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拓郎の東京 ~地名が出てくる吉田拓郎の唄~(10)

ah-面白かった編

 2022年6月29日、とうとう拓郎の最後のアルバムが発売されたので補完しておこう。
 個人的には「雪さよなら」にいたく感動したところだが(小田が歌っているのかと思ったよ。もちろん小田も歌っているのだけれど)、地名(?)が出てくる曲は二つあった。

雨の中で歌った(2022)

→「表参道」


もうすぐ雨がやんだら 表参道 歩いてみようか

 最後にもやっぱり出ました表参道。
 この曲は、70年代の中頃に親しくしていたキーボード奏者の柳田ヒロ、そして「たえこMY LOVE」(1976年)の「たえこ」と三人で酔っぱらって雨に濡れながら表参道を走った記憶に基づいて作ったとのこと。
(参考:ラジオ番組『吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD』2022年5月13日)

Together(2022)

→「月」「火星」


おーい シノハラ!
今どこにいるんだい?
え~? まさか君 月で遊んでる?

おーい 奈緒ちゃん!
今どこにいるの?
え~? まさか君 火星で踊ってる?

 1970年代の地球にチョイと遊びにやって来たたくろうチャンが、そろそろ地球をおいとまするにあたり、月に住んでいる篠原ともえ、火星に住んでいる女優の奈緒に呼びかけるというシュールな設定のトーキング・ブルースだ。
 これだけ聞くと、何のことやら? という感じだが、これは1972年のアルバム『人間なんて』に収録の「たくろうチャン」という曲への応答なのだ。
 月には小田和正を誘って行きスイーツの食事会を、火星にはKinKi Kidsの二人と行って愉しい写真撮影会をするつもりらしい。
(参考:ラジオ番組『吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD』2022年4月8日)

(今度こそ了。あ~面白かった)

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