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【ワートリ展開予想】柿崎が影浦と犬飼を採った理由について考えてみた

※本考察記事は一部ワールドトリガーの単行本27巻以降のネタバレが含まれております。
※未完です。唐突に終わります。


犬飼「閉鎖環境試験はちょくちょくモメるかもですけど 柿崎ザキさんに当てにしてもらった戦闘試験のほうは おれもカゲもちゃんとやるんで安心してください」
柿崎「…………それだけじゃねえよ カゲとお前を採った理由はそれだけじゃねえ」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,25巻,p.168,集英社

このセリフが気になって仕方がないため、柿崎が影浦と犬飼を採った理由を自分で考えてみる。

1.通説の否定

「影浦と犬飼を採った理由」として一番最初に思いつく説は、「二人の仲を取り持とうとした」ではないだろうか。

しかし筆者はそう思わない。まずはその理由から説明していく。


1-1.影浦と犬飼は「ソリが合わない」

犬を飼っていない 犬飼
〜略〜
同い年の影浦に一方的に嫌われているが、本人はまったく気にしていない。大物。

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,13巻,カバー裏,集英社

当真「サイドエフェクトで言やぁ カゲもきつそうだよな〜 つーかカゲは犬飼嫌ってたはずだし」
冬島「へーそうなの?なんで?」
当真「たしか刺さってくる感情と外面が一致しねーのがうぜえとかなんとか」
冬島「犬飼は悪くない気がするけどな それは」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,24巻,p.22,集英社

犬飼「昔 カゲに言われたんですよ『おまえは考えてる事と顔が一致してなくて気味が悪い』って」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,25巻,p.167,集英社

まず、影浦と犬飼は「仲が悪い」というわけではない。
影浦のサイドエフェクトと犬飼のコミュニケーション術の相性が悪く、影浦が一方的に嫌っているのだ。犬飼は嫌っているわけではない。

まさしく「ソリが合わない」関係性で、どちらかが正しくてどちらかが悪いわけではない。


1-2.柿崎が知っている影浦と犬飼の関係

影浦「チッ……柿崎さんよぉ……俺ぁ コイツとソリが合わねえって知ってんだろ」
犬飼「あれ?そうだっけ?」
柿崎「知ってるよ だから正直犬飼か蔵内かで迷ったけど……戦闘試験にはたぶんA級も参加すんだろうなって思ったからA級経験者を揃えときたかったんだ」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,24巻,p.57,58,集英社

柿崎は影浦が犬飼と「ソリが合わない」ということは知っている。それを影浦も知っているということは、影浦から「犬飼とソリが合わない」という旨の話を聞いたことがあるのだろう。

柿崎「おまえなぁ……あんまりカゲを煽るなよ……いつもならもっと誰とでも仲良くやれるだろ?」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,25巻,p.167,集英社

しかし、柿崎は「いつもの誰とでも仲良くやれる犬飼」を求めている。
いつもの犬飼なら影浦と「ソリが合わない」にも関わらずだ。

このことから、柿崎は影浦は犬飼と「ソリが合わない」ということは知っていても、その理由までは知らなかったのではないだろうか。

もし理由を知っている状態で仲を取り持とうとしているなら、影浦に「いつもの犬飼」を受け入れさせる必要がある。それなら最初からもう少し積極的な動きが必要ではないだろうか。

さらに、理由を知らない状態で仲を取り持とうとしているなら、あまりに勝算がなさすぎる。堅実な柿崎らしくないうえ、さらに積極的な介入が必要ではないだろうか。


1-3.まとめ

影浦は「いつもの犬飼」を嫌いで、柿崎は「いつもの犬飼」を求めている。

これらのことから、もし柿崎が二人を採ったもう一つの理由が「影浦と犬飼の仲を取り持とうとしているから」であれば「いつもの犬飼」を影浦が受け入れる必要があると筆者は考えている。

この方向での結末は筆者には想像がつかないため、この理由は本記事で一切考慮しない。あらかじめご了承願いたい。

例えば、柿崎が期待した通りの活躍をすることで結果的に二人の関係が改善する可能性はあるかもしれないが、上記の理由から柿崎がそれを見越して採ったとは考えない事とする。

これより先は他の可能性について検討していく。


2.理由の明確化

2-1.「それだけじゃねえ」とは

柿崎「知ってるよ だから正直犬飼か蔵内かで迷ったけど……戦闘試験にはたぶんA級も参加すんだろうなって思ったからA級経験者を揃えときたかったんだ」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,24巻,p.58,集英社

犬飼「閉鎖環境試験はちょくちょくモメるかもですけど 柿崎ザキさんに当てにしてもらった戦闘試験のほうは おれもカゲもちゃんとやるんで安心してください」
柿崎「…………それだけじゃねえよ カゲとお前を採った理由はそれだけじゃねえ」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,25巻,p.168,集英社

コンセプトの説明時、柿崎が犬飼を当てにしたのは「戦闘試験」である。
そして柿崎は犬飼の「戦闘試験は安心してください」というセリフに対して、「それだけじゃねえ」と返している。

つまり、柿崎は「戦闘試験」を「それ」と言っている。「それだけじゃねえ」とは「戦闘試験だけじゃねえ」ということだ。

「戦闘試験だけじゃねえ」ということは、戦闘試験以外にも影浦・犬飼を採った理由があるということだ。戦闘試験以外ということは、閉鎖環境試験のことだろうか。


2-2.遠征選抜試験における柿崎国治の「選択」

3番隊:柿崎国治
一緒に行きたい人  |理由
弓場拓磨      |いいやつで頼れる
生駒達人      |面白くて頼れる
東春秋       |リーダーシップがある
小早川杏      |性格が良くて頼れる
片桐隆明      |冷静で頼れる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一緒に行きたくない人|理由
なし        |

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,23巻,p.206,集英社

影浦「チッ……柿崎さんよぉ……俺ぁ コイツとソリが合わねえって知ってんだろ」
犬飼「あれ?そうだっけ?」
柿崎「知ってるよ だから正直犬飼か蔵内かで迷ったけど……戦闘試験にはたぶんA級も参加すんだろうなって思ったからA級経験者を揃えときたかったんだ」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,24巻,p.57,58,集英社

柿崎「特別課題は……犬飼に頼む 一番向いてそうだからな」
犬飼「了解です」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,25巻,p.165,集英社

柿崎「太一のアイデアは 特殊シミュには使えなくても 特別課題の解答としてはいい線いってると思うんだ 勝ち星が計算しにくい特殊シミュとは別に 特別課題で手堅く点を取っとくのも悪かないだろ」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,ジャンプSQ.2024年3月号,p.687,集英社

柿崎は隊長として様々な「選択」をしている。そのどれもが消極的なものではなく、その方が良い状況になるからという理由で選択している。

つまり、戦闘試験以外にも頼りにしていることがあり、二人を選択したということではないだろうか。


2-3.コンセプト説明時に言わなかった理由

影浦「チッ……柿崎さんよぉ……俺ぁ コイツとソリが合わねえって知ってんだろ」
犬飼「あれ?そうだっけ?」
柿崎「知ってるよ だから正直犬飼か蔵内かで迷ったけど……戦闘試験にはたぶんA級も参加すんだろうなって思ったからA級経験者を揃えときたかったんだ」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,24巻,p.57,58,集英社

柿崎「おまえなぁ……あんまりカゲを煽るなよ……いつもならもっと誰とでも仲良くやれるだろ?」
犬飼「柿崎ザキさんには悪いんですけど……たぶんこれがベストなんですよね」
柿崎「ベスト……?」
犬飼「昔 カゲに言われたんですよ『おまえは考えている事と顔が一致してなくて気味が悪い』って だからカゲに対しては なるべく思ったまんまを喋るようにしてるんです 昔はほんと会話にもなんなかったから 今は過去イチで良好な関係だと思いますよ ああ見えて 閉鎖環境試験はちょくちょくモメるかもですけど 柿崎ザキさんに当てにしてもらった戦闘試験のほうは おれもカゲもちゃんとやるんで安心してください」
柿崎「…………それだけじゃねえよ カゲとお前を採った理由はそれだけじゃねえ」

出典:葦原大介,「ワールドトリガー」,25巻,p.167,168,集英社

柿崎が影浦と犬飼を採った理由がもう一つあることは、作中では犬飼にしか伝えていない。つまり、影浦には伝えていない。

なぜ犬飼には伝えたのかというと、「いつもの犬飼」ではないからだ。
影浦にも採った理由があるはずだが、言っていないということは特に問題がないからではないだろうか。

コンセプト説明時に「何か別の理由」を隠した状態で影浦と対面するなら、「何か隠している」ということはバレるのではないだろうか。
それでもバレないということは、戦闘試験と同様に他の面でも「頼りにしている」という理由で二人を採ったからだ。

これらのことから、「いつもの影浦」と「いつもの犬飼」が戦闘試験以外でも活躍することを頼りにして二人を採ったのではないだろうか。

では、「いつもの影浦」と「いつもの犬飼」が戦闘試験以外で活躍する可能性を考えたい。














なにもわからない
ここからうまくかんがえられないので、
つづきをいっしょにかんがえてほしいです

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