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ごく普通の役場職員がクラウドファンディングをやってみた

こちらの記事をご覧になられる方は「まちづくり」に興味のある方がほとんどかと思いますが、
資金調達の方法として、クラウドファンディングを実施もしくは検討された方が多いのではないでしょうか。
私も2017年に1度、クラウドファンディングに挑戦しました。
https://readyfor.jp/projects/ikeda-ringyogroup

そこで、本日はそこら辺にいるような、役場職員がクラウドファンディングで目標金額を達成した理由を考察したいと思います。個人的な要因もあるかもしれませんが、参考になれば幸いです。

(1)とにかく資金が欲しかった

クラウドファンディングを実施するにあたり、昔お世話になった方や現在関わりのある方など本当に様々な方にお願いをしました。

「こんな事を頼んで良いのかな?」とか、
「お願いをして嫌われたらどうしよう…」とか、色々な事が頭をよぎりました。

しかし、そんな事よりも本気でやりたい事をやるためには、どうしてもお金が欲しかったので、「どう思われても良いわ!」と開き直り、ひたすらお願いをした記憶があります。私の場合は人にお願いしたからこそ、目標金額を達成出来たので、開き直れるくらい、資金がほしいという気持ちが大事だと実感しました。

(2)ひたすら発信をした

何の実績も無かったので、クラウドファンディングをやっているという事から知ってもらう必要がありました。地元紙や自身のFacebookを使ってアピールしてましたね。

新聞をご覧になられた方から、「クラウドファンディングでの支払方法が分からないから直接寄付したい」というお話を頂いたりもしました。

地方の場合は新聞記事になる事で、かなりのインパクトになります。購読者の多そうな新聞を狙うと良いかもしれません。

(3)主なターゲットを50〜60代の男性(企業勤め)にした

この辺りは色々賛否が分かれるかもしれません。私の偏見ですが、子育てもひと段落つき、会社におけるゴールもある程度見えてきた方々は、お金に余裕も生まれつつ、どこかで「社会に貢献したい」という気持ちが強まる時期に思えます。

クラウドファンディングに先立ち、上述の通り、様々な方にお願いしましたが、特にこの辺りの世代を狙っていました。

学生時代の部活OBや指導教官であったり、会社員時代の上司・取引先であったり…。たまに連絡を寄越したと思ったら寄付の依頼かよ!と思われていたかもしれませんが、意外と快く引き受けてくださる方が多かったです。

(4)今までの人間関係が本当に大事!

(3)とも関係しますが、クラウドファンディングに挑戦するにあたって、自分が築いてきた人間関係が本当に問われてる気がしました。私の場合、寄付していただいた殆どが知り合いの方だったので特にそう感じるのかもしれません。

本当にこれまでの人間関係の築き方がお金という形で評価されてるようにさえ思えた次第です。

応援のメッセージで一番心に残っているのが、以前勤めていた会社の取引先の方から、「林業の現場の近くで働きたいと言って会社を辞めた人から、林業の課題解決についてお願いをされたから、少しでもお手伝いしたくなりました」という言葉。
メールを読んでいて、泣きそうになりました。本当にありがたかったですね。

そんなこんなで、当時を思い出しながら長々と書いてしまいました。
私の場合、今後は一切クラウドファンディングをしてお金を集めたいは思っていません。
実際、お金が集まる可能性はかなり低いと感じていますし、私の場合は体調を壊しそうなくらいの追い詰められたので、もう資金集めで苦労したいとは思いません(笑)

そんなわけで、今はクラウドファンディングを使わなくて済むように、池田町林業グループでは継続寄付を募集していたり、丸太や木製品の販売に挑戦しています。

最後に、現在クラウドファンディングを検討している方に一言。
「本当に資金が欲しかったら何でも出来ると思います。少しでも躊躇する事があるのなら、時季を見て挑戦しましょう!」

記事とは関係ないですが、仕事柄よく山に行きます。10センチ近く雪が降った後の土場(伐採した木を集積しておく場所)は寝転びたくなるくらい雪がフカフカです。

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