甲状腺を全部取った件(入院・手術)

はじめに

入院・手術の記録を簡単にまとめました。
これまでの経緯はこちら↓

入院期間

4泊5日(予定期間からの短縮・遅延なし)


◆2023/06/22 初日

午前中に受付を済ませ、病室へ。
部屋は2人部屋の廊下側。(差額ベッド代無し)
看護師、薬剤師、麻酔科看護師、担当医から時間不定で呼び出され、各種説明を受けた。
また、手術後に入るHCUに持っていく荷物の準備を行った。
空いた時間はお食事、シャワー、持参のPCでアニメ視聴などをしていた。

なお、術前準備のため21時以降は絶食(飲水はOK)

必要だった作業

  • 飲用水の確保:売店にて購入。

  • 冷蔵庫の準備:テレビと併用のICカードが必要。(1日120円)

  • シャワー室予約:シャワー室前の予約表に記名。

  • 病院食の選択:献立表から2種類どちらかをシートに記入・提出。

  • HCU移送用の持ち物へシール貼付け:看護師から貰ったIDシールを貼った(忘れ物防止のため)

◆2023/06/23 手術日

朝は絶食中のため、OS-1とアルジネードウォーターのみ渡された。
10時30分には飲水も不可となるため、時間までに飲めるだけ飲んでおきましょうとの事。

朝9時に主治医が訪問し、切開箇所と腫瘍の位置にペンでマークを入れた。
切開するのは喉仏辺りかと思っていたが、マークされたのは鎖骨辺りだった。
襟付きシャツで完全に隠れる位置だったので僥倖。
手術の時間は午後とだけ言われ、呼び出されるまで待機という事で、朝に渡された水分を補給しつつ暇を潰した。

14時前に呼び出し連絡が来たので、手術着に着替えて看護師と一緒に手術室へ向かった。
手術台に乗ってあれこれ装着されながら、ほんのり温かでふわふわな台の心地良さに感動しているうちに全身麻酔で意識が落ちていた。

16時30分頃に覚醒し、主治医から「無事終わりました、反回神経麻痺などもなく、ちゃんと声も出ているようなので大丈夫」と聞いた後、HCUへ移送された。
麻酔から醒めた後は寒気や吐き気に苦しむと経験者の方々から聞いたが、自分の場合はそれらの症状が全く無く、むしろ過去最高レベルの質の良い睡眠が取れたような爽快感すら覚えた。
身体は創部の首から肩にかけてテープで頑強な固定がなされ、左腕に点滴、右腕に血圧計、肩・胸に心電計、両足にマッサージャーが装着された状態。
予想外にもドレーンとカテーテルの装着がなく、手足も動かせて寝返りも可能だったので比較的楽な姿勢でいられた。(痛くないとは言っていない)

翌朝までの待機時間は、寝たり、関係各所へ報告連絡を入れたり、痛み止めを投与してもらうなどして過ごした。
ただ、1時間に1回作動する血圧計の動作音や、隣室患者の咳や嘔吐音が気になってしまい、熟睡はできなかった。

体調メモ

・創部の痛み、微熱(37度台)、喉の痛み(乾燥によるもの)、嚥下時の違和感、痰、首・肩の凝り
痛みの程度は、流行の某感染症の喉の痛みの方よりはマシ、という感覚。
咳やくしゃみをすると傷が痛むので、極力我慢した。
飲水不可のため、乾燥による喉の痛みは唾の飲み込みで緩和するしかなかった。

◆2023/06/24 術後1日経過

手術後初の朝食(お粥ではなく通常食)が出た。
前日夜の時点で空腹を感じていたので完食し、点滴は外された。
ただ、飲み込む際の喉の違和感と首の可動制限により、以前の食事より時間がかかった。
また、甲状腺摘出により甲状腺から出ているホルモンを外部摂取する必要があるため、この日から食後にチラーヂン(甲状腺ホルモン剤)、アルファカルシドール(ビタミンD)、乳酸カルシウムの服用を開始した。

担当医の回診では、固定用の首のテープを外してもらい、創部には防水テープが貼られるのみとなった。

午前中には一般病床に帰還し、引き続き療養。
シャワーは浴びられないが、それ以外は手術前と同様の過ごし方(暇潰し)で、特別な処置を行う事はなかった。

体調メモ

・創部周辺の痛み、微熱(37度台)、嚥下時の違和感、痰、首・肩の凝り、創部周辺の知覚鈍麻
歩行は可能。
横になる・起き上がる際に首が痛むので、手で頭を支えながら動く必要があった。

◆2023/06/25 術後2日経過

丸一日療養。(特に書く事がない)
某感染症の規制が緩和され、1人1回15分は面会可能だったので、友人と面会した。

体調メモ

・創部周辺の痛み(筋肉的なもの)、微熱(37度台)、嚥下時の違和感、痰、首・肩の凝り、創部周辺の知覚鈍麻
創部の痛みはなくなったが、首が動く際に筋肉が痛んだ。

◆2023/06/26 術後3日経過(退院)

朝の回診でも特に問題なく、朝9時30分~10時の間に退室。
会計をしようとしたら、「病理検査後、自宅宛に請求書を送る」との事で、この日は会計なし。
帰宅手段にバスを利用したので多少歩いたが、一歩進む度に創部周辺の皮膚が突っ張る感覚があった。
帰宅して速攻シャワーを浴びたが(4日ぶり)、首を動かさないように俯いた姿勢を維持しなければならず、首と肩が激烈に凝った。

体調メモ

・創部周辺の痛み(筋肉的なもの)、嚥下時の違和感、痰、首・肩の凝り、創部周辺の知覚鈍麻
首の伸展、回旋時に痛みが出る(側屈や屈曲は痛くない)

◆持って行ってよかったもの

  • 水出し用ティーバッグ:水だけでは味気なかったので。

  • ストロー付き水筒:サーモスのもの。首を動かさず飲める。

  • ゼリー:無印良品のもの。食事が摂れない場合の主食用やおやつに。

  • ふりかけ:米の量が多い&おかずの味が薄い場合の助っ人。

◆あった方がよかったもの

  • 耳栓:物音が気になって寝付けなかった。(イヤホンで代用はできた)

  • ドライシャンプー:シャワーを浴びられず、髪がベタついた。

  • 汗拭きシート:同上

感想

「思ったほどしんどくなかった」というのが率直な感想。
後遺症のリスクを散々説明されたり調査したのもあり、内心ビビり散らかしていたが、結果的には後遺症もなく、想像していたよりも痛みが弱かった。
問題なく手術をしてくれた主治医に圧倒的感謝。

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