人生はプラマイゼロって言うけれど

人生における幸と不幸は最終的に清算するとゼロになるんだよ、幸せばっかりの人も不幸ばっかりの人もいないんだよって聞いたことがあります。

なるほどそうなのか、じゃあ私はいつか幸せになれるんだって思えて。それは私にとってはちょっとした希望の言葉でした。

ところが、今です。夫と知り合ってから子供を授かり今に至るまでの15年余り、どこを切り取っても非の打ちどころのない程の幸せを毎日感じながら生きています。

それは物凄く、身に余るほど素晴らしいことなんですが、たまにすごく不安になるんです。「人生プラマイゼロなら、もしかして今後とんでもなく不幸なことがやってくるの?」

かつての希望の言葉が今ではほとんど呪いの言葉になってしまいました。

じゃあ、夫と出会う前の人生がものすごく不幸だったから今はご褒美なんだと思うようにしてみました。…が、虐待を受けたわけでもなく貧困に苦しんだわけでもなく友人にも恵まれて、特に不幸だったとは考えられません。

もし、私の人生前半部分が他人と比べてすごく不幸だったんだよって誰かが教えてくれたとしたら…それはそれで自分の基礎部分を否定されるようで。今感じている幸せが実は大したことないんだよって教えられても、余計なお世話だよって言いたくなるわけで。


悩んでも仕方のないことなので、まずは今の幸せを噛みしめることにしました。それが、今後やってくるかもしれない不幸に対抗できるパワーになる、と信じたいです。

すべてのひとに、幸あれ!

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