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老猫の「防水対策」(主におしっこ)について。

こんにちはワイです。いつも仲良くしていただきありがとうございます。

早いもので、1月の後半。思い出すのも辛い、阪神淡路大震災の日があったので、防災について話をしてもいいかなとも思ったんですが、
フォロワーさんのフォロワーさんで、 最近愛猫さんがオムツデビューをしたというような書き込みを見かけたので、
緊急的に猫の「防水対策」(といっても主におしっこ対策)について話をしたいなと思っています。

介護っぽい話も織り交ぜて一緒に書いていきます。

※Amazonのアソシエイトとして、[如月紅庵]は適格販売により収入を得ています。

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まず、うちの前提の話になるんですが、2年未満前ぐらいだったのかと思うんですが、25歳で猫生を全うしたへちまさんが、
ある時、突然原因不明の痙攣(てんかん発作みたいな感じだったけどここでは「痙攣」に統一します。)を起こして、そこから痙攣止めの薬を飲ませるという習慣が始まりました。
それについては、病気や投薬などの話になるので、また別途noteを書きたいと思います。

今回、へちまさんが痙攣止めのために飲んでいた薬が、「フェノバルビタール」という薬でした。
最初は錠剤から始まったものの、錠剤だとなかなか微調整が厳しいってことで、その後は液状のものに変化しました。

これは先生から投薬の注意事項として「かなり倦怠感が出てくると思うので、 薬をあげてからぐったりしたり、元気がないような状態になるかもしれない」っていうのは事前に言われてました。
で、肝心のその薬を最初想定の量をあげたら、これがかなり効いたみたいで。
めちゃくちゃ生命力の強いへちまさんですらものすごいフラフラになってしまって、もう歩くのもままならないって感じに。
なんつーのかなぁ…体の筋肉が緩んでしまうのか、いつの間にかおしっこもちょっと漏らし気味になってるみたいなことが続きました。

この状態を見て、私も「いよいよこれが介護っていうやつなのか」と腹を括りました。
確かその時は、会社に事情を説明して、テレワークにしてもらったはずなんですが(潰れてクビにされたけどへちまについては理解のあるいい会社だったんだよ。)
ま、結果的に言うと、へちまさんは脅威の生命力を持っていたので、 割とすぐに薬がだんだん体に慣れていきました。
最初は初めて体の中に入っていく薬だったので、それに負けてしまっていたみたいなんですが、 一ヶ月もしないうちに気づいたら普通にスタスタと歩いていましたな。
(フラフラの状態でも飯だけはガツガツご食べてたと思う。)
初めて投与する薬が体に慣れるまでは結構大変なんだなっていうのを、純粋に学んだって出来事でした。

で、 そのへちまさんがフラフラしてた時に、寝たきりになることを覚悟をしまして、その時に自分でできるなりに色々と対策を立てました。


■フラフラなへちまさんへの配慮その1)人間用ベッドを撤去する

今までは、私が寝ている人間用のベッドに猫用のスロープだとか、階段をくっつけて、へちまさんがそこに登ってって、2人で一緒に同じベッドに寝るっていう生活をしていたんですが、
薬をあげた当初のフラフラ具合から考えて、ちょっとこれは、スロープも階段も登るのは難しそうだなって思ったんですよ。
なので、思い切ってベッドを捨てるのではなくて、えいやっ!と壁側に立てかけてしまうような形にして、(めちゃくちゃ重くて大変だった)上に乗せてたマットレスを布団みたいにして床に敷いてました。

■フラフラなへちまさんへの配慮その2)丸洗いできる猫用ベッドを複数用意する

痙攣の薬のせいで、へちまさんがフラフラしてしまって、ドテッと転んでしまうようなことが頻発したので、どこで転んでも確実にキャッチができるように、 家中のそこかしこに丸洗いができるペット用のベッドをたくさん配置しました。
いつ何時粗相してもいいように、「丸洗いができる」ってのがポイントね。
要はへちまさんがどこに転んでも、どこで寝たい時でも寝られるような状態を作りました。


■試行錯誤の防水(おしっこ)問題

投薬開始当初、不安になってたのが防水の問題なんですよね。
「防水の問題」ってのはおしっこもそうですし、吐いちゃった時とかもそうですし、水をちょっとこぼしちゃった時とかも含まれます。

へちまさんは若いころにいろいろあってトイレでおしっこをするってのが、あんまり好きじゃなかったみたいで。
もちろん猫用トイレにしてくれることもあったんですけど、 トイレから外れたところにしちゃうっていうことも多かったんですよ。

痙攣の薬を飲み始めてから、体がフラフラしするようになって、ちょっとしたトイレの段差とかも厳しくなってしまったようで…
トイレ用のスロープなんかも設置してみたんだけど、トイレで全くおしっこをしなくなっちゃったんですよね。
(でも最後の最後まで、へちまの尊厳を守るために、使わずともずっと撤去はしませんでした。)

それで、じゃあ、どうしたらいいかっていうと、私もすごく悩みましてね…。
猫のおしっこって、すごい臭いんですよね、一緒に暮らしてる人だったらわかると思うんですけど、刺激臭がまず半端ない。
もう、家帰った時に目にくるツーンとするような匂いで。あれがフルタイムで働いたりしてると、フローリングにそれをやられちゃったりしますと、
帰ってきたときにはもうおしっこが染み込んでいるんだよね。
「この家出る時、すげえ金かかるだろうな」とか、余計なこと考えたりとかして。

トイレ問題はめちゃくちゃ悩みました。
へちまさんも、ちゃんと言葉わかってるんで「もうちょっとトイレする頻度増やしてもらえないっすかね。」っていう交渉したりすると、
しょうがねぇなぁって感じで2、3日はそれに応じてもらえたりとかすることもあったんですけど、それでもトイレじゃないとこでするのほうが多くって。
これマジでどうしたらいいんだろうなって、めちゃくちゃ悩んだんですよ。

悩んだ結果、「へちまにトイレでおしっこをしてもらう」っていう考え方をそもそも捨てた方がいいんじゃないのかなって思うようになりました。

■「家全体をトイレにする」逆転の発想

色々フォロワーさんとかにも相談して、 「留守の間はケージの中に入れておく」とか、
そういったことも考えたんだけど、 もう老い先短い中で、普段からたたでさえ狭い部屋の中で窮屈にしているのに、これ以上自由に行き来することができなくなっちゃったら、絶対辛いだろうなと思って、それはやめたんです。

そして「へちまさんにオムツを着けてもらおうか」というのももちろん検討してね。
なんと親切なフォロワー様が「うちに余ってるオムツがあるんで、差し上げます」とオムツをくださったんですよ。
だけど、 やっぱりかぶれが心配だし下手すりゃ十何時間とか(私が)帰ってこないんで、その状態で不快なオムツをずっと替えられずに着けっぱなしにしておくなんてちょっと無責任だよなって思って、オムツも結局辞めました。
じゃあ、どうしたらいいかつーとここで高田の純ちゃんの「あの名言」が、私の頭の中を駆け巡ったわけですよ。

「家全体が大きなゴミ箱だと思えば、多少汚れてても気にならないよ。」

高田純次


▲今からでも結婚してください。

っていう純ちゃんのどっかの記事だか本だかで読んだセリフがあるんだけど、それでピンと来たんですよね。
そのセリフを思い出して、 これへちまにトイレで用を足してもらうっていう発想をそもそも捨てて、家全体をトイレにしちまえばいいんだって思ったわけですよ。

人間用ベッドのマットレスを布団代わりにしてたんで、布団きわきわの近くでおしっこされて布団に染みちゃったりして、あーとかっていうこともあったりしたんだけど、
そういうのももう考えたくない。それもあって、もう部屋全体をトイレにしちゃいました。

■具体的な防水対策へ

その1)ペットシーツを活用する

じゃあ、どうしたらいいかっつーと家の中を全体的に防水のもので覆ってしまうっていう結論に達したんですよね。
まずは「大量のペットシーツを用意する」っていうことです。バチクソに当たり前ですけど。

猫と一緒に暮らしてる人は、もう当然のようにご存じだと思うんですけど、 ベッドシーツって、大体「レギュラーサイズ」か、「ワイドサイズ」、その他超大型犬とかのために、「スーパーワイド」ってのもあるんだけど、
うちみたいにちっちゃい猫だったら、正直レギュラーサイズでも十分。
ワイドサイズのほうが敷き詰めるのは楽なんですが、いろんな範囲があるので全部ワイドにしてしまうと、割高の上にうわ、もったいねぇ~っていうようなこともあったので。
個人的には、レギュラーサイズと、ワイドサイズを2箱以上ストックしておくっていうのがおすすめかなと思いました。

そういうのは大体Amazon限定ブランドのものとか、Amazonのセールの時だったり、タイムセールだったりでまとめて買うのがかしこい選択です。
そんなのいくらあってもいいんで、もういっぱい買っておきます。


とはいえ、それにもやっぱり限界が来るわけですよ。
結構な消費量なんで、金もかかるし、ゴミもすごい出るし、 あと「宅配ボックスが埋まってたんで、配達できません。」って言われたりするパターンとか、「そもそもペットシーツ重すぎて宅配ボックスに入れられません。」
なんて言われたりするとそのせいで在宅をわざわざしなきゃいけなかったりするようなこととかもあったりするんで、結局ペットシーツだけで頑張るってのは辛かったんですよね。


その2)人間用「防水シーツ」を活用する

実はへちまと一緒に寝るための人間用のベッドのシーツを数年前から「防水シーツ」にしたんです。
「防水シーツ」にも結構ピンキリがあって、(もともとおねしょ対策のものっぽいので)人間が寝る中央部分だけ防水になってるものもあれば、ちゃんとサイドもしっかり全面防水っていうのとかもあったするんですが
人間用のベッドで使うのは中央だけのやつにしてました。

ですが今回の件を期にサイドまで全面の防水シーツに変えました。Amazonで売ってます。
人間用ベッドで使っていたのは「ワンタッチシーツ」なので、床に敷くにあんまり適さないんですよ。
なので、「フラットタイプ」のできれば、「シングルサイズ」とそれより小さいサイズの防水シーツを複数枚用意しました。


フラットタイプはワンタッチじゃないんで、当然フラットの面だけ防水になってます。
デカすぎるサイズよりも、小回りが効く、ちっちゃいサイズを何枚か用意した方がいい。
洗い替え含めて4、5枚ずつぐらいもう大量にまとめて買ってしまって(まとめ買いの方が安かったりすることもある)。


人間用防水シーツにプラスして、ペットシーツを組み合わせるって方法で、 部屋中に防水シーツとペットシーツを敷き詰めてました。

具体的なやり方としては、
面積が広い分部分には、防水シーツをバーンと敷いてしまって、 小回りを効かせなきゃいけない場所、例えばテーブルの脚の角だとか、 電気の配線が通ってる配線の上とか、(漏電したら困ったりするところ)
「そこに直接水がかかったら困るようなところ」には防水シーツではなくてペットシーツを上から被せたりしてました。

(▲最初はワンタッチシーツで頑張っていた模様)

↑で説明した「丸洗いできるペット用のベッド」、これらの下にもペットシーツを敷いておく。
帰ってきたら、家中を見渡して、どこにおしっこしたかなってのをチェックします。

猫砂だと上から同じ場所にすることもあるから具体的に何回くらいおしっこしたのかわからないこともある。
丸一日十何時間一人で留守番させてんのに、 水も飲んでるはずという記録がCatlogについてるのに、おしっこ1回もしてないってのもあり得ないんで絶対どっかしらにしてるはず。
万が一どこにも見当たらなかったら、それはもう絶対おかしいから、即獣医さんに行くっていう考えでいたんですけど、幸いにも上手いことちゃんとしてくれてたみたいでした。

ペットシーツのところにしてれば、その部分だけポイっと捨てるだけだし、防水シーツのところにしてればそれを洗って、また洗い替えに違うシーツを出してっていうのをやってました。

■人間が不便なのはこの際どうでもいい。大事なのは「猫の環境をできるだけ変えないこと。」

実際部屋をトイレ化すると、部屋がかなり狭くなるし、 掃除もすごくしづらくなるんだけど、それでも「帰ったらどこにおしっこしちゃってるんだろう…」という不安な気持ちがなくなります。
「なんでちゃんとトイレでおしっこしてくんないのかな。」みたいな気持ちって絶対猫にもわかっちゃうの。
でも、そういうのを考えるぐらいなんだったら、部屋全体をトイレにしちまった方がよっぽどいいよ。部屋なんか狭くても自分だけなら畳一枚分のスペースがありゃ寝られるんだからw

そういうことで私は人間用の防水シーツを使うっていうのを、もうそれはそれは超強くおすすめします。
おしっこが上にかかってほしくないものとかは、レジャーシートとかでもうぐるぐる巻きにして置いとけばいい。
かかってもレジャーシートだけ洗えばいいじゃん。

そんな感じで、「猫にこちらの都合に合わせてもらう」のではなくて、「こちらが猫の都合に合わせて、猫がなるべく環境を変えずに、今までの状態で過ごせるか」を考えました。
実際にそういった環境作ってあげたのは、自分でもいい方法だったかなと思います。

やっぱりね、猫も不安な顔をちょっとするんですよ。「ここにおしっこしちゃったんだけど…」っていう顔をね。
25年も生きてるとさ、そんな顔されることがあるんだけど、「いいんだよ、おしっこ漏らしちゃっても、全然大丈夫だよ。洗えばいいだけなんだし、何も気にしなくていいよ!」
って目を見て話しかけて、頭をなでなでして、抱っこしてあげればいいんだよ。


■オムツは心強いお守り

↑でちょろっと触れたそのオムツに関してなんですが、うちはオムツは結局使わなかったんですよ。
ただ、そのオムツをくださった某メーカー様がですね
「使わないかもしれないけど取っといてくださいと」言ってくださいました。

やっぱりそういった猫の介護って心配事ってのは絶対出てくるので、その時のために「最悪オムツがあるんだ」っていうことを最後の砦にしてもらっても構わないんで、お守りとしてオムツを持っていてくださいって言われた時は、すごく救われました。

「自分の部屋を汚したくないがために着けたくないはずのオムツを着けさせる」ってどうなのそんなの人間のエゴじゃねぇの??(服を着せるとかも私の中では一緒だったんだけど)
ってすんごい思ってました。

結局うまい具合に「部屋全体をトイレ化する」という納得ができるやり方をすることができたからいいってだけで、
例えばどうしても猫と一緒に長時間移動しなきゃいけない時とか、そういったちょっとした時とかに、少しでもこっちの心配を猫に察させてしまうぐらいなんだったら、
お守り兼最後の砦として オムツを持っておくのも一つの手なのかなって思うことができました。

どうしてもオムツに頼らなければいけない状況や環境だったり、うちみたいに自由にできないっていうお家や、もちろん家庭の事情的にあったりする場合は、オムツを活用しない手はないと思います。

もし私がへちまにオムツを使うんだったら、やっぱこまめに変えてあげられる状況の時じゃないと、使うのはちょっと難しかったかなと今でも思っています。


■最後に

防水対策をすると、すごく気が楽になるんですよ。
防水シーもそこまですごく高いものでもないし、オムツともちろん併用してもいいと思うし。
猫の環境を変えずに、こちらができる限りのことをする」っていう意味で、選択肢の一つとして、防水シーツを使ってもらうのはありなんじゃないかなと思ってます。

今ちょうど寒い冬の時期になって、やっぱり高齢の猫さんがこの時期に命を落としてしまうってことがすごく多いんですよ。
高齢がゆえにだんだん、寒さに耐えられなくなってきて、 タイミングで「この子は今後オムツを着けないとダメなのかな…」って悩んだりする人もいると思うんですよね。
実際私も最初は「オムツを着けるしかないかもしれない」って考えてた。他のやり方を思いつかなかったらそうなっちゃうよね。

そういった状況で悩んでる人がたら、ぜひこのnoteをシェアしてあげてください。
このnoteを見てもらって、「あー、なるほど、そういうやり方もあるのか」って思ってもらえるとちょっと心が軽くなるだろうし、猫への負担も減ると思うのでね。
みんなでアイディア出し合って、猫に少しでも快適に長生きしてもらおうず!


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