ずっと真夜中でいい訳ないだろ

ずっと真夜中でいいのに。というバンドがはじめて世に出て騒がれていた頃、『秒針を噛む』を聴いて全然好みじゃなくてずっとそのままになっていたのだけど、最近なんとなくアルバムを聴いてみたら結構好きな感じの曲が複数あった。有名な一曲のみを聴いて「このバンドはあんまり好みじゃないな」と切り捨てるのも時間の節約ではあるだろうけど、好きなバンドは多いに越したことはないので一曲で判断するのはやめよう、と改めて思った次第でした。

だからと言って、ずっと真夜中でいい訳はない。夜が好きという人も多いだろうし、実際俺も夜が好きだ。真夜中はもちろん好き。静かだし、物思いに耽るには良い時間帯だ。翌日が仕事でさえなければ。
ふんわりとした知識だけれど、人間は日光なしでは生きていけないらしい。生きてはいけるのかもしれないけど、健康ではない。夜勤のみで生きている人間が自律神経ぶっ壊れがちな事から見てもわかるように、人体は日光を必要としている。基本的に人間は朝起きて夜眠るように出来ているし、たださえ自律神経ぶっ壊れがちな俺たちの毎日がずっと真夜中だったらもうおしまいだ。あと多分日光がないと草木とか育たないし、そうすると地球の環境はめちゃくちゃになり、CO2が蔓延した世界で俺たちは息もできずにひっそりと暮らすことになる。嫌だよね。だからずっと真夜中でいい訳はないんだけど、ずっと真夜中でいいのに。は良いバンドだなと思いました。俺はなんの話をしていますか?

あとずっと真夜中でいいのに。は「。」が付くことも今更知りました。モーニング娘。みたいだね。

昨日というか今日というか、久しぶりにカラオケオールというやつをやった。そんなことしてる場合か?とも思うけど、そんなことしてる場合か?と思う時以上にそんなことしてる場合なことってないんですよね。だって人はポジティブに生きてもネガティヴに生きても平等に死に向かって止められない歩みを進めている訳で、生き方が刹那的すぎると怒られたって、人生って連続した刹那でしかないんじゃないですか?そんな訳でカラオケオールをした訳です。というかさせられた訳です。

以前勤めていた会社の同僚と今でも仲が良くて、男三人または四人集まって出鱈目な量の酒を飲んだり、喉が粉々になるまで歌ったりする。昨日は男三人でずっと騒いでた訳だけど、俺個人としては1年ぶりくらいの参加だった。
普通に終電で帰るつもりで居酒屋入って、時間が来て店を出て、じゃあ俺帰るわと言ったら「俺たちで集まって朝にならない訳なくない?」と言われた。俺は明日朝から役所に行かないといけないんだよと一応の抵抗は見せたものの、「お前だってその(朝までになる)つもりで来てるだろ?」と言われ、まあそうだよね。と帰ることを諦めた。会うのが久しぶりだとしても生き方が変わっていない事に安心しながら、35歳と29歳と28歳でカラオケオールをした訳だ。35歳元気すぎるだろ。

遊びの内容を詳細に書くつもりもなく、なんなら別に書きたいことがあって書き始めたわけでもないから書かないけど、何年経ってもそれぞれ職場が変わっても同じように集まって歌舞伎町で最悪な酔い方をしていて、そういうのが楽しいしありがたいと思う。もう大人と呼ばれる年齢だし、みんな環境に応じて多かれ少なかれ変化をしていく中で変わらない関係性があるというのは安心する。こうやって馬鹿みたいな事をやってこれからも生きていけるなら、こんな夜ばかりが続くなら、ずっと真夜中でいいのに。

それでは。

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