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【地域連携での学びを最大化するために〜総合的な探究の時間での取り組み〜】

「生きる力を育む」ための探究的な学び

 伊香高校の魅力化の柱の一つは、探究的な学びの充実です。学習指導要領の改訂により、「生きる力」を育むべく「総合的な探究の時間」という科目が全国で2022年度から始まりました。ただ、「生きる力」や求められる力、地域の現状やリソースが学校ごとで異なるため、その具体的な目的や実施内容は各学校と地域で話し合い、決定していく必要があります。ほぼ全ての高校が取り組みを開始しているものの、多くの高校が日々試行錯誤しながら取り組んでいるのが現状です。

どうすれば、地域連携の学びを最大化できるか?

 伊香高校では、地域の方に協力いただきながら地域と連携した活動を主軸に「総合的な探究の時間」の授業を実施しています。自己で取り組みたい課題を決めて活動する時間が2,3年生で多くなるため、1年生は授業での学びを最大化すべく、様々な基礎固めが必要です。例えば、ものごとを見る視点や自分なりモノサシを持つことが、基礎固めの要素として挙げられます。2,3年生では、体験活動をもとに興味を持ったポイントを見つけ、課題を“自分ごと化”して取り組むことが求められますが、興味を持てるかどうかは、そもそもどういった視点からものごとを見るかに大きく依拠しています。

1年生の「総合的な探究の時間での取り組み」

 1年生は、探究入門ということで基礎固めの授業を行っています。例えば、ものごとをよく見るために、「分解」をするという授業を行いました。「良く見て!注意深く見て!」と言われることは多いですよね。ただどうすれば、良く見たと言えるのでしょうか。漠然と見るのではなく、要素要素を分解して見ることの面白さを、メジャーや数取器、チョロQなどを分解することを通して実感する授業を企画し、実施しました。

今回の分解のラインナップ(数取器、巻取り式コード、メジャー、ハリなしホッチキス、スティックのり、プルバック式の車おもちゃ、真空式の醤油ボトル)
分解前に、みんなで構造を予想します。
構造を予想し、分解。部品をスケッチし、メーカーの工夫点を見つけまとめます。

 100均の製品を多く集めた今回の授業。非常にシンプルで少ない部品が組み合わさり、必要十分な機能を果たしていることを発見しました。よく見る・観察するために、「分解」をする。分解することで予期しない発見、意外な結果が現れ、驚きが新たな問いを生む。2,3年生で増えるフィールドワークで、この視点を活かしていきます。

 他にもデザイン的な発想のもと、小さく試すことを体感する建築ワークショップや、ディスカッションの練習などを企画し、実施しました。

マシュマロチャレンジを実施しました。

 引き続き、地域連携の効果を最大化すべく取り組んでいきます。

滋賀県立伊香高等学校
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