引き継がれる仕事を考える
林業担当として採用されて9年目。
面接試験では部署異動ありと言われつつも、
幸いな事に林業一本で仕事しています。
ただ、年末から年度末にかけて、
毎年「ひょっとしたら異動ちゃうか?」と
頭の中に浮かんでくるのが恒例となっております。
ちょっと真剣に考えてみようと思います。
目標からの落とし込み
池田町で森林を所有する事がステータスになるようにする
→出来る限り多くの人が池田町で森林を所有したいと思うようになる
→森林を所有する事で経済的なメリットがある
→持続的に山林所得を得られるようにする
→適正価格で林産物の売買が行われる
適正価格で林産物が売買されるには?
・なるべく高い価格で林産物が購入される
→単価を高くする
→数多くの販売先があってどんなものも換金できる
・なるべく安い価格で森林管理が行われる
→必要最低限の投資
→なるべく作業を行わない
→自然に任せられるものは任せる
そんな考え方で、自伐型とか近自然とか丸太販売会とか素材販売とかやってまいりました。
導入当初は失敗の連続でしたが、
仕組みもだいぶ整ってきたので、
一定レベルで仕事が流れていく気がしてます。
すぐにこれまでの積み上げがなくなる事は無いでしょう。
では何が心配か?
時々、20年ほど前の事業に関する
問い合わせなどがあったりするわけですが、
当時の資料も既に処分されており、
手がかりがなかった事がしばしば発生します。
森林管理という長い年月をかけて結果を出していく事業で、
たかだか20年ほど前の仕事も引き継げないのは致命的です。
従って、目標や想い、それらに向かって歩いてきた蓄積を長期間残しておく仕掛けが必要です。
既に独自の計画などは数年前に策定しましたが、
それらを適切に更新・変更出来ていないのが現状です。
適時適切かつ簡単に更新できる形を組まなければ、
将来の進むべき方向を見誤る恐れがあります。
策定した担当者が適切に更新出来ていない中で、
後任が更新出来るとはなかなか考えにくい。
この辺りが心配の大元である気がします。
最後に
目標とその達成に向けた取組については、
ある程度の道筋を作れたと感じており、
小職が居なくなったとしても、
少しは継続されるだろうという手応えもあります。
ただ、長期的に見るとまだまだの想いを引き継げる体制にはなっていない。
その辺りの不安を、この冬に解消しておきたいものです。