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【帰国】店で喫煙可の日本は時代遅れ

2022年10月現在。

高松に昭和を刻み続ける喫茶店があります。


その名も「コーヒーサロン 皇帝」

ここは、かつて働いていたラジオ局の近くで、

当時のラジオ部長はよく通っていました。

「部長はどこへいったの?」と尋ねるとだいたい

 「皇帝」と返ってくるほど。

部長の行きつけでした。

その頃行った記憶はあまりなく、

どんな店内かも覚えていませんでした。

今回は先輩に誘われて中へ。

嘘みたいな色のクリームソーダーが迎えてくれます。

喫茶店の定番ですね。

中に入っても昭和は続き、懐かしさ満載。

やってくるお客さんも昭和を貫くような人がいて、

徹底していると圧倒されました。

昼食時に行ったのでほぼ満席。

女性のおひとりさまも珍しくなく、

量の多いパスタをサラリと平らげていました。  


煙が目にしみる

日本に四年ぶりに帰ってきて驚いたことがあります。

それは、未だに

店内で喫煙できること。

皇帝に訪れる人の殆どが喫煙者。

ここで吸えるから、利用しているのでしょう。

知らなかった私は、やられた!と思いました。

壁にも椅子にもテーブルにもこびりつくヤニ。

私にもついてくるか…と思いながら、

そそくさとお店を出ました。



イタリアの禁煙化



イタリアでは2005年より、

職場・飲食店・公共施設・娯楽施設など

屋内では全面禁煙となりました。
 
喫煙した者だけでなく、許可した店側にも、

約4千円から4万円の罰金が課せられます。

よって、私が来た10年前のイタリアでは、

屋内でタバコは吸えない状態だったのです。

その代わり、食事中に中座してタバコを吸いに

お店の外で出る人が沢山います。


彼らは、食事への行儀が悪いだけでなく、

道路へのポイ捨が横行していて、

週末ともなれば、飲食店の前には

タバコの吸い殻が散乱しています。

それは珍しいことではないのです。



日本の禁煙化は他人事

一方で、日本ではまだまだ吸えている。

喫茶店や居酒屋では、「どうぞ吸ってください」と

灰皿を置いているところも。

なんなら、それをサービスにして「吸えますからどうぞ」。

その言葉の内側には、"安心してお席で吸って"、

"うちは吸えるお店なのょ" と聴こえる。


2020年4月から、日本でも全面禁煙化になったとか。

全くもってそんな雰囲気は私には見受けられません。

夜の飲み屋街は、タバコとお酒と香水が混じったニオイが

辺りに漂っているから、ここで「禁煙化」は、

他人事なのかもしれません。

吸わない方が肩身が狭い

グループで飲みに行った際に、誰かが

「タバコを吸ってもいい?」と言われたらどうしますか。

「嫌だ」と言える人はどのくらいいるでしょう。

自分が上司だったり、言える仲ならいいけれど、

そうでなければ「どうぞ」と嫌な顔しないフリして

いい人ぶって、私なら言ってしまいます。


また、かつて日本で働いていた頃には、

あのお店に行くなら服が臭くなるから、良い服は着て行かない。

と意識して服を選んでいました。
 


久しぶりの日本はまだ続いていたので、

お店に入るたびに残念な気持ちになります。

またこのご時世、マスクにもしっかり吸収するから

すぐにでも捨てたくなります。

朝取り出したマスクがお昼に臭くなり、

一日中臭うって…

変えるしかない。


悪いわけではないけれど



吸っている人が悪いわけではない。

知らずに入ったところがそれだった場合、

しまった…というくらい。

服は洗ったり、干したりすればすぐ消えるから良いけれど、

もう行かない店リストに入ります。

私が行かなければいい話。

しかし、

街の喫茶店は、歩きタバコができなくなり、

堂々と吸えなくなった人の

溜まり場的存在になっているとも感じます。

お気に入りの老舗コーヒー店には、

喫煙者のオアシス。

大好きなウィンナーコーヒーを味わいに行きます。

ここは、カウンターとテーブル席がありますが、

相席になることも多く、それが喫煙者なら…

飲んだら出るだけです。


お店の中を分煙してくれたらと思いますが、

喫煙者が溢れるだけだろうとも。

本当に休憩しつつ堂々と吸える場所になっているようです。

吸えるなら喫煙者は喜び、非喫煙者は我慢。

吸えぬなら非喫煙者は安心し、喫煙者は苦しむ。

お店によっては客足に影響が出るのは分かる。

かと言って、健康や害を及ぼすことは

このまま継続するべきではないと思う。

副流煙が身体に悪影響を及ぼすことは分かって、

未だ分煙で止まっているのは、先進国の中で見ても

日本のレベルは低いとか。


他人の行動や音や匂いに敏感な昨今、

副流煙はいいんですか。


この緩いままでは、日本は遅れていると言われるでしょうね。


追伸、

喫茶店「皇帝」には、こんなゲームが現役であります。

現代の子どもたちはこれを見てどう思うのかなぁ〜

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