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『一年の計は金杯にあり』

《1年の計は元旦にあり》


【意味】
 一年の計は元旦にありとは、一年の計画は元旦に立てるのがよい。物事は、最初が肝心であるというたとえ。

 私はカウンター向かいの壁に紙を貼り付けデカデカと文字を書いた!

【2023年回収率「132%」100%超え達成‼︎】

 この時の私の顔は間違いなく気持ち悪いくらいに微笑んでいただろう‥

 なぜなら私がケイバで勝負をする上で、1番大事にしている事は馬券を『的中』させる事ではなく、『回収率』100%を超えるという事だからだ!

 競馬を知らない方に説明をすると

 「回収率」というのは競馬をする上でお金をいくらかけて、いくら返ってきたかを割合にしたものである。

 例えば1番人気に1,000円をかけたとする、その馬がオッズ1.1倍で勝ったとしたら、馬券的中!払い戻しは1,100円となり
 払戻額÷購入額=回収率
 1,100÷1,000=1.1(110%)
 回収率は110%となる。

 なんだよ、それなら132%なんて大した事ないやん!1.3倍の1番人気に賭け続けるだけやろ!という人もいるかもしれないが、コレが意外と難しい!

 1.3倍の馬が勝ち続ければ良いが、競馬はそんなに甘くない!
 1番人気が負けることなんて多々ある!

 そして、もし仮に1,000円かけて1.3倍の馬が負けたとすると−1,000円
 次に1,000円ををかけて回収率を132%にするには1点的中だと2640円回収しなければいけない‥オッズでいうと約2.6倍の馬‥
 2.6倍の馬が負ける事なんて多々多々ぐらいたくさんある‥それがまた負けたとなると‥

 たった1度ハズレただけで、簡単だと思えた回収が一気に難しくなる‥私がここまで喜んでいる意味が少しでもわかってくれただろうか…

 そして何より年間通して100%超えという事は、競馬好きにとってこの上ない幸せだと言う事!
 なぜならケイバが好き過ぎてレースを見るだけでも十分楽しませてもらってるのにもかかわらず、さらにお金も増えていると言う、もうわけのわからない「うれしい楽しい大好き状態」

 例えて言うなら、ドリカムのコンサートに行って、来場特典としてコンサート料金以上のドリカムのサイン入りグッズが返ってくるぐらい「うれしい楽しい大好き」状態である!

 ‥と私は誰もいないBARで
お客様に聞かれた時の説明を考えながら
ニヤニヤしている…

 そして‥
私は毎週恒例の100円玉を賽銭箱へ放り投げ
今日も競走馬達の安全を祈願した‥

 賽銭箱といっても小さな貯金箱賽銭箱だ。
 私は毎週土日のレースで馬券を買う前に100円を入れる。

 小さな貯金箱ではあるが毎週レース入れている‥

 賽銭箱の100円玉は1年で104枚になっていた…

 『さぁコレを全額金杯につぎこむぞ!!ではない‥』

 このお金はケイバで私を楽しませてくれた競走馬達のために使う‥

 勝利を納め、輝かしい成績持つ馬はほんのごくわずが、ほとんどの馬が一度も勝利する事なく馬生を終える‥悲しいが可哀想な最後を迎える馬もいるのも事実‥

 そんな悲しい馬達が少しでも減り、楽しい馬生を送ってくれればと、ほんの少しではあるが寄付するためのお金である‥

 「偽善者め!それなら競馬やめろよ」と言う人もいるかもしれないが

「やらぬ善よりやる偽善」

 行動しないでチャチャ入れるやつなんかより偽善者の方がよっぽど私は好きだ!

 誰かに伝えて見せつける善意はたしかに偽善かもしれないが‥寄付金に偽善とは書き込まれていない。ケイバが趣味の私が関われる小さな支援はコレぐらいである‥

 それに、去年の回収率が100%を超える事ができたのはこのおかげだとさえ思っている‥せめて開運競走馬賽銭箱が誰か一人の心にでも響き実践してくれたのなら‥SNSをしている私の意味はあったと思う!!

 今回は令和6年能登半島地震で被害があった、引退馬の馬生を世話してくれている奥能登珠洲市ホースパーク【奥能登・馬プロジェクト】さんに、1年間投げ込んだお賽銭を振り込ませてもらった。

 被災者の方もいつまでも自粛し悲しくされるのは逆に悲しいハズ!(私も過去に被災し、半年間以上避難所生活を送っていたから気持ちはわかる‥コレは小説ではなくガチ)

 という事で、長々とカッコつけさせてもらったが‥

『1年の計は金杯にあり』

 競馬も肝心なのは金杯である!!

 私は競馬BARのマスターとして中山&京都金杯の予想を紙に書き貼り付けた!

そして

私は今年もレース前は

賽銭箱に100円玉を投げ入れ

馬神様に祈願する

カランコロン!チャリーン!

パンッパンッ!

『今日の馬券が当たりますよぉに!』


 「いやっ!結局それ、お前の為やないかーい!」

一人で髭男爵風な乾杯をし‥
今年も競馬BARは『Open』した‥

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