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【観た】ザ・クロマニヨンズ ツアーPUNCH

  お誘いしてもらって(チケットもプレゼントしてもらって)観てきました。めちゃくちゃ良かった。会場で鳴る音が心地よくて、楽しくて、ずっと浸っていたい天国みたいな空間でした。

 東京ドームシティホールの1階アリーナ、スタンディング。いくつか教えてもらった人気曲を事前に聴いていたものの、ライブTを着込んだ熱いファンの人たちの中に立つと、私みたいな初心者が混じってて良いのかしら……とちょっとビビる。でも、時間ぴったりに前説が始まって(スタッフの方なのかな)、すごい盛り上げつつ、「みんなでいいライブを作り上げましょう」って観客へのお願いごとを真摯に伝えてくれて、しかもお客さんたちもそれに応えてて、このライブはすごいあったかいやつだ!と安心する。

 本人たちが出てきたら、あっという間に歌がすべてを持っていってくれて、私も余計なこと考える暇もなく音楽の渦へ。ほとんどトークもないままにどんどん進む進む。くりかえしの歌詞が多くて、初めての私でも1番を聴いたら、2番は口ずさめる。ぴょんぴょん跳ねて、手を上げて、体全体で揺れながら聴く。細胞が喜ぶ。とにかく音楽に浸る、浸る。めちゃくちゃ気持ちいい。途中、目をつぶって聴いたりもした。

 感想を一言で言うなら「シンプルってすごい」。余計な音や歌詞はいらない。もちろん余計なトークもいらない。だって、音楽を鳴らしてくれたら、それでちゃんと伝わるから。どの曲も始まった瞬間に完璧な状態でスイッチが入ってて、それが観客にも一瞬で届く。すごく自然に演奏したり歌ったりしてるように見えるのに、それがすごい。私を誘ってくれたのは長年のファンの人で、「息をするみたいに音楽をしてる人たち」なのだと紹介してくれたんだけど、その通りだった。当たり前に、何気ないことのように演奏して、その世界に観客も連れていってくれる。

 どの曲もすてきだったけれど、特に私が気に入ったのは『生きる』という歌(今回のアルバムの曲じゃないんですけど)。歌詞が私に刺さりまくりました。

「探しものがあるのではなく 出会うものすべてを待っていた」
「いつかどこかわからないけど なにかを好きになるかもしれない
その時まで空っぽでもいいよ」
「見えるものさえそれさえあれば たどり着けない答えはないぜ」

 公式youtubeでは一部だけなのですが、リンク↓

 歌詞も、なんかもう超越してるというか。シンプルって、すごいことなんだよなって思わされる。いろいろ経験して、めちゃくちゃ考えて、悩んだり苦しんだりした結果、そぎ落としてこそたどり着ける境地なんだろうなって。もう悟りを開いてる。私と同じ現代日本に生きてくれてることがすごい。今の私のタイミングも影響してるとは思うのですが、勝手にすごい勇気をもらいました。また行きたいし、そのときの私がどう感じるのかも楽しみです。

●引き続き、あしながおじさん募集中です

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