【株価暴騰目前!?】ガンホーの分析

本日は、ガンホー株について分析します。ガンホーと言えば、過去一世を風靡した「パズドラ」を開発した、ゲーム会社として世間では知られております。ただ、近年は一時に比べ、パズドラブームも去り、業績低迷から株価も大きく下落傾向で推移しております。

ガンホー売上

注目したいのが、このガンホーが最近6/25にリリースした「ニンジャラ」というゲーム。任天堂スイッチのゲームとして発売されております。発売当初は、ガンホーがリリースする新ゲームということで期待が高まり、リリース後16時間で100万ダウンロード、5日で200万ダウンロード達成と脅威の記録をたたき出しております。


この時の株価推移は、下図の通り。

ガンホー株価

あれ?と思った方も多いかと思いますが、急上昇した後、一気に急落しました。この急落の要因について自分なりに分析したいと思います。

急落要因として考えられるのは、主に、下記の2つの要因が考えられます。

①信用買いの急増

②ゲームの楽しみ方がわかりずらい

①に関して信用買い残の推移をみていきたいと思います。

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株価急落の直前で信用買い残が2.2倍程に急増していることがわかります。買い残の増加した銘柄は、機関投資家から目を付けられやすく、機関投資家の空売りの対象となります。また、買い残が多いことは将来の売り圧力が高まっていることを意味するので、株価の上値が重くなり、下落を誘発しやすく作用します。

②に関して、リリース当初の消費者の反応は期待とは裏腹に、「チュートリアルがわかりずらい」「運ゲー」「つまらない」とtwitterでもかなり批判されていました。Yahoo!Japanのリアルタイムという機能で、twitterのツイート数と感情の推移を確認することができます。ニンジャラリリース時のtwitterの感情分析は下記の通りです。

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発売前はポジティブ優勢であったのが、リリース直後からポジティブ割合が減少し、ネガティブ割合が増加しています。この時から、株価下落の兆候が表れており、ゲーム銘柄の分析においては、twitterの感情分析は株価の先行指標にもなりうるかもしれません。

では、ガンホー株は買いではないのかという点については、個人的な見解としては、「買い」です。(※ただし、投資は自己責任)

ガンホー株が買いの理由を、4つ示します。

①買い残の減少

上記で説明した通り、一時買い残が急増しておりましたが、8/14(金)の現時点ではだいぶ買い残が減少してきております。今後も買い残がこのまま減少傾向であることを確認した上で買いを入れるのが良いと思います。

②ユーザー同士の良い相互作用が見られる

ゲーム内のチュートリアルはわかりずらいとの声が多いですが、操作方法や攻略法についてのゲーム動画を多数のYoutuberがあげており、ゲームの問題点をユーザー同士が発信し合い、問題点を補うような動きが多数みられる。また、そういったユーザーをニンジャラ公式チャンネルで紹介することで、さらにユーザー同士がお互いに付加価値を生成しやすい環境を作り上げていると感じる。(あえて、チュートリアルを不親切にして、ユーザー自身が自分で試行錯誤することを誘発させる狙いがあるのでは。考えすぎかもしれないが。)これは、新たな外部の人的資源活用方法としても注目したいと考えている。

③考えつくされたビジネスモデル

ニンジャラは、ダウンロード無料と、任天堂スイッチのゲームの中では異例の市場浸透戦略をとっております。ゲームの主な収益源は、有料パッケージの販売益とゲーム内における課金による利益となります。市場浸透戦略をとる理由としては、このニンジャラというゲームを1本のゲームとして終わらせるのではなく、今後のガンホーの顔として育て上げる経営陣の姿勢が伺えます。下図に2020年 12月期 第2四半期決算時の決算説明資料の一部を示しておりますが、ニンジャラのキャラを柱に、ただの1本のゲームにとどまることなくに、アニメ、漫画、グッズ販売など、あらゆるジャンルへ多角化していることがわかります。ゲームが人気になることで、アニメが人気になる。アニメが人気になることで、ゲームが人気になる。収益源の拡大とシナジー効果により、今後、ニンジャラは大きく拡大していくだろうと思います。(ゲームリリース時点でここまで考えているのは非常に感銘を受ける。)また、国内で大人気となったパズドラの海外展開でかなり苦戦したとの過去があるそうですが、今回のニンジャラはかなり海外ユーザーを意識したものに仕上がっていると感じています。キャラは外国人が好みそうなの絵のタッチ、プロモーション活動においては、海外で多大な人気を誇るきゃりーぱみゅぱみゅとスティーブ青木を採用することで海外ユーザーに対して大きなインパクトを与えることは必至です。実際、企業IRに問い合わせたところ現時点で海外ユーザーの方が多いとの回答もあり、ニンジャラの売上が計上される第3四半期決算が楽しみです。(ただし、広告宣伝費等の販売管理費がどうかはチェックが必要。)

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④迅速なゲーム調整等の対応

パズドラの時から、肌で感じておりますが、ゲーム不具合の修正等の対応がかなり速い印象。既に何度か武器の強さに関する調整等の実施や対戦時のマッチングに関するユーザーの不満に対して対応を施しております。今後もユーザーからの声を真摯に受け止め、より良いゲームへと成長させることでしょう。この迅速な対応こそがガンホーの組織力の強さで、一番の強みなのかもしれません。

ここまで、長々と書かせていただきましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。過去のパズドラ人気の時のような株価爆上げを当事者として体感したいと考えており、それを皆様と共有できればと思います。本日は最後まで目を通していただきありがとうござます。



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