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「電圧源の内部抵抗は0」 「電流源の内部抵抗は無限大」 それって本当!?

「何言ってるんですか? どれをみてもそう説明されているのですよ!」
確かにそうですね。 

では、電圧源の内部抵抗(内部インピーダンス)を測定してみてください・・・。
どこを測ればいいか分かりませんよね?
電圧源(電流源)の解説図には、「電源部」と「内部抵抗」の二つが記載されてますが、現実の電源ではどこがそれに該当するのでしょう。

電流源に及んでは電流源部と並列に内部抵抗があるのですから、どこがその無限大の内部抵抗に該当するかなんて考えるのはナンセンスですよね。

内部抵抗「0」や「無限大」という説明は、実際そうなっているわけでなく、考え方を示しているにすぎません。 実際の回路は電圧(電流)をモニタして指示値になるようフィードバック制御してるだけです。

内部抵抗は説明用の理論であって、実際の電源の理論を表してるわけではありません。

「(説明用の)理論」と「現実」を分けて考えましょう。
重要なのは現実の方です。
当然です、それを考えやすくするために作ったのが理論なのですから、理論の方が上に立つわけがありません。

それなのに、説明にはほぼ100%理論の方しか書いていないので、現実回路もそうなっていると勘違いするのです。

電流源・電圧源がどんなものかなんて言葉だけで十分説明できるのに、わざわざ内部抵抗などという現実にない物を使って説明をする事も問題です。

よろしければ「電圧源/電流源の内部抵抗の説明に何の意味があるのでしょうか」も見て下さい。

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