ACLSとAMLSのインストラクション

ACLSはアルゴリズム(除細動が適応の心停止、除細動が非適応の心停止、安定した不整脈、不安定な不整脈の4つ)の使い方学習。

ポイントは、

心停止を認識できる、

心停止なら除細動の適応・非適応を区別できる、

非心停止なら症状の安定・不安定を区別できる、

不安定な不整脈なら電気治療を選択できる、

になります。

ACLSコースで学習する技術は職種・職場によって(現場で)使う頻度が異なるので、インストラクションでは職種・頻度を考慮する必要があります。

学習者のゴールは、学習者が必要とする範囲の学習で修了カードをげっとすること。

インストラクションのゴールは上記を達成することになります。

画一的なインストラクションはあり得ません。


一方、AMLSは内科救急患者の初期診療の仕方・仕事の仕方の学習なので、正解・不正解(ACLSコースのチェックリストにはある)はなく、考え方の合理性・妥当性を高めることが目的になります。

AMLSコースでもインストラクターはいますが、その役割はACLSコースとは異なります。

どのように異なるのかといえば、

プロンプトや即時フィードバックは行わない、

じっと見守る、

学習者は患者・関係者から情報を得て自分(達)で問題解決を行うのでそのプロセスに介入しない、

という感じになります。


今日のインストラクターを観察していて気がついたのは・・・。

BLS、ICLS、ACLSのインストラクターは受講者を放っておけない・世話をしなければならないと思っているかのように受講者の側にいる傾向がある。

AMLSのインストラクションを体感的に理解しているインストラクター(候補者も)は学習者から離れて・距離を置いて学習環境を見守っている、と思われることでした。

あなたのインストラクションのスタイルはどちらでしょうか・・・。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?