家庭で起きている中毒、クイズの正解と解説

先程、クイズに挑戦していただいた方は正解をチェクするとともに、クイズに正解するために必要な知識を確認してください(日本中毒情報センターにある情報を利用しています)。

クイズ1 子供、高齢者の事故で誤っているのはどれか
正解 4

クイズ2 タバコによる誤飲事故の防止で正しいのはどれか
正解 3

クイズ3 ボタン電池による子供の事故で誤っているのはどれか
正解 4

上記のクイズに正答するためには以下の知識が必要になります。

こんな事故が起きています!
・加熱式たばこによる誤飲事故

加熱式たばこの誤飲事故(使用前のカートリッジを箱から出したり、使用後にゴミ箱に捨てておいたものを取り出して口に入れる)が発生しています。そのほか、使用後のカートリッジを浸した水やお茶などを成人が誤飲する事故も発生しています。

防止法
・使用前のたばこは子どもの手の届かない場所に保管する。
・使用後はすぐに、子どもの手の届かない場所へ片付ける。
・使用後のカートリッジを飲料の缶やペットボトルに入れない。

・ボタン電池(ボタン型電池、コイン形リチウム電池)による小児の事故
身の回りにはボタン電池を使用している器具がいろいろあります(おもちゃ、小型ゲーム、リモコン、電卓、タイマー、体温計、補聴器など)。これらを子どもが触って遊んでいるうちに電池ボックスのフタが外れて電池が出た、上の子どもが電池を取り出した、電池交換後の古い電池を放置していた、廃棄予定の電池を貯めていたなどで、電池による事故が起きています。
とくに誤飲事故は6ヶ月から2歳に、鼻に入れる事故は2歳以上に多く起きています。
電池が体内(食道、胃、鼻など)に留まって電流が流れると、その部位の臓器・組織を傷つけ腐食したり穴が空くことがあります。電池がなくなったことに気づかず、電池が食道に引っかかったまま、鼻や耳に入ったままで発見が遅れると、重症化する危険があります。

防止法
・ 電池を使用している器具の電池ボックスのフタやネジはしっかりとめる。
・電池が簡単にはずれる器具を子どもに触らせない。
・電池交換は子どものいないところで行う。
・使用済みの電池は、+極とー極にテープを貼る。
・2歳を過ぎたら、ボタン電池が危険なもので、口や鼻に入れてはいけないことを教える。


・ペットボトルなど飲料・食品容器への移し替えによる事故
灯油やガソリン、殺虫剤、仕事場で使う薬品などを小分けするために、ペットボトルやドリンクのびんなどの飲食物の容器に移し替えたり、冷蔵庫に保管したりして、飲料や食品と間違えて誤飲する中毒事故が多く起きています。

防止法
・ペットボトルなどの飲料・食品容器に移し替えない。
・絶対に冷蔵庫では保管しない。
・灯油、ガソリン、殺虫剤などを小分けにしない。
・仕事で使う薬品を家庭に持ち帰らない。

日本中毒情報センターからの情報
子供や家族が変なものを口に入れ飲み込んだようだ、心配だ、病院に行ったほうがいいかどうか判断できない、というときは中毒情報センターに相談します。
中毒110番は化学物質(たばこ、家庭用品など)、医薬品、動植物の毒によって起こる急性中毒について、実際に事故が発生している場合に限定し情報を提供しています。
つくば中毒110番(午前9時から午後9時) 029-852-9999
大阪中毒110番(24時間対応) 072-727-2499

http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf

以上。

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