優先席マインドについて
このテーマ、何が問題なのかとかどんな立場や意見があるのかとか、よく知るべきことも考えることもまだまだたくさんあるのですが
まず現時点で思うことを書いておきます。
というのも本日、バスと電車を使ってお出かけした際に珍しく二度も席を譲っていただける機会があり、少し考えを改めたのです。
譲り方が神がかっていた女性
今朝のバスは微妙な混み具合で、ちょうど座席が埋まっている感じだったので乗車口のそばの優先席付近でポールに掴まりました。
すると、すぐに女性が「座ってください」と立ち上がってくれました。
お礼を言ってありがたく座りました。
この時思ったことは、譲る人も譲られる人も相手を思いやることで優先席利用の気持ち良さが成り立つということ。
女性が「座りますか?」ではなく「座ってください」と言ってくれたこと、しっかり立ち上がって促してくれたことに感動しました。
私のように優先席前でマタニティマークを見せつけながらどっしり立ってるような妊婦は譲られたらすんなり座りますが、中には譲られたことに申し訳なく思って遠慮して座らない方もいるようです。
そういう方も結構多いので、譲ろうとしたけど中途半端になって断られてしまった、なんて経験のある方もいると思います。良いことしたはずなのに、なんか恥ずかしくて悲しいですよね。
そういう時、立ち上がりかけて中腰で声をかけていたり「座りますか?」と質問系で声をかけていたりすると、受け手が遠慮してしまうのではと考えています。
なので、しっかり立ち上がって「座ってください」と促す行為は、深いレベルで相手を思いやっている証拠だと感じました。遠慮がちな方も「じゃあ遠慮なく」と気持ち良く座れるはず。
そして譲られる人の思いやりは、相手の好意を受け取り「ありがとうございます」「助かりました」そういう言葉を、目を見て伝えることです。相手の親切を断らず、感謝して受け入れることです。
これまた図々しい私の話ですが、誰かが何かしてくれるのを基本的に断りません。前述のように、勇気を出して声をかけてくれた人の好意を断るのは相手に恥ずかしい思いをさせるからです。
優先席について語られる記事はたくさんありますが、その中で
日本人は他人に遠慮し過ぎて相手の親切を断ってしまう
→断られた方は次も声をかける勇気がなくなる
→譲ろうとする人が少なくなる
→譲ってほしい人が譲ってもらえなくて困る
このような悪循環に陥っているとする記事がありました。全部が全部そうではないけど、なるほどと思います。
私はお礼の伝え方も気をつけるようになりました。
意識しないと、つい「すみません」と言ってしまうのですが、その前に「ありがとう」だろう。と自分で毎回つっこんでいます。
それからお礼はできれば二度言う。親切にしてもらった瞬間と、その人と別れる時ですね。
嬉しい連鎖
その後、電車に乗り優先席の前に立ちました。
大抵譲られないので期待はしないのですが、都内まで出るため30分以上乗る時はできれば座りたい。途中駅で誰か降りてくれたらいいなぁと思いつつ揺れに耐えていました。
その後、大きな駅に停車したときに目の前のおじ様が立ち上がり、言葉はないもののジェスチャーで座れと促してくれました。お礼を言ってありがたく座りました。
すると、別の席にいたおば様が自分の目の前に立っていたベビーカーのママさんに声をかけているのが聞こえました。どこまで乗るの?私は次で降りるから代わるわね的なことを言っていて、ママさんも喜んで受け入れていました。
さらに、向かいの席で眠っていた外国人男性が目を覚まして立ち上がり、目の前にいる妊婦さんに席を譲りました。こちらの妊婦さんもお礼を言って座りました。
平和のあるべき姿を見た!そんな気持ちでした。(どんな気持ち)
私を含めて妊婦もベビーカーも、乗ってすぐには声をかけてもらえなかったのに
誰か一人が気付いて声をかけたら、周りも気付いて行動してくれたのです。
私の経験から言うと、優先席に限って大抵は寝たふり、見えないふり、そもそも優先席の認識無し(ゲームやってる健康な小学生とか。自分の息子だったら張り手)な方が多くて
オラァ!この紋所が目に入らんかぁあ!!と思いながらマーポジ(マタニティマークポジション)を整えたりしても、全く気を遣ってもらえないことがほとんどです。
特に通勤時間帯だと優先席付近に立つことすら無理なので、もはや諦めるしかないのが現状です。
お腹が目立たない初期の妊婦こそ、遠い産休に思い馳せながら悪阻や胎児への不安も大きい中で通勤しているので、ぜひ座らせてほしいのですが、見た目に分かりづらいので難しいんですよね。
少し逸れますが
マタニティマークは、可愛くなくていいからもっと派手にしたら?というのが私の意見です。
ヘルプマークみたいに、見る人の心理に働きかけるような色使いとか。そもそも倒れたりした時に妊婦=胎児の危機だと知らせるためのものだよね?みたいな。
パステルカラーだしイラストが可愛いから、マタニティ自慢のように見えるっていうのもあると思います。
可愛いのがいいって人はデコったり自作したりしているようなので、最初に配布される超スタンダードなやつを可愛くない派手なやつにしたらどうかしら。
「今にも吐きそうです」って書いてあるとかさ。
話を戻すと、そんな平和的な出来事があって、私の考えも少し変わりました。
どいつもこいつも「俺だって疲れてんだ」とか思ってお年寄りや妊婦を蔑ろにしてるんだ!
と怒り心頭だった時期もありました。(実際そういう人はいると思ってる)
でも「あれ?妊婦さんかな?」「年寄り扱いしたら悪いかな?」と思って迷ってるうちに声をかけそびれてしまった、という人も結構いるはずなんです。あと単純に気付かなかったとか。
そういう方は、大抵は後悔しているはずです。なんか情けない気持ちになってその日が楽しくなくなってしまうことも、、
私も若い頃に何度か経験しました。毎回、自分を責めていました。
だから、声かけは当たり前のことだと認識してほしい。断られたら恥ずかしいとか、間違ってたら失礼だとか、考える前に。
そして優先席に座る以上は周りを見ましょう?乗ってくる人の中にこの席を必要としている人はいないかなって考えましょう?
優先席にはルールがない
だから利用者のマインド次第?
バスでも電車でも素敵なことがあって、幸せな気分になりました。
お腹が重く、ひどい時はギックリ腰に近い状態になるので、長時間座れないとしんどいです。かと言って、譲ってくださいとはなかなか言えないです。それこそ、快く譲ってもらえなかったら悲しいので。本当にヤバかったら言っちゃうけど。
お陰様で友人とのランチも楽しく過ごせたし、帰りもそれほど疲労感がなく電車でも少しの間立っていられました。
しかし私の知る限り、毎回席を譲ってもらえます😌と言う幸せな妊婦は見たことがないです。
どちらかと言うと、誰も譲ってくれなくて悲しいという話ばかり届きます。
これって優先席にはルールがないからでは?と思っています。
実際、ルールにするのは難しいですよね。何歳以上を年寄りとして譲るべしとか、マタニティマークをつけている全員を座らせるべしとか、無理だし。座らなくてもいい、立っていたい、という人だっているでしょうし。
ルールがない代わりに、こんな人がいたら譲りましょうね〜と促してはいますが、もはやあのステッカーは背景ですよね。アナウンスはBGMですよね。
私が言いたいのは、優先席って作ったら終わりなの?ということ。
現状を把握して、利用者がより気持ち良く使えるように改善する動きはないのでしょうか。我々は優先席という素晴らしい発明をしたから、あとは利用者がお互いの匙加減でやってねってことなのでしょうか。
もし現状を把握しているなら、今一度どういうマインドで利用する場所なのか啓蒙するとか、利用者の意識を高めるような、何か改善につながることをしようよ〜と言いたい。
前述のマタニティマークの件も同じ観点です。より良くする必要があるかないかって、誰か考えてる?
あと携帯電話の電源を切れってやつ、いつの時代ですか?ただの電話だった頃は電車に乗ったら電源切るって普通にできたけど、今は本や新聞の代わりにスマホを見てる人もいるので電源切れは現実的ではないと思う。「混雑時は」に変更されてから久しいが、混雑時でも優先席座ってスマホいじってる人見ますよね。どうしたらいいんでしょう。
とにかく、現状に見合わず無視されてるような古いルールをそのままにしてることに問題ありと感じます。
今日のようなことが各地で起きていればいいなと思います。
一方通行ではない心のやりとりや、一つの親切が輪を広げていくような現象。
心に余裕がないと難しいことではあります。でも、私は余裕がないのでって言い訳して行動しないのはかなり情けないと思う。
むしろ、疲れてるけど人のために動くことができた時って自己肯定感も上がるし、それによって心に余裕が生まれたりしませんか?
偽善でも良いから、思いやりの心を行動に表すことでマインドが変わっていくんじゃないかと思います。相手が身内でも他人でも。
かなり持論。
まだ見えていないこともあると思うけど、現時点での私が考えることをまとめました。
読んでくださる方に共感や発見があれば幸いです。
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