2つのことを徹底すれば応援されやすい


僕の当たり前はみんなの当たり前ではないので、昨日役者さんに話したことをそのままシェアしてみたい。ちょっと長いのだけれど。
長いので最後まで読んでくれた人がいたらここでまず感謝を伝えておきたい。長いのにありがとうね。
そして何の話なのかも言っておきたい。
読む必要のない人はここで読まなくてもいいように。
これは「ファンをつくる」っていう話の一部です。
 
ちなみにこれ劇団で話している内容そのままなので、自分の中ではそこまで新しい話だと思っていなかったのだけれど、昨日の役者さんには「そういう目から鱗の話をどんどんブログとかに書きためたほうがいいですよ!それすごい話ですから」と褒められたので、実際にどうなのかをFacebookの投稿で確かめてみたいってのもある。
 
 
これは、よく「『応援するよ』って言う人のほとんどはお愛想でほとんど応援するつもりはないんだ」って言っている人をみかけるのだけれど「それは違うよ」っていう話。
 
 
「応援するよ」って言ってくれる人の7割近くは本当に応援したいと思ってくれていることが多い。
潜在的に応援しようと思っているけれど、口には出していない人もたくさんいるから、実際、声に出してまで応援するって言ってくれている人はもう立派なファンなんだ。
 
で、そういう方が自分の公演そのものを知らないとか公演の時に「チケットを買ってくれない」とかそういうことが続くと応援してくれていない気持ちになったりするわけだ。
 
でも、それは応援に求めている基準が高すぎるんだ。
自分で毎日情報をチェックして、出演時には必ず駆けつけて、ノベルティがあったら購入して、その上で相手の情報をオンラインやオフラインでシェアやリツイートしてくれる。
それはもうファンの中でも熱烈なファン。
ファンってのは狂気って意味を持っているから、自分のことは横に置いてでもその人を信奉してくれる。
すごく有り難い.。
でもさ、親や恋人ですら、そこまでやってくれることなんてまずないよね。
 
応援するって言ってくれている人に、どう応援してほしいのかをリマインドしている人は本当に少ない。
みんな忙しいんだからそこまで他の人のことをチェックなんてしていられないんだから。
 
公演の情報が決定したらその人にメッセージをしているだろうか。どうしてその人に情報のチェックまで求めるのか。SNSに書いているから見ておいてほしいなんてのは、自分の都合であって、応援したいと思ってくれている人のことを全く考えていない。
 
例えば「○月○日に公演を行うのでご都合良ければ観に来て下さい」とメッセージをする。
相手から「都合がつけば観に行くよ」と連絡が来る。
そのまま放置する。
そして「メッセージを送ったけれど来てくれなかった、応援してくれていない」と思い込む。
なんてのはよくあるパターンだ。
いや、違うって。忘れるんだって、人は。むしろ返信してくれている時点で感謝してもいいくらいなんだって。
 
「都合がつけば観に行くよ」って返ってきたら、「ありがとうございます。客席数の都合で○日くらいには席が埋まってしまうことがありそうなので○日くらいにまたお伝えさせてもらいますね。もしその時都合が良かったら教えてください」とでも返しておけばいい。
リマインドを送らせてもらうんだ。
応援したいっていう人の応援の為のコストは応援してほしい人が下げるんだよ。
 
忙しい人が増えているから、観劇は時間的に難しい人が多くなってきた。だから来てくれない人は応援してくれていないって思う人も多いのだけれど、それは応援を公演に来てくれることって決めているからだったりする。
でも応援はそれだけじゃない。
その人の公演情報の拡散も応援なんだ。
その人の投稿の拡散ですら立派な応援になる。投稿にはその人の色が出るから、その人の気持ちを色んな人に伝えることは応援以外の何物でもない。
 
応援したい人はいる。
でもね、どう応援していいかわからない人も同じくらいいるし、忘れてしまう人もたくさんいるんだよ。
応援したいって言ってくれている人の思考リソースや労力の
使用コストをとにかく下げてオファーをすればいい。
 
応援するよって言ってくれた人に「新しい投稿をしました。良かったら読んでみてください」ってメッセージを送っているだろうか。「少しでもいいなと思ったらシェアやリツイートしてもらえたら嬉しいです」と拡散の協力をオファーしているだろうか。
ほとんどの人はしていない。
 
応援したい気持ちは本当にあるんだ。
その気持ちを外に出させてあげる為に、応援して欲しい人が考えたほうがいい。
具体的にはリマインドとオファー。
そしてオファーをやってくれたら感謝を伝える。
 
一人一人伝えられないくらいたくさんの人が応援してくれるようになってきたら、それを正直に伝える。
「一人一人メッセージを返せなくても申し訳ない」って。
そして、応援に感謝していることを伝えればいい。
「みなさんの応援本当に嬉しいです。ありがとう」って。
よくそういう文面、有名人が出しているの見るよね。
 
ファンが欲しいと言っている人は、このたくさんの人が応援してくれている有名人レベルの状態っていうのを最初から目指しているんだけれど、その為にも応援するって言ってくれている人を取りこぼさない具体的な行動が必要なんだ。
 
その上で自らの力を研鑽していくことは必要だ。
力がないのに上のステージに行くとつぶれてしまう。
上のステージに行く為に必要なのは実は力じゃなく応援だったりする。応援してくれている人の「俺(私)が育てたんだ」なんてのはその現実をすごい表していたりするんだけれど、これはまた別のお話。
 
まずは「応援するよ」を信じよう。
応援してくれている人に感謝しよう。
感謝して信じてオファーをしてみるんだ。
相手が読む時間と労力のコストを下げる為に、できるだけ短い言葉でわかりやすく、それでも想いは伝わるように。
 
 
応援の力を借りて飛ぶんだ。
表現は一人じゃできない。
表現したい人と表現をみてくれる人の最低二人必要なんだ。
だから社会人中心の演劇コミュニティ・教室のような劇団ClownCrownで教えている演劇活用法では「相手の力を使う」ということをとにかく伝えていく。
自分だけの力じゃステージはあがらないから。
自分だけの力でステージがあがったと思っている人は壮大な勘違いをしていると僕はそう思っているんだ。
 
 
そして、この投稿のシェアも大歓迎です。
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