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マンガ動画制作どこがどう難しかったか、ここまでのまとめ。

このところ「マンガ動画」に挑戦しているのですが、動画の作り方が自分なりに少しずつ見えてきた気がするので、ここまでのまとめです。まだまだ試行錯誤中ですが……何かのご参考になりましたら幸いです。

最新の動画はこちらです。

連続マンガ動画『こんどこそ料理をどうにかしたい』の、第3話です。

ここまでに、最初のご挨拶が1本、プロローグ的な動画が3本、それから第1話と第2話があって、この動画が通算7本目です。が、ここまでの6本はほぼひたすら私が困ってるだけの話なので、ご覧いただけたら嬉しくはありますが飛ばしても大丈夫です。

動画を始めた動機

「みんながYouTubeを見てるならYouTube上で発表しよう」
というのが、動画を始めた動機です。(中学時代のあだ名は ”単細胞”)

手元にひとかたまり、マンガ形式を想定して準備した、発表したい内容がある。
マンガと動画は形が違うけど、内容には形がないのでどっちも対応できるはず。

マンガ制作と動画制作の違い

内容を考えるところまでは一緒なのですが、途中から大きく違います。

マンガにあって動画にないものが「コマ割り」
動画にあってマンガにないものが「音」と「時間」です。

逆に言うと、「音」を文字で、「時間」をコマ割りで表現したものがマンガです。

音と時間を圧縮して紙に定着させるマンガ形式の読み物を作ってきた私は、慣れない「音」と「時間」の扱いに特に難儀しました。動画には、音も時間も解凍された状態でそのまま載せなければいけません。

音について

効果音やBGMは比較的楽です。素材をアプリに取り込めばいいだけなので。

問題はセリフ。「読み上げない」という選択肢もありますが、せっかく動画にするのだから、耳でも聞けるようにしたいと考えました。

セリフの読み上げをどうするか

読み上げアプリを使うことも検討しました。が、アプリは、滑舌は素晴らしく良いのですがイントネーションが時々どうにもヘンテコです。

それに、セリフを一つ一つアプリに打ち込んで音声ファイルを作って映像アプリに取り込んで……となると、扱うファイルの数がやたら増えるし作業量も膨大になる。映像アプリに直接、マイク機能でつるつるっと録音して入れていった方が、ファイルの数が増えなくてデータの扱いが楽です。

そこで仕方なく、自分で読み上げることにしました。

はじめは読み上げた音声をそのまま使っていたのですが、私は滑舌が良くなくてゆっくりしか読めないし、リップノイズも気になる。

そこで、録音した音声をアプリで早回しすることにしました。動画編集アプリ「LumaFusion」で、なるべくゆっくり滑舌良く丁寧に読んで録音してから1.5倍速にして、それだと音が高くなりすぎるのでピッチを下げたりなどして調節しています。

時間について

時間の取り扱いには特に難儀しています。全体の時間が見えないし、絵をいいタイミングで切り替えるためにコマ数を調節する作業も、ものすごく手間がかかる。

絵と文字を動かす作業は「クリップスタジオ(クリスタ)」というアプリのアニメーション機能でやってるのですが、クリスタで再生して見てみて調節してまた再生して確認して……とやっていくと、クリスタが考えてるのを待たされる時間とか巻き戻す手間とかが随所に発生して、恐ろしくまどろっこしくストレスフルでちっとも捗りません。

クリスタの再生機能を使う回数を極力減らし、ストレスなく作業したい。

そこで次回は、時間の調節は完全に後回しにして、とにかく絵を描いて字も入れて、クリスタの、再生機能ではなく、前後のコマを表示するキーボードショートカットを使って手動でさっさかパラパラして流れを確認し、絵と字をひと通り仕上げてから、最後に1回だけ頭の中で動画再生してその時間をストップウォッチで測ってコマ数を入力していく、という作戦を取ってみます。(何言ってるかわからなかったらごめんなさい)

ストップウォッチは、「絵コンテ用時計」という無料のスマホアプリがあって1秒あたり24コマで測ることができるのでそれを使っています。

全体の作業量が見えない問題→「絵コンテ」導入

動画を作り始めてからずっと困っていたのが、「作業量が見えない」ということです。マンガ形式の読み物ならばペタッと平面で全てが見えているので、残りの作業量も一目瞭然です。

しかし動画の作業は全体像が掴めず、ゴールがちっとも見えない霧の中を手探りでじわじわ進むような感じで、非常に苦しかったです。

そんな折、アニメの仕事をしていた知人が見かねて「絵コンテ用紙」の見本に詳しい使い方を添えて送ってくださいました。

発表した動画をご覧になって、全てを察し、「一旦ざっくり絵コンテにして、総量を把握してから進める方がよい」と助け舟を出してくださったのです。

まさにその、作業量が見えないというところに一番困っていたので、本当にありがたかったです。

作業量が多すぎる問題→「コピペ」導入

また、その方は、「アニメには同じような絵は『素材』として『兼用』するという考え方がある」ということも教えてくださいました。

この考え方を教わったことで、「動かない箇所は極力コピペ、動くところだけ描く」という風にやり方を変え、だいぶ楽になりました。

もしかすると、無駄にフラフラ動かない分、見やすくなったかもしれません。

動画1回あたりの内容の量について

時間と内容の量の関係がまだよくわかってないので、とりあえず、考えている内容をマンガ形式のネームに起こしてみて量を把握する作戦を取っています。

第3話は5分半ぐらいの長さになりました。作業の効率化を進めたとしても、長ければその分手間暇はかかるので、1話あたり3分ぐらいにして、その分更新頻度を上げる方がいいかも…。見る側の立場で考えても、5分半はちょっと負担感があるけど3分はサクッと見られる気がするし。

第3話から「ネーム → 絵コンテ → 動画」というやり方を覚えたので、第3話のネームと時間の関係をよく見て、第4話はネームの段階で調節して「3分」を目指してみます。'21 6/15追記

続き物として発表することについて

「連続マンガ動画」と勝手に称して動画の発表を始めましたが、スキマ時間で気軽に視聴していただくには、続き物はそもそも向いてない、ような気もします。

が、私が今発表したい内容はある程度長さのあるものです。だから、1回1回のまとまりに気をつけつつ、続き物として発表してみることにしました。

手順

今のところ以下のような感じです。ここに至るまでに、結果的に無駄になる作業を山ほどやってきてしまいましたが、それで諸々学習して、アプリ達と自分に備わってる機能や得意分野を考慮してとりあえずこの手順に落ち着きました。

1)マンガ形式でざっくりネームを描く
2)ネームを見て絵コンテもどきを書き起こして作業量を把握し
3)クリップスタジオに絵と字を入れて動かしてムービーを書き出し
4)書き出したムービーをLumaFusionに取り込んで音をつけつつ
5)タイミングの微調整もして
6)LumaFusionからYouTube用に書き出してアップロード

まだ手順を整理しきれてなくて二重三重になっている作業も多いので、
・何をどのタイミングでやると作りやすいか
・何と何が頭の中だけで済ませられるか
など、検討し続けて省力化していきたいです。

文字は「縦書き」か「横書き」か

ところで。
動画の字幕は横書きが多い。
そこで、はじめは横書きで文字を入れていました。

でも、YouTubeは画面が横長なので横書きだと1行あたりの文字数がつい多くなるし、文字を何行にも分けると絵の面積がごそっと削られてしまう。

文字を縦書きにすれば、1行あたりの文字数も少なくなるし、多少行数が増えても絵を入れるスペースが中央に充分残ります。

また、マンガ形式の読み物を描いてきた自分にとっては、縦書きで考える方が考えやすい。あとで紙の本にするとしても、紙の本は縦書きなので、動画の段階で縦書きになっていた方が再構成しやすい。

だからもう割り切って、文字は基本的に縦書きで入れることにしました。

当初の目的を再確認し、やることを絞った

やってみて思い知ったのですが、動画制作は予想以上に手間のかかる作業でした。

ミュージックビデオやアートアニメにも憧れますし、いずれ挑戦してみたい気持ちもありますが、色をつけたりきめ細かく動かしたりしようとし始めたらキリがない。

今現在の私がまずどうしてもやり遂げたいのは、
「手元にある新作を自分が納得のいく形でラストまできっちり発表する」
ということです。

だからもう割り切って、
「読めりゃいい」
というレベルからあまり離れないように気をつけつつ作ることにしました。

無理に動かそうとせず、着色も最低限必要な分だけにして、静止画の連続でどれくらい面白い感じにできるかを工夫しようと思います。

早く習熟して、できるだけ更新頻度を上げていきたいです。
ご覧いただけましたら幸いです。
ご感想も大歓迎です。
コメント欄などでやりとりさせていただけることが、
ものすごく励みになっています。
本当にありがとうございます。引き続き頑張ります。


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池田暁子 いけだきょうこ

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