見出し画像

公務員と計画。

民間を経験して公務員になった私にとって、
「計画」というものの多さに驚きました。

私が担当している林業関係だけでも、
市町村森林整備計画、集約化実施計画、ふるさとの山づくり計画、特定間伐等促進計画、森林経営計画、林業施設長寿命化計画などなど。
これでも他の部署からすると少ない方です。

計画は何のために作る?

Aという目標を達成するため、Bを行うために、あらかじめ順序などを決める事が計画かと思われます。
上に示した計画も基本的には森林資源の有効活用や森林環境の保全と言う目標に向かって、森林を整備する順序などが記載されてます。
しかしながら、例えば集約化実施計画、特定間伐等促進計画、森林経営計画は殆ど重複している内容であったりします。
では、なぜ作るのでしょうか。

ご推察の通り、「カネ」の為です。

この計画を立てれば、補助金が嵩上げされるとか、
あの計画を立てる事で、特別交付税を償還に充当できる地方債(=借金)が借りられるとか。
予算獲得のために公務員は躍起になって計画を作るのです。
自分達で体裁の良い計画が作れないからコンサルに委託するという実態もあり、
結局、計画が本来意味するところから外れた計画が出来上がり、まさに絵に描いた餅となってしまうものが数多く存在しています。

動いてる人は計画を立てる暇がない

計画を立てる事が公務員の仕事と言う方が存在するのも事実ですが、
実際に現場で汗流して動いてる人は無駄な計画など作る暇がありません。
私も幸いな事に、色々と忙しくさせて頂いておりますが、
本当に計画を作る暇があったら、やるべき事に時間と労力を注いでおります。
そうすると、予算はなかなか付きにくいというデメリットはありますが、
自由に仕事が出来るメリットがあります。
但し、仕事に責任を持てない人にとっては、自由と責任が伴う仕事のやり方は合わないので、
計画を作って予算を取って、仕事をこなす方が楽かもしれませんね。

かなり自由に動いた結果、隣町の短大に協力していただいて、町営炭窯の再整備に取り組んだ「炭窯リノベーション計画」。
これくらいのノリでやる計画の方が私には合っております(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?