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暇だな〜という時間、持っているということ

毎朝白湯を飲んでいる。起きたらまずすぐにコップに水を入れて、電子レンジでチン。先日新しくした電子レンジは一人暮らしを始めた時に買った以前のそれと違って温度センサーがついており自動的に決まった温度にしてくれる。ラップがかかっていたりするとラップの表面温度を計測してしまうので湯気や湯気が付着してできた水滴の温度を計測してしまって内部温度がそれに至らないことも多々あるが、コップの水を温めるのは湯気が出るとは思うが沸騰して水蒸気が発生しているわけでもないのでどうやら得意なようで、かなり毎朝望ましい温度に温めてくれる。そしてそれを毎朝飲むのだ。

この間、僕が最近よくアンリアルエンジンの勉強を毎日少しづつやっていることを褒めてくれた人がいて、でも僕はそれを無意味な行為だと捉えているよという話をして。もちろん知識は得られるから、勉強してるわけだから、それは確かに、一歩進んではいる。だけど僕はそれを、意味や価値のないことをやっていいんだと捉えないと、自分に対して言い聞かせないと、できなかった。なぜか。

やりたいことはたくさんある。正直、退屈だな、暇だなと思う時間は1分もない。意識高い発言みたくなって気持ち悪い感じがしてしまうが、特にそういうファクタは含まれていなくて。単に、やりたいことはいっぱいある。それは作ってみたいもの、試してみたい技術、学んでみたい新しい分野、本当は料理だって好きだし——今は全くやらないことでしか生活を成り立たせられていないけれど——、行ってみたい場所もあるし、ゴハン行きたい友達もいる。アイドルにハマってみても面白いかもしれないし、手でモノを作ることもしてみたいし、昔弾いていたピアノをもう一度やりたさもあるしチェロやってみたい気持ちもある。映画もたくさん観たいし、最近友人になんか面白いのある?って聞くとだいたいネトフリなのでネトフリも観たい、時間が吸われるのでまだ手を出していないけど。読みたい本も溜まっているし、もっとアウトプットもしたい。人生は選択の連続で、時間はもちろん戻らないからその時その選択をしたということをなかったことにはできないけれど、取り返しがつかないこととつくことというものの違いはやはりあって、多くのものは取り返しが、その時間の一回性というものの価値を取り返すことを除けば、可能なので、とにかく色々試したい、そして自分の人生がどう流れるのか試したいことはたくさんある。とはいえ時間はすごくすぐ流れてしまうし、到底足りるものではない。本当すぐに一時間がすぎて、1日がすぎて、一週間がすぎて、、、一年がすぎる。そして、今年も早かったなぁ、やばいね!やばい!みたいな会話を誰かとする。やばい。

なのでとにかく、暇だな、という瞬間がゼロになってしまった。これはつまり焦りでもある。余裕がないということである。「余暇」という言葉が示す通り、余った暇なわけで、暇で、それがさらに余ってるというのは、二段階すごいわけだ。そして永遠の寿命を得ない限り時間は最も貴重なリソースであり、資産であり価値なので、暇な人は資産に余裕がある。暇がない人は資産に余裕がない。やばい。

暇だなー、って人はすごいのである。資産家。普通に考えて余剰資産があると投資ができるし、そして失敗もできるし、実験ができる。余剰資金がないと、パツパツになって、つまり自転車操業一歩手前だ。潰れる。やばい。

意識高い高いという話をしたいわけじゃない、暗に自慢をしたいわけじゃないのである。逆に貧乏みたいなものだ。暇だなと思うことのできる瞬間がないというのは。お金はもちろん、「俺にはここにお金があると思ってる!」とか言っても実際なければ、それが無限に生み出されてしまうとやばいので、そうはできないようになっているし、という真面目な話は置いといてもとにかくそれはないものはない。

もちろん、お金がない、実際にないとしても、ないないと思って暮らす、いや選択するよりも、ないけど使う!ないなりに使う!とした方が、物理的上限は同じだとしても、そこは認識の変化によってバッファがちょっと生まれるので、ある!と思い込むことも大事なんだけど。

でもとにかく、そういう現実のお金よりも、時間はより認識で構成されうるので——時間の流れが変化するかどうかという物理学の話ではなく——、暇だなと思うことは、思うことができるのは、誰しもが自分の選択でできるはずだし、暇を作るという選択をそもそも人はできるはず。資産を作ることができるはず。で、暇だと思える時間がない。というのはそれができてないってこと。やばい。

意味や価値という言葉を最近よく使っているけど、自分の中でどう使い分けているんだろう、無意味と無価値はどう違うんだろう自分の中で、と一瞬考えてみたけど、うまく言語化できなかった。

時間なので、続く。

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Photo by Barna Kovács on Unsplash

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