるが、今後何が起こるか分からないと思うと、それはそれは恐ろしく、不安が迫ってくる。とは言え、気の持持ちようで状況はいくらでも変えられる。この気分転換を最近意識している。



私のイタイ気分転換

ストレスやモヤモヤの解消は、どこにあるのだろうといつも探っている。
食事なのか、夫とただ他愛もない会話をすることにあるのか、インコをなでなでしながら、愛の疎通をすることなのか、涙を流したり、歌を歌うこともその一つ。だが、私ならではの方法を書いてみる。

■ 自分へ声援を
自分自身に向かって声をかけてみてほしい。想像以上に効果がある。私は「怒らない♡」「ガンバレー!」なんて優しく、親友に話すように声をかけている。第三者を励ますように言っても、誰かに言われている気分になれる。人の脳というものは、意外にも単純なものなのかもしれないと、専門家気取りで言ってみる。

■ 作ってもらう・おごり
食事も大きいストレス発散法だろう。特に、作ってもらうことは効果的だと思う。今朝も落ち込み、夫にムッとした思いを吐き出してしまったが、夫が作ってくれたので、全て吹っ飛んだ。ほうれん草のソテーが美味しくて、どうやって作ったのか聴きたかったが、夫の得意料理として一品加える方がお互いのためだろう。
あと、甘いものも、誰かのおごりも、カラフルな一品も気分がグイッと上がる。だから、食事にも拘りたいと思うのかもしれない。


■ トイレ掃除の因果関係
これはイタイと思うかもしれないが、母に言われた一言がある。
「トイレと玄関を毎日磨くと、運気や金運が上がるみたいよ。」というよく聴く誰かからの情報に、毎日どんなに遅くなろうとも実行している。二週間は経っただろうか。特にトイレを磨くと、臨時収入がやってくる。因果関係はない。しかし、トイレを磨くと入ってくる。入ってくるからトイレを磨くのか、入ってくるためのおまじないとして行っているのか分からない。…なんて強欲くなんだ。いかんいかん。とは言え、今となっては、掃除せずに寝ると、やり残した感があるので、完了しないと床に就気ない。
どんなにムカついている時でも、私はトイレを磨いているんだ!と落ち着かせる。ソレとコレとが結びついている感はないが、気分次第。これでいいんだ。

■ 推し動画
さらにもう一つの解消は、YouTube「伯山ティービィー」や「ヨネスケちゃんねる」を見て、演芸の世界に浸ること。師弟関係や楽屋の会話、講談や落語の話芸を聴くだけで、俗世から脱した、別世界へ行ける。ここには、昭和や令和に関係なく、何十年も受け継いできた、笑いや人情話で心温まれる。たった一人なのに、言葉だけで世界を作り上げる不思議な時間だ。夢が覚めないでほしいと願いつつも、最後が気になってソワソワする。
今特にお熱なのが、同い年の講談師 神田伯山。飛ぶ鳥落とす勢いで駆け上がるのも爽快だが、貫禄ある話芸にも魅了される。
ほら、またヤル気が出てきた。

私、意外にも解消アイテム持ってるじゃん!と改めて気付かされた。
あの手この手で八白土星の最後の厳冬を乗り越えてゆく。来月からはグググィッと上がっていくようで、それを信じて、引き続き我慢我慢。私頑張れ!同じ八白土星さんも頑張れ!二月はなんと28日しかない!あと、22日だ!耐えるんだジョー!って、また楽しく言い聞かせている。


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