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諦めたつもりだったけれどまだ道は繋がっていたらしい


こんにちは。
今回は書き下ろし。
少し前に地元百貨店でパーソナルスタイリングをお願いしました。
百貨店が契約している地元のプロスタイリストさんに百貨店内のショップでスタイリングをしてもらう、百貨店のオンラインから予約するサービス。無料(重要)。
楽しくもあり、発見もあり。
新鮮な時間だったので、覚書です。
ではさっそく。

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当日の流れ。
百貨店総合インフォメーションの前で担当者さんと待ち合わせ、スタイリストさんの待つ百貨店内の小部屋で顔合わせ。
・アンケート(ヒアリングシート)記入
・アンケートを元にカウンセリング
・ショップアテンダント
・お部屋に戻ってアンケート記入(百貨店担当者さんと再びご挨拶)。
お部屋の前で解散! 所要時間は2時間くらいの枠。

アンケートは
年齢や既婚/未婚、お仕事をしているなら制服の有無、提案コーデのシチュエーション等に加えて
①普段のコーデ
②なりたいもの
③「本当は着たいもの」
みたいな項目がありました。
イメコン受診歴もあったのかな、忘れました。

紙でのアンケートですし[②なりたいもの]が選択式なので①③はそこから抜粋も可能です。
言葉で回答する瞬発力も必要。
①私にとって普段とは、職場にも着ていけるお洋服を指すので[親しみやすく、ちょっときちんと]。
②全部は覚えてないけど華やか、ベーシックを含むいくつかにチェックしたような気がしています。
③概ね着たいものを着ていますが「本当は」という言葉から、自分では選ばないテイストとして、来世に期待案件の"洗練、モード"あたりを選択しました。
続くカウンセリングで、今集めてきているお洋服にある程度満足していて、生活環境の変化の予定もなし。大きな軌道修正の必要性は感じていないこと。
ほんとうは、は諦めがついている憧れ。
今日は純粋に普段から使えそうなアイテムを提案頂きたいこと等をお伝えしました。
来世に期待枠だと思っていたのに案外と「あなたにとってモードとはどんなイメージ」とぐいぐい質問を頂いてちょっぴりドキドキ。
テーブルにご準備頂いていたいくつかの雑誌を開きながら「この中で選ぶならどういうものが着たい? 着ている?」等と聞いてくださいます。
「着てる」「好き」「着ない」
「着ない」について「何故?」と時々言語化を求められるので「ニットはチクチクするのが苦手」だとか趣味や生活習慣のことをお伝え。
私が挙げる前から「"着ぶくれするから着ない"はテクニックをいくらでも説明するから使わないように」という私にとって新鮮なお言葉も頂いて、郷に入っては郷に従えです。

心の声として
着るための工夫が自分で思い付かないレベルで着膨れるアイテムは、お迎えしてもきっと実際に着る機会が少ない。
そしてそもそも着膨れるのは好きなシルエットではない。
ということで「着ない」に集約なので、口にする予定はなかったです。

戻ります。
「好き」「ひかれない」「好き(自分じゃ選ばないけど)」「着たかった(こんなシルエットにならないから諦めた)」を誘導されるままにお答え。
そう。誘導にのりました。
だってのらないと話が進まなかった。 
それでも雑誌を2冊くらいぱらぱらとめくった後「きっとあなたの着たいコーデは雑誌には載ってないわね」と仰られていました。
年齢層高めの雑誌が揃っていた気がしていたのであまり深く考えていなかったけれど、何か思うところがおありだったのかもしれませんね。

Q、どんなシチュエーションのお洋服を提案して欲しいですか。
A、舞台等のために都会に行くのにおのぼりさん感がでないこと。
都会ってどこまで? 何を見に行くの? と半分趣味の話も広がりつつ、長距離移動に耐えられるお洋服が欲しいのです。と口にしましたが「最初からその格好で出掛けるの? 向こうで着替えるんじゃないの?」と言われてみたり。
基本は一泊、お目当ての出来事当日に出発ならこっちから着ていくし前泊なら持っていくけどそのまま帰ってくる、どちらにしろそのまま移動する想定でした。
私の中のポイントは、
ほどほどにスタイルアップしてくれると嬉しいけれど着ていて苦しくないこと。シワになりにくく、お手入れが簡単なこと。の方が優先。
会社に行くためのお洋服には現状困っていなくて、私が重きを置いている"楽しいことに向かう日をよりゴキゲンで過ごしたいため"のお洋服選びの一案希望と改めてお伝え。
髪型やメイクについてのいくつかのアドバイスとbefore写真撮影が終わったら「さぁ行きましょう🎵」と楽しい時間の始まりです。

最初にご案内頂いたのはアツロウタヤマ。
クロシェニット、異素材切替えのポンチョやトップス。脇ファスナーのワークスカート等、全体的にモノトーンな店内の中から黒を提案頂きました。
動きのあるデザインのアイテムが多かったような記憶です。
「すすめようと思っていたアイテムがありそうだと思ったけれど、見当たらない」ということで試着なし、さくっとおわり。
この段階ではまだスタイリストさんが私にどんなテイストをお勧めしてくださろうとしているのかがいまいちつかめず。


クロシェニット
切り替えスカート
ポンチョみたいなトップス

個人的には気になるアイテムもいくつか。
今後チェックはしてみようかなとブランド名は覚えて帰りました。
時々「自分で手がのびるのはこれとか!」とすきあらば好みをお伝え。

自分で選ぶなら、アシメのプリーツスカート


続いて伺ったのはセレクトショップ。
たまに覗きには行くけれど店員さんと顔馴染みになるほどでもないお店だったので、スタイリストさんと店員さんがあれやこれやと出してくださるのを楽しく見ていました。
セレクト故にブランド名もうろ覚えなので画像が見つけられないのですけれど。
前がグレーニット、後が白シャツの切り替えトップス。
黒×白ボーダーの綿ニット。
黒の変形トップス。
カーキのワークスカート。
黒のレザースカート(台形)。

足元については、足元はサイドゴアブーツやスポサンがおすすめしたいけれど店頭になく、当日の私物である黒パンプスは「絶対ダメ。可愛すぎる」だそうで及第点白スニーカー。
組み合わせを変えながら、時にスタイリストさんの鞄からネックレスが出てきたりしながら、試着を繰り返します。
「いいじゃない」「着たときとは随分イメージが変わったわね」とそれなりにスタイリストさんの想定するモードには寄せられた様子。
そろそろ時間もそれなりに経過。
気に入ったものがあれば購入してもいいし、しなくてもいい。とのことだったので、保留にしてお部屋へ戻りながら雑談まじりに本日の提案の方向性の確認。

「もう少し引き算したほうがポイントが際立つ、大人っぽくなるから意識してね、これから増やすなら遊びはあっても甘さの控えめなアイテムにしてね」みたいなことだったようです。
お話を伺っていると、スタイリストさんも個人としては遊びのあるデザインも大好きなお方。
だからこそ「私も好きだからつい増えてしまうけれどやりすぎると簡単にこどもっぽくなれるから注意してね」だそうでした。
そういえばお洋服とは少しずれますが、私がアイラインを眼の形にそって目尻の最後まで引いていたことも「最後まで下げるからまぁるくなって可愛く、こどもっぽくなる」と頂いたのも新鮮でした。
「なんでそんな引きかたをしているの」と聞かれたところで……今まで深く気にしていなかったので他を知りませんとしか言えず。
メイクとも向き合わないといけないなとしみじみした、あの日。

話がそれましたがアンケートを書いて、終了です。
改めて「今日何か買うなら一緒に売場まで戻るよ」と仰って頂きましたが、一旦考えますとお答えしました。
試着したアイテムはどれも私の手元にあるものとは少しテイストが違うので、お迎えするにしても自分の中でどの程度心地よく馴染ませられるかを考えてからにしようと思ったのでした。
「好きなものは自分で選べるでしょう? 着こなしも考えられるでしょう? これからも楽しんでね✨️またね」と送り出してくださいました。
話の端々から案外"お洋服好き、おしゃれ好き、テクニックもある程度習得済"として認識されていたみたいだと妙な感慨。

さてここからは感想というか印象というか、私の個人的見解です。
まず、スタイリストさんの思い描く"旅行用のお洋服"は私の想定よりもずっと活動的。
どれだけ"移動はするけど目的地はおよそ室内。アクティブ感は求めていない。きれいめが好き"と伝えたところでお勧めいただくのはワークスカートにフラットシューズ。
そして"モード"は私が考えていたほど直線的というわけではない。
雑誌の「着る」と答えたルックのシャツを示しながら「アイテムとしては着ているかもしれないけれど、このシャツを着てもこんなにかっこよくはならないよね、ならないはずよ。だってあなたが着ると可愛いもの」みたいな説明を何度か頂きました。
彼女のイメージでは私は"可愛い"枠。
それでもモードを取り入れる方法はあるのよ、という方向性を指し示してくださった。
アンケートの③ほんとうは着たいもの。を諦めないためのご提案ともいえますね。
諦めがついているのに、うっかり選んだからこそのご提案だったかなと思っています。
面白かったので後悔はありません。
私が求めて、たどり着けないと思っていたものとは少し違う気もするけれどテイストとして"モード"の範囲内に寄せることはできないことはないらしい。
これからますます楽しめそうです。

ちなみに当日の私のコーデは当社比シンプルでしたが、スタイリストさんの目線だと「全てのアイテムに"可愛い"ポイントがあるので全体の仕上がりがとにかく"可愛い"になる。あと一歩でガチャガチャ。あと色数多い」。
内容は
首元や肩、袖口にレースのついたブラウス(紺)
スリットのはいったフル丈のパンツ(ミントグリーン)
ツイードのトート(カラー名:ピーコックグリーン)
シアーハイソックス(カシス)
前述パンプス(ヒールの高さ10センチ)(黒)
です。
どこで身バレするかわからないので自撮りを載せるつもりもなく、クローゼット管理アプリはお休み中のためイメージ画像がありませんのでどうか雰囲気で察してください……不親切で申し訳ないです。

番外として、チェック時に着ていなかったアウターはショートダッフル(カラシ)。
色数、というか色味はこれでも抑えたつもりでしたが、それぞれに要素があることで際立つそうな。
当社比シンプルはあくまでも当社比。知ってた。
しかしトップスの肩のレースからうっかり透けて見える下着の色まで色数にカウントされるなんて思ってなかったデスよ。
カウントする可愛いポイント、としてあれこれ解説頂きましたが書き起こすと長くなるのでひとつだけ。
パンプスはつま先が丸い、ストラップ付きなことが綺麗<可愛い。言い換えると子どもっぽくなりやすい。みたいなことでした。
アーモンドトゥレベルでは"丸いから可愛い"判定になるそうな。
ポインテッドよりは丸いよね、それはそう。
今回の提案お洋服に合わせるものとしては、つま先を尖らせることではなくヒールでないこと、重さを出すことが優先。
高さが欲しいなら厚底推奨。
ヒールはいつかはけなくなるからそろそろ選択肢のひとつとしてフラットシューズを取り入れたらどうかしら、というのも繋がっていそう。
そういう意味でもサイドゴアブーツが最適なんだろうな。
厚底ブーツでもレースアップでは甘いらしいです。
ご意見は心に留め置きますが私はヒールが好きなので、まだまだ元気でいたい。ほどほどにトレーニングをしようと、改めて思いました。


後日。
試着した中から変形トップスをお迎えに行きました。
試着時にも、この中でお迎えするならこれかなぁと思いつつ色違いと迷っていたのですが、帰宅後いろいろな資料と合わせて振り返っていたら他診断でお勧めいただいていたトップスにシルエットが近かったのでこれもまたご縁かなと。
迷っていた色違いは絵の具そのままみたいな緑でしたが、今回は遊び要素少なめという戒めの記録でもあるのでおとなしく黒。
書き起こしている1月下旬までの間に何度か着ましたが、友人たちからの評判は悪くないです。

もうひとつ、持っていないけれど実は探していたアイテムとしてレザースカートが気になっていましたがシルエットが台形なことがいまいちときめけなかったところ。
別ブランドでシルエットが好きそうな同じくらいの丈感のこを見つけたので、お迎え済です(このこの話はまた後日書き起こしたい)。

最後になりますが、「引き算」は今回に限らず、数年前から時々出会うキーワードです。
いろんな部分で遊べることは前提だからこそ、どこかで引き算推奨。
お洋服で遊ぶならメイクを引き算、主役級アイテムの数を数えてみよう、メイクをもっと楽しんでお洋服を引き算してみたら、等いろいろです。
そしてお話を伺った方は大抵、アドバイスは下さるけれど最後には「あなたは自分でできるよね、楽しんでね」と微笑んでくださる。
「できていない(と自分では思っている)からご相談に来ています~」と泣きついては各所で遊んでくるのですけれど。
私が思っている以上に、いつのまにか経験を積み重ねてきたのかしらと、時々。
どこかで現在のレベルを測定してくださるサービスとか……ないかしら。
ご存じの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてくださいまし(まだ懲りずに遊ぼうとしている)。

とりとめなく、ふわふわと残してきましたが、パーソナルカラーや骨格といった外見診断とは別の方向からのパーソナルスタイリングもまた、楽しかった! の記録。
ながくなりましたがお付き合いくださりありがとうございます。

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