ローコード開発プラットフォームでアプリ作成してみた
この記事はGYOMUハック/業務ハック Advent Calendar 2020の11日目の記事です。
こんにちは、イケガミカナエです。株式会社ソニックガーデンで業務ハッカーとして働いています。
この記事では、一緒に働いている業務ハックチームのメンバーと一緒にローコード開発用サービスを触ってみた話をします。
はじめに
ローコード開発とは、少しのプログラムを書くだけでシステムやアプリの開発をするシステム開発のことです。ローコード開発ができるサービスはここ最近は特に増えているように思います。
試したツール
今回試したサービスは4つです。
* 各機能や特徴は検証した時点での内容のため、サービスのアップデートなどで内容が変わっている場合があります。
・Glide
Googleスプレッドシートを元にアプリを作成します。
スマートフォンでの表示に特化しています。
・Appsheet
こちらもGoogleスプレッドシートを元にアプリ作成します。
このアプリもスマートフォンでの表示に特化しています。
・Amazon Honeycode
Amazon Web Serviceのプラットフォームです。
表形式でデータを保存しますが、外部のサービスとは連携できません。(2020/12現在)
スマートフォン、PCでの表示のどちらにも対応しています。
・Retool
ローコードといいながら自由度が高いプラットフォームです。
PCサイトでの表示に特化しています。
よいと思ったところ
Glide
・Googleスプレッドシートからデータを取得するので、初期状態からフィールドを地頭的に作ってくれる
・用意されたテンプレートから簡単に作成できる
・標準で用意されているアイテムが多い
・アプリの修正がすぐに反映される
Appsheet
・画面レイアウトの種類がたくさんある
・機械学習やOCRも利用できる(らしい、今回は検証してない)
・Excelのような条件付き書式、アクションの設定が可能(例:いいねボタン)
Amazon Honeycode
・とにかくシンプル
Retool
・ローコードプラットフォームとしては珍しくJavaScriptでのコードを設定できる
・各種データベースと連携できる
気になるなと思ったところ
Glide
・アプリ作成後にデータ元のスプレッドシートの変更は手動での紐付けが必要
・データだけ異なるアプリ画面の作成では画面の再利用ができず少々面倒
・変更したと思った箇所が元に戻っていることがあった
Appsheet
・スマートフォンやタブレット端末用アプリなので、業務システムには向いていなさそう
・画面デザインが少ない
Amazon Honeycode
・外部のデータ連携ができない
・AWSの他のサービスとの連携もできない
・アプリの共有は招待したメンバーのみ
Retool
・他のツールと比べて学習コストが高い
・なんでもできるため設定が面倒
・日本語での表記に完全には対応していない
まとめ
コードを書かずにアプリ作成できるプラットフォームなので、どのサービスもあらかじめ用意されているツールは充実していました。
そして、サービスによって特徴が全く違うことがわかりました。
どのような用途なのか、対象とする人は誰なのか次第で使い分けるのが良さそうです。
それぞれのアプリの比較表
各サービスの特徴をもう少しだけ詳しく書いたスライドはこちら↓
最後に
今回試してみたローコード開発のサービスは制限はあるものの、どれも無料でお試し利用ができるサービスでした。
実際に使ってみて分かることがたくさんあったので、気になるものがあれば触ってみることをお勧めします!
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ソニックガーデンってどんな会社?業務ハッカーってなに?と思われた方はこちらをどうぞ ↓
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