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イタリアの雑誌から 〜その1〜


雑誌は本屋で買えない!

いくらメディアやネットが普及しても、
雑誌は消えることなく、ある一定層を掴んでいる。
紙をペラペラめくることは、アナログと言えよう。
がしかし、この感覚や手軽さはネットにも勝つ。


イタリアに来て、雑誌について一つ驚いたことがある。それは、
「雑誌は本屋で扱っていない」
ではどこで買うんだ!?と思うとだろうが、
これは、新聞と同等な扱いで、
Edicola という新聞を扱うお店で販売している。
よく外国映画の街角で見かける、キオスクのような場所。
確かに、本とは違って、毎日・毎週・毎月と発行されるものは、
新聞と一緒に置くのがカテゴリーとしては合っているのかもしれない。



そして、もうひとつ日本の雑誌文化と違うことは、
「付録はあまりない」ということ。

20年前の日本もここまで多くなかったはず。それと同じくらい。
もしかすると、今の付録付きが過剰なのでは?とも見える。
世間は、雑誌を買うのか、本を買うのかどちらがメインになっているのか。
かくいう私だが、日本の雑誌の付録内容を定期的にチェックしている。
買わないにも関わらず、見るのは好きなのである。
マメに付録情報を掲載しているサイトに何らかのお礼をしたいくらい。


話をイタリアの売店に戻す。
なので、雑誌を買いたいと思ったらそこへ行く必要がある。
売店の大多数が一面を接客口にし、周りの面には雑誌を並べている。
ジャンルごとに分けられていて、裁縫、キッチン、ガーデニング、旅行、
スポーツ、車、カメラ、ファッション誌というように立てかけてある。


だけども、これらは簡単に手に取ることができない。
ガラスのドアの向こう側に陳列しているからだ。
外側から眺めて、表紙やコピーを見て気になるものがあれば、
店員に見たいと交渉することになる。
なので、時間つぶしに〜 なんて気軽に見ることができない。
これが最大の欠点!
だから、私はイタリアで雑誌を買わないのかもしれない。
いや、私はただ交渉しなければいけないことや
買わない場合の対処法などに恐れている臆病者なだけかもしれない。


雑誌を手に取る日

日本にいるころは、衝動買いの一つとして雑誌を購入していたが、
今はこの有り様で購入するまでに至っていない。
しかし、数年前に行きつけのスーパーの一角に充実したコーナーができた。
いつか立ち読みしよう!と思っていてこちらもまだ手をつけていない。


購入しないが、毎月雑誌を読んでいる。
どういうことかというと、
無料の雑誌が手に入るのだ。

日本でいうドラッグストアのレジ横には、月刊誌を積んである。
毎月15日頃発行されるので、それを目的についでに買い物をする。
その雑誌は、見開きページの半分が情報で半分が広告。
女性をターゲットにした季節ごとの健康や美容のほかに、
趣味や子育て、ペットなどと浅く広く情報を網羅している。


これ以外に、スーパー各社が発刊する季刊誌など合わせると、
毎月2〜3札の雑誌を読むことになる。


日本について書いてある!?


これまで、イタリアの女性向けの雑誌を読んで、
ある一つのことに気が付いた。
もしくは、私はあらゆる雑誌を開く度に
コレを探しているのかもしれない。それは、、、



必ず日本に関する情報が載っている!


この仮説?都市伝説?は、70%の確率で当たる。
これが本当かどうか、昨日手に入れた雑誌を見てみよう。


P&G発刊『Victoria』

アンナ ヴァッレという絶世の美女が表紙。
この顔だけでどれだけの女性が手にしただろうか。

私もその一人だ。
しかも今回、初めてこの雑誌に出会った。
右下のP&Gのマークから彼らが発刊する雑誌と分かる。


写真のセンスやネタのバランス、掘り下げ方など、
無料とはいえとても価値がある。


日本に関するページ


そうそう、私が必ずといっていいほど出会う日本に関する記事。
ページをめくっていくと、、、


やはりあった。


衝撃的な右ページではなく、左側に注目。

ソファではなく、床にちょこんと座る
人形みたいでかわいい女性。
全世界で有名となった

KonMari

当然のことながら、近藤麻理恵さんの本やメソッドは
イタリアでも大ヒットした。
本屋で上位にランクインしていた時は、
こんな田舎町でも知られているんだ! ど驚いたのを覚えている。

この雑誌でも、春の模様替えに彼女の片付けの方法が
4ページに渡って掲載されている。

同じ外国に住む日本人として、本当に敬意を払う。
と同時に、自分もまだまだ努力が足りないと痛感する。


こんまりの、片付け術はただのメソッドではなく、
スピリチュアル的な要素も興味を引くポイント。
物や思い出を直感で選び抜くことや、
片付けることによって心の整理がつくことなど。
成功すると激変するかもしれないと考える人にとって、
一刻でも取り入れたい技の一つ。


中には、嫉妬をあらわにするユーチューバー?なのか、
コンサルタントなのか、知らないがそんな女性もいた。
イタリア人にこのスピリチュアル的なことがどこまで通じるか、
分からないが、響いた人にはポジティブに、
共感できない人にはネガティブに写るのかもしれない。

これだけ世界的に有名になると、様々な意見が飛び交うのは当然のこと。
それほど、あらゆる地で彼女の片付け術に注目していることが伺える。



日本についての話題を綴る


ということで、これから日本に関する情報が載った
雑誌をここに連ねていくことにした。
これは、自分の記録ということもあるけれども、
どちらかというと、

「外国から見た日本」
を可視化することになるであろう。

思っている以上に、日本人や日本の話題が
あちらこちらで取り上げられている。

さて次はなんだろう。

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