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仕方がないのでしばらくは夫婦二人で沖縄移住 19 夫婦2人1か月の生活費 沖縄は習いごと天国!

沖縄本島に移住してから、早くも1年以上が経過しました。

移住前の3か月間は東京下町の賃貸マンションに引きこもり、外出時はマスクとサングラス、手袋で完全武装、移住後も2週間は引きこもりを継続し、さらには外出時の完全武装を徹底したこともあってか、幸運にも、コロナウイルスに感染しない、感染させないの二原則を守り抜くことができています。ありがたや、ありがたや。

あとは、都内のグループホームに入所している認知症の母を、沖縄に呼び寄せるだけですが、コロナの第二波に収束の兆しが見えない中、呼び寄せの実現がいったいいつになるのかはまったく見えない状況です。母の健康と、沖縄でお世話になる施設の方々の感染防止が第一ですので、年内は難しそうだなと思っています。

さて、移住当初は、家電や家具を買いそろえたり、家賃や水道光熱費を二重払いしたりと、変則的な支出が続きましたが、1年以上たって、ようやく、沖縄での1か月の生活費の目安が見えてきました。

2020年6月から2021年5月、夫婦二人で沖縄本島中部の賃貸マンションでの1か月の生活費の平均は、28万8568円。最も低かった月は2020年7月で、24万6877円でした。

沖縄一か月の生活費

沖縄県労連が2020年8月2日に発表した最低生計費試算調査によると、那覇市で10代から30代の男性が1人暮らしをするのに必要な生活費は24万6316円、女性の場合は24万9272円ということでした。

夫婦二人で、那覇市で一人暮らしをするときの生活費にかなり近づけることができています。一人扶持は食えんが、二人扶持は食える。昔のことわざ通りの展開です。

気になる内訳を見てみましょう。

家賃が、築4年の2LDKで、7万2490円、そして駐車場代が5000円で、計7万7490円。

車は持っていないし、持つ予定もないので、駐車場を借りる必要はない。そう交渉したのですが、仲介会社は、マンションの契約は、駐車場も一緒に借りることが前提になっているの一点張りで、最終的には泣く泣くこちらが折れました。

希望のマンションはすべて予約申し込み済みで、ここのマンションが唯一の選択肢だったこと、このマンションの契約を断られてしまうと、5月の移住計画が頓挫、あるいは延期になってしまう恐れがあったことなどが理由です。

買い物は、惚れた方が負けなので、仕方がありません。次に引っ越すときには、すでに沖縄に住んでしまっているという強みがあるので、多少、強気の交渉に出て、駐車場代を払わなくてもいいマンションにしようと思っています。

交通の便のいい国道58号線沿いの2LDKの場合、共益費込みで、6万5000円も出せば、快適なマンションを借りることができるようです。

電気代はAU電気で1万3591円。

沖縄は湿度が高いので、カビ対策として、一部屋を丸々つぶしてクローゼットにし、24時間、除湿機をかけっぱなしにし、さらに夏場はリビングのエアコンを24時間つけっぱなしにしていて、月1万8000円から1万9000円に上ります。

二か月に一回の請求が届く水道代は、ひと月あたり3063円。ガス代は3917円。

さらにはミネラルウォーターのサーバレンタルと水代が計3508円かかりました。沖縄本島では、宜野湾市の米軍基地で消化剤を使っている影響で、地下水の発がん性物質の濃度が高いこと、そして水の中に石灰を含んでいることもあって、安全策を取って、生まれて初めて、ミネラルウォーターのサーバーを導入しました。

水道光熱費だけで、2万4079円かかる計算です。

続いては通信費の内訳です。妻のスマホの使用料が3940円から9000円、私のガラケーの使用料が800円、エバーノートの月間契約料が360円、iTunesの容量増加分が130円となりました。

東京に住んでいるときには、ここにさらにポケットWIFIの使用料が3753円かかっていました。沖縄のマンションは、オーナーさんが建物に全体にWIFIを設置していて、入居者は無料で使用できるというところが多いので、3753円が丸々浮きました。通信速度が遅い割に料金ばかりが高いポケットWIFIと未来永劫、手を切れる。移住者にとっては嬉しいかぎりです。そうは言っても、使っていない駐車場の料金と相殺ですが。。。

食費は、5万5457円。外食は月に1、2回といったところです。

沖縄のスーパーでは、食料品が、牛乳1パック220円から298円、人参1本138円、大根1本298円といった具合に、東京下町のスーパーの1・2倍から1・5倍の物価感、ちょっとしたインフレ気分を味わえます。

東京の下町と同じ感覚で買い物をしていると、あっという間に7万を超えることは目に見えていましたので、スーパーを一軒一軒回って、食材の価格を調べ上げ、それを一覧表にした物価比較表を作りました。

食材の値段はもちろん、日によっても違いますが、おおむね、各スーパーが得意としているお値打ち品があります。大根ならどこ、ニンニクはどこ、ごま油はどこ、オリーブオイルはどこと目星をつけておいて、その店のお値打ち品だけを狙い撃ちして、ほかの商品には一切手をつけずにスーパーをはしごするという手口で、1か月の食費を東京の下町時代と同水準に抑えることができました。

時間がもったいない。

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。私は車を使わずに自転車、または徒歩で買い物をしているので、買い物の時間は、運動の時間も兼ねています。今日はたっぷり運動できて良かったなと思うようにしています。沖縄に来て3か月で体重が6キロ、半年で9キロ痩せて、おまけに体力もついてきました。

ありがたいのは、習いごとです。妻のフラメンコが、1回90分、週2回のレッスンで、1か月1万円。しかも、希望すれば、ほかのレベルのクラスで補習を受けることができ、実質、週3回から4回通って、追加料金はありません。

沖縄本島は、那覇から名護までフラメンコスタジオが目白押しで、おまけに本場スペインから来たプロのダンサーが教えているスタジオもあります。スペインまで行くのはちょっとなあという人が、沖縄にフラメンコ留学するケースもあって、ちょっとしたフラメンコ天国です。

私の場合は、三線が1回60分、週2回のレッスンで、7000円。

さらにスペイン語が1回90分で1500円、コロナの影響で直接レッスンが受けられない場合は、1回60分のオンライン授業が1000円。

週に2日、近くのビーチでブラジル発祥の球技フレスコボールを楽しんでいますが、こちらは趣味の集まりなのでただです。

東京では、フラメンコが1回90分、計10回で2万円、三線が1回90分、計6回で1万3860円でしたので、どちらも半額以下です。フレスコボールは元々、無料ですが、開催場所が神奈川のビーチになることが多く、1回の交通費に2000円から4000円かかっていました。

土地代と人件費が安い分、沖縄は、習いごと天国と言ってもいいかもしれません。移住者や移住希望者にとっては、非常に魅力的なポイントです。

最後に交通費が2849円。車は持たない、借りないを実践し、普段の移動は徒歩か、自転車、習いごとをするときだけ、バスを使用しているので、非常に安く抑えることができました。


琉球新報に、10代から30代の男性が那覇市で1人暮らしをするのに必要な生活費の内訳が掲載されていたので、内訳ごとに比較してみました。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1167523.html


家賃は、計7万7490円で、那覇での1人暮らし(3万6458円)の約2倍。

光熱費(補正値)は、計2万4079円で、那覇での1人暮らし(8764円)の約3倍。

食費は、5万5457円で、那覇での1人暮らし(4万1266円)の約1・25倍。

教養娯楽費は、2万5000円で、那覇での1人暮らし(2万5620円)とほぼ同水準。

交通通信費は、1万1395円で、那覇での1人暮らし(3万3794円)の約33%。


那覇での1人暮らしのモデルでは、自家用車を所有するという設定になっていて、車の維持費に毎月2万5000円かかっているということなので、交通費と通信費の分がきれいに相殺されて、2人で暮らしながら、1人暮らしの生活費と同水準に抑えることができたようです。

沖縄は車社会と言われています。そうは言っても、国道58号線には、バスが頻繁に通っているので、58号線沿いに住めば、車がなくても十分に生活できるのではないか。そう思っていました。

実際、沖縄本島で営業や現場回りが必要でない限り、つまりは事務職や自宅勤務をするのであれば、立地さえ押さえておけば、車はなくても十分に生活は成り立つことがわかりました。

そうは言っても、沖縄は、直射日光がきつく、しかも天候はころころ変わるので、突然のスコールに見舞われることもしょっちゅうです。バス停まで歩くのに汗だくになりたくない、炎天下でバスを待ちたくない、スコールの餌食になってずぶ濡れになりたくない。そういう気持ちは十分に理解できます。

快適さを取るか、節約と健康を取るか。そこが、移住者にとっての大きな選択の一つになりそうです。

沖縄の生活ではもちろん、金銭では換算できず、数字に表すことのできない経験資産、感情資産、環境資産、自然資産もたっぷりあるのですが、それはまたおいおい……。

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