マザー来日

日本のアースデイはマザー・テレサの祈りとともに。

4月22日は世界的に「EARTH DAY〜アースデイ」です。でも日本人にとっては忘れがたいもう一つの記念日でもあります。この日は「マザー・テレサ来日」の日です。マザーがはじめて日本にやって来たのは、1981年の4月22日でした。わたしたちの4月22日は「アースデイ」であるとともに「マザーデイ」でありたいと願います。

1970年4月22日、EARTH DAYは「人口爆発」(人間が多すぎるせいで地球環境が破壊される)という価値観を世界に浸透させることを目的に華々しく立ち上がりました。特定の政治に主導されるアメリカのEARTH DAYは、再生可能エネルギーの普及を訴えても脱原発を唱えることはなく、食糧問題にコミットしても遺伝子組み換えを問題にすることはありません。

ところが日本のアースデイは、アメリカのEARTH DAYに触発されて始まったとはいえ、もっと草の根の、自立した市民の取組みとして発展していきました。本質を求める人たちが、アースデイに集まります。原発にNOと言い、大企業本意のグローバリゼーションにNOと言い、遺伝子組み換えにNOと言える人たちです。マスコミの情報操作に踊らされない、意識が高い感度のいい人たちです。そしてきっと「人のいのち」に無関心ではいられない人たちです。

日本でマザー・テレサは、ただ優しい笑顔を振りまいたのではありません。人のいのちをないがしろにする日本人を叱る愛のムチを振るいました。いのちに対する最大の裏切りである「中絶」を放置する社会に強く回心を求めました。

あのときのマザーの情熱は、ますます閉塞する時代を生きるわたしたちの糧になるはずです。もう一度マザーの真実の言葉に耳を傾け、天国からマザーが支えてくれることを信じて、マザーが来日したアースデイに前を向きましょう。

日本のアースデイはマザー・テレサの祈りとともに。

マザーの眼差しのもとにある、人のいのちをいちばんに置くアースデイに。

地球のことを考えて行動するのは、声を上げられない小さないのちのために。

量や質をモノサシに人のいのちが選択されてしまう「死の文化」を脱却し、すべての人のいのちの尊厳が誕生の瞬間から大切にされる「生の文化」の創造を目指して。

マザーが見ていたのと同じ方向に向かってすすむ、わたしたちのアースデイ。


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