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炎に願いを込める。

こんばんは、イカちゃんです。
今日は年に一度の大イベント、賽の神(さいのかみ)に行ってきました。
さいのかみって聞いたことがありますか?
竹で組んだ櫓のようなものを燃やすんです。
高さは大体4mくらいあります。
そこにお正月飾りや書き初めなんかを投げ入れて燃やし、無病息災、家内安全などを願うという催しです。
儀式みたいな堅苦しい感じはないので、子どもからお年寄りまで地元の人が集まってきます。

竹で組んであるので、燃え始めるとバチバチと爆発音をあげながら少しずつ崩れていきます。
4mの炎って想像がつきますか?
すごい迫力があります。
そして、6,7mくらい離れて見ているのですがその熱量が届いてきて暖かいです。
炎が落ち着くと、竿みたいな棒にスルメをつけて炙り、それを食べます。

今回、コロナ禍で開催していなかったので4年ぶりに行われました。
子どもたちも連れて行き、その一部始終を一緒に体験しました。
子どもたちは炎が上がっていく様子をジーッと見つめていました。
最後はスルメを炙ったのですが、間近に行くと遠赤外線でめちゃくちゃ熱くて火の強さを思い知りました。
キャンプの焚き火とは比べ物にならない熱さです。
帰り道に炙ったスルメを食べたのですが、子どもたちも美味しかったようで喜んで食べていました。
これで今年は病気や怪我をせず健康に過ごせるだろうと思います。

それにしても炎の力というか存在は人を惹きつけます。
火がつくまではザワザワしていた人々が、火がつくとそれに見入ってしまいます。
あの力はなんなのだろうと不思議に思います。
キャンプで焚き火をしてもずっとこうして火を見ていられるという状態になりますよね。

火は人にとって特別なものなのでしょう。
これを発見した時はどんな気持ちだったのか。
危ないものと思ったのか、とんでもないものを発明したと思ったのか。
料理や暖をとる時などに当たり前に火を使うようになった一方で、神聖な場やお寺や神社などのロウソクに火を灯したりします。
日常と非日常で、同じ火でも感じ方が違うというのも面白いです。

さいのかみという催しはおそらく随分昔からあったのだと思いますが、年々開催する地域が減ってきています。
こんなことしていいのかと言いたくなるくらいの迫力があります。
未来の子どもたちのためにも残っていくものであってほしいです。
また来年も絶対行くと子どもたちは宣言していました。それほどインパクトのある心を動かす行事なんです。
炎から力をもらったのでまた明日からがんばれそうです。
ではまた。

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