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対話から生まれるもの

最近、
私の中で読書ブームが
再来している

もともと
読書は好きだけど、
冬の間はすっかり
読書から遠ざかっていた

心身が整っていないと
本の世界には
没入できないんだなぁと
改めて実感する

ふとしたきっかけで
久しぶりに本の世界へ

いつしか
図書館通いをするようになり、
入り口付近の
オススメ本コーナーが
目に留まる

『目の見えない白鳥さんと
アートを見に行く』

著者は
ノンフィクションライターの
川内有緒さん

「目が見えない人と
アートを見るってどういうこと?!」

頭の中は
好奇心のハテナでいっぱいに

そして、
私は迷わずこの本を
借りることにした


自宅が蒸し暑いのもあって
近所の大好きな公園
"あづみ野池田クラフトパーク"へ

雲間から差す日の光
夕方の心地よい涼風
鳥の軽やかなさえずり

誰もいない公園で
一人静かに読書を楽しむ
贅沢な時間だ

目の見えない人と一緒に
アートを鑑賞するには
言葉が必要になる

目の前の作品を
言葉で表す

ところが、
言語化することで
同じ作品を見ていても
人によって
見え方や感じ方が
全然違うことが
明らかになっていく

ある人は
その作品を
"明るく楽しい"と言い、
ある人は
"不気味で気持ち悪い"と言う

そこには
その人の過去の記憶が
関係していて、
人は物事を
そのまま見ているのではなく、
その人の
パーソナルなフィルターを通して
見て、解釈していることが
よく分かる

そんな見え方の違いを
驚き、楽しみながら
盲目の白鳥さんとの鑑賞は
進んでいく

まさに、
対話型の鑑賞だ

また、
人は見ているようで
ちゃんと見ていないことも
多くある

目が見えない人に
説明しようとすると
自ずと作品を
じっくり丁寧に見ようとする

すると、
著者の川内有緒さんは
以前にも鑑賞した仏像の額に
第三の目があることに
初めて気づいた

そんな新たな発見が
生まれるのも
対話の面白さなのかもしれない


こうした
対話の面白さや
奥深さを味わえるのが
"対話カフェ"

私たち夫婦が取り組んでいる
"ホントノジブンプロジェクト"の
サービスの一つで、
夫のマサが
ファシリテーターを担当している

世の中にある
正解のない問いを
集まった参加者で対話して
一緒に考えていく

相手を理解したり
新たな自分を発見したり
相手との関係性が深まったり
より洞察の深い考えが見つかったり

年齢、性別、文化、価値観など
背景が異なる人たちとの
対話のひとときは、
とても味わい深く
人生をより豊かにしてくれる


これまで
平日の昼間と夜に
開催してきたけど、
「土日の朝に
対話ができたらいいね」
と夫が話していて、
頭に浮かんだのは
安曇野の"喫茶常念"

祖父母の蕎麦屋を
受け継いだという
幕末に建てられた
歴史ある建物は、
時がゆったりと流れる
心地よい空間だ

私が子どもの頃に過ごした
今はもうない
茅ヶ崎の祖父母の家にいるような
不思議な感覚が芽生えて
じんわり心が温かくなる

そして、
店主のりちゃんの
やわらかで温かなエネルギーが
そんな店内を包んでいる

のりちゃんの
「ぜひ一緒にやりましょう」
というお返事で
喫茶常念での開催が実現

のりちゃんからは
「一緒に」
というフレーズが
何度も出てくる

貸主として
ただ場所を提供するだけでなく、
借主の思いに共感して
共にその場を
創り上げていこうとする
彼女の姿勢が
私は好きだし
とても嬉しく思う


日時:7月7日10時〜12時
場所:喫茶常念(安曇野市穂高7690)
参加費:2,000円(喫茶常念の美味しいドリンク付き)
定員:8名

事前予約制なので、
ホントノジブンプロジェクトのサイトから
お申し込みください

日曜の朝、
喫茶常念の心地よい空間で
一緒に対話を楽しみませんか?

ご縁のある皆さんの
ご参加をお待ちしています

ホントノジブン プロジェクト – 本当の自分を好きになろう (hontonojibun.jp)

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