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2024 IRONMAN 70.3 Bangsaen

同日の青梅マラソンにエントリーしていたのだけど、思い立ってエントリー。もしかして世界戦のスロットが獲れたらいいなー、くらいの勢いで。昨年のKonaのランがあまりにも残念すぎたので、今回は(も)ランをしっかり!が目標。

暑いのが大の苦手なのだが、真冬の日本から暑いタイ🇹🇭へ。お風呂で長めにお湯に浸かったり、暖房入れてzwiftしたり、ホットヨガへ行ったり、暑さへの準備は少しはできたはず。でも、直前にバンコクの週間予報を見てびっくり。36℃?終わってるやん😂まぁ、なるようなるさ(なるようにしかならない)と腹を括る。

え?(絶望)

1日目(木曜日・レース3日前)

10時半頃に羽田を出発し、15時半ごろ(時差2時間)にバンコク着。飛行機を出るとムワっと暑い。大会オフィシャルのシャトルは19時なので空港内で時間潰し。SIMカードを購入し、両替をしてもせいぜい数10分。暇。ときどき外に出てみるが、やっぱりムワっと暑い。大丈夫か…?

バンコク到着

ホテルには21時頃到着。後で知ったことだが、友人が4年前のレース時に予約して、現地に着いたらまさかの建設工事中だったというホテルらしい。今回はちゃんと営業しててよかった😌。1Fにセブンイレブンとコインランドリーがあって便利。メイン会場やスイムスタート、トランジションから1キロちょっとで便利。

夕食は近くの食堂へ。タイ語のメニューしかないのでGoogleの画像翻訳を使ってみた…がよくわからず。居合わせた英語を話すお兄さんに手伝ってもらって、何とか晩ごはんにありつく。

タイ語のメニュー
Google先生の日本語訳
メニューのどれかわからないけど甘辛くて美味しかった
野菜も食べたかった…

2日目(金曜日・レース2日前)

まずバイク組み立てを終え、宿周辺を軽くジョグ。ビーチに沿って屋台がずっと並んでいて、海鮮などを売っている。チャレンジしたい気もしたけれど、レース前にお腹壊しても嫌なので見送り。前夜に行った店の隣の店でヌードルをいただく。美味しかった!

屋台が延々続くビーチ
カブトガニとか調理してくれるらしい
優しい味わいのヌードル

お昼前にFleet一行で来た友人と合流してレジストレーションへ。私はチームからは1人だけの参加なので、この後はFleetの方たちと一緒に行動させてもらう。お昼はチャーハン、ソムタム、ニンニクの効いた肉団子のようなものをいただく。人数が多いと色々食べられてよい。

午後にバイク試走。といっても、バイクコースは交通量が多くて怖いので、ランコースを周回。結構なアップダウンと猿🐒 これを3周するのね。エイドのテントが既に設置されていたので場所を確認。暑いんだろうなぁ🥵

晩ごはんはちょっと上品なタイ料理レストランで。大きなエビがたっぷり載ったヌードル。美味しかった。

エビ美味い!

3日目(土曜日・レース前日)

ヨーグルト、バナナケーキ、トマトなどで朝食。レースの時間よりは遅く、9時ごろに試泳。波は高くないけれど、細かいうねりがあって、沖へ向かうときにだいぶ泳ぎにくい。水は濁っていて自分のすぐ周りくらいしか見えない。どこまでも透明なKONAの海とは全然違う(比べるな)。

お昼はビーチの屋台へ。何度も来ているという、タイ語が少しできる人に適当なもの(チャーハン、春雨炒め、卵焼き)を頼んでもらってみんなでいただく。

再びバイクに軽く乗り、バイク預託を済ませる。フルのIRONMANレースでは、バイクギア,ランギアを指定されたバッグに入れてバイクと同時に預けるというパターンが多いのだけど、ここは前日預託はバイクだけ。バイクギア,ランギアは当日の朝バイクの周囲にセットすれば良いらしい。アスリートガイドには「レース中は更衣テントを出るときにバッグをボランティアに預けて…」という記述があったが、脱いだもの,外したものはそのままバイク周りに置いておけばよいらしい。

夕方はカーボパーティ。ビュッフェで提供されるパッタイやチャーハンなどのは人気で、長蛇の列ができているうえに、運ばれてくるとあっという間に空に。皆があまりにたくさん盛るものだから、途中でスタッフがサーブするように変わった。2回転分粘ってパッタイをGet。他には素麺のような麺にグリーンカレーをかけたのが美味しかった。

ビュッフェの他にフードトラックがいくつも出ていて、バイク預託時に受け取ったチケットと引き換えにケバブとヌードルを。ステーキ丼,バーガー,フライドチキンの載ったライスなど他にもいろいろあった。

Fleetのみなさんと

補給食、ドリンクの準備をし、腕にレースナンバーのタトゥーシールを貼って22時頃就寝。半分なので気が楽。

レース当日

4時起床。5時少し前に宿を出てトランジションへ。屋台の間を抜けて、徒歩10〜15分ほど。空はまだ真っ暗だけれど、屋台のある辺りは照明がたくさんあって明るい。ビーチには夜通し語って(?)たと思われる数人ごとのグループがたくさん。地元の人たちの憩いの場のようだ。

トランジションでタイヤに空気を入れ、ドリンクと補給食をセット。隣のラックの人、左半分刈り上げで右半分はショートヘア。準備にだいぶ気合が入ってる感じ。かなり強そう(速そう)でかっこいい。歳は同じくらいか。荷物を預けてスタート地点へ。

スイム 44:54 (3rd F50-54, 53rd by Gender, 384th Overall)

6:25やっと明るくなった頃にスイムスタート。4人ずつのローリング。泳力ごとに4グループになっていて、私は2番目の真ん中あたりから。抜くより抜かれる方が楽なので、少しだけ早目のタイム(目標タイム)を申告。700m+500m+700m、三角形を時計回りに1周するコース。

スイムコース

泳ぎ出し、前日の試泳時よりはましだがやや泳ぎにくい。スタート前に知人と話したように、15分、100m7本を我慢すれば!と焦らず。コーナーのブイはあまり大きくないが、ずっとロープがあるのでヘッドアップをしなくてもコースを外れずに泳げる。とはいえ、放っておくと左に寄っていく癖があるようで、ときどき修正。腰を浮かせる、キックを推進力に、肩甲骨寄せて…いろいろ気にすべきことはあるのだけど、スピードにつなげられているのか?

最初のコーナーを回るとわりと泳ぎやすくなり、2つ目をまわって追い潮で進みやすくなった。相変わらず、ドラフティングは下手だ。いいペースの人を見つけることが(ついていくことが)できずに終わってしまった。まだまだ改善の余地あり。朝スイム引き続きしっかりやろう。

ふー、スイム終わった!(苦手)

トランジションに戻ると、残っている近くのバイクは半分弱くらいだったと思う。昨年のCairnsの成績でAWAのブロンズだったので、レースナンバーが若く、エイジ順ではないので自分の位置はわからない。仮にわかったところでその後が大きく変わるわけではなく、自分のペースでベストを尽くすだけなのだけど。

カーフガードを着け、5本指ソックスを履き、グローブ,ヘルメット,サングラスを着けてスタート。

こんなとこ撮られてたんか…

バイク 2:41:49 (3rd F50-54, 13th by Gender, 251st Overall)

最初と最後の10kmくらいはハイウェイ?ところどころに車用の注意喚起の細かい凸凹があり、バイクでは結構な振動になる。ダダダダダ、ダダダダダと。ハンドルバーを持つほどではないのでDHポジションのままで乗り切る。振動で、DHバーの辺りにつけているドリンクボトルからドリンクが噴出してビシャビシャ脚にかかる。いつもはこんなことないのに…と見ると、エア抜きの穴についているはずの樹脂のカバー(穴を小さくするやつ)がない。直前の練習時には問題なかったので、持ってくる途中のどこかで外れたのだろう。ちょっとストレス。

多少のアップダウンはあるが基本フラット。ハイウェイを降りてからは片側1車線+自転車専用車線のある快適なロード。路面も悪くない。

ハイウェイを快適に

90kmなので、いつも練習している彩湖19周。5km毎のラップタイムが彩湖の1周よりも早いことに気を良くして、楽しく進む。心配していた暑さはさほどでもなく、風を切ってちょうどいい感じ。

20km手前くらいで、向かいから選手が来る。え?速すぎない?もう70km?おかしいなと思いつつしばらく進むと折り返しが。コース図と違うところのようだ。折り返しはちょうど半分の1回だけのはずだけど、まぁいいさ。

レース前に確認していたマップ(後で更新されていた)
走ったコース
彩湖みたい

エイド毎に水のボトルを受け取り、全部体、顔、頭にしっかりかけて冷却。深部体温38℃前後、心拍150ちょっとで悪くない。前半は出し過ぎ注意、後半は落ちないように気をつけながら進む。もう少し出力を上げても良かったのかもしれないが、暑さと後のランを考えたらこんなものだろう。後で確認すると、スピードはあまり変わっていないけど、パワーは右下がり。暑さの影響か、補給が足りていないか(トップテンを飲みきらずに戻ってきてしまった)。バイク時の補給をもう少しうまくやらないといけない…が何年経っても苦手だ。

90kmはあっという間だった。

パワー(ピンク)右下がり、心拍(赤)右上がり

ラン 2:06:47 (3rd F50-54, 40th by Gender, 251st Overall)

KONAで導入したOMIUSを頭につけ、氷を詰めるストッキングを首に巻いてスタート。最初のエイドで氷をたっぷり詰めてもらい、ジャラジャラ言わせながら走る。

ペースは…しっかり走っているつもりが6:00/kmくらい。そのうち体が動いてくるんじゃないか?と微かな期待を抱きつつ脚をはこぶ。5:30/kmくらいでは走りたいところ。コースは猿山をぐるっと回る3周回。結構なアップダウンがあるので、登りでのペースダウンはやむなし。その分下りはペースアップしたいところだが、膝にくるので慎重に。

消防車が散水してくれる

猿山ゾーンでは、大小様々な猿がのんびり寝そべったり、じゃれあったり。尻尾を踏みつけないよう気をつけて走る。うっかり踏んでしまって向かってこられたりしたら大変!

周回の最後1kmくらいは、ビーチに並んだ屋台の脇を走る。エビや肉の焼ける香ばしい匂いが😅

屋台からいい匂いが

暑いレースでいつもしているように、エイド毎に水を被り、2回に1回くらい氷を補充。極力止まらずに、でもやっぱりエイドでペースは落ちる。

後半、昼になりだんだん気温が上がってきたのだろう、首に巻いてる氷がなくなるのが早くなったので、全てのエイドで補充。氷がなくなると途端にキツさが増す。やはり暑さにはあまり強くない。

事前に「坂はあるけど変化があって楽しめた」と寺澤プロからきいていたので、坂もマイナスイメージはなく淡々と。2周目、3周目は歩いている人がかなり多かったが、ここはチャンス!と足を止めずに。猿山、海岸沿い、屋台の間…と変化に富んだ7kmのコースは確かに飽きない。

ランコース

結局、トータルで平均6:00/kmくらい。トライアスロンのランで気持ちよく走れたことはほとんどなく、いつも残念感がのこる。今回も、頑張らなかった、頑張れなかったわけではないけど目標タイムには遠く及ばず。しっかり走った…のだが結果(タイム)が伴ってない。

フィニッシュ
心拍(赤)・気温(青)右上がり、ペース(緑)上がらず

もう少しなんとかならないかな…故障で細くなった右脚の筋トレや基本の動き作り、体幹強化がもっと必要か。部位ごとの筋肉量が測れる体組成計がもうすぐ届くはずなので、左右差など確認しながら強化していこう。

Total 5:42:49 (3rd/10 F50-54, 32nd/153 by Gender, 243rd/1173 by Overall)

アイスバスで脚の冷却中
マッサージ中 ふぇーとなってる

ロールダウンセレモニー&アワードパーティ

年代別の結果を確認して、1位はダントツで隣のラックの女性、2位は6分差で日本人ということがわかっていたので、1つしかないであろう世界戦の切符は私のところまでは回ってこないだろうと諦めつつ、Fleetの方たちの何人かがスロット獲得できそうな位置にいたので、一緒に会場へ。

参加者の少ないエイジから発表されていき、程なくしてF50-54のコールが始まる。1位の女性は会場にいなかった。2位の日本人は…スロット獲得!やっぱり私のところまでは来なかった。このランじゃ無理よね😞 でも1kmあたりあと20秒速く走れてたら!100mあたりあと2秒ずつ!そう思ったら急に悔しくなった。頑張ったけどさ。

F50-54

というわけで、タウポ(2024世界選手権)へのチャレンジは(1戦しかしていないけど)これにて終了。次のレースは4月の宮古島。今年のメインレースは9 or 10月のIRONMAN。ランとスイムの伸び代伸ばして頑張ろう!

おまけ

レース翌日の月曜、羽田着22:30予定の便は到着が30分ほど遅れ。元々ギリギリの時間なのに、入国手続きと手荷物受取をしていたら終バスも終電も間に合わない時間。やむなくタクシーで帰宅し、\16,000ちょっと。楽ちんだったけど痛い出費。バイクが出てくるのを待つ間、同じくレース帰りの方と話していると、タイ航空は一律\8,000まで補償してくれるらしいとの情報。ホームページなどには出ていないらしいなので、問い合わせて早々に手続き。上限\10,000になっていた。が、振り込まれるまでには半年くらいかかるそうで、きっとその頃には忘れているだろうな。

おまけ2

レース中のたくさんの写真、全部無料(エントリーフィーに込み)!他のレースではだいたい$100くらいで購入なのに! めちゃお得感。

IRONMAN 70.3 Bangsaenはとても良い大会だった。また行ってもいいな。

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