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医学部小論文対策 日本人が病院・診療所で産むようになったのは ”あのお方” の影響

医学部小論文対策

日本人が病院・診療所で産むようになったのは
”あのお方”
の影響

ポイント1
日本ではずっと自然分娩(自宅で出産)でした。
戦後GHQのマッカーサーは病院・診療所で出産するように指導しました
が、もっと影響力があった”お方”がいらっしゃいます。それは……。

ポイント2
プリンセス美智子皇太子妃

現在の上皇后様です。

民間から初めての皇太子妃ということで国民に大人気となりました。

そのフィーバーぶりは「ミッチー・ブーム」と言われています。

御成婚パレードの際には、テレビの普及が一気に進み、「女性セブン」「週刊女性」などの女性週刊誌が相次いで創刊され、日本中が美智子妃殿下の動向に注目していたそうです。


国民が待ちに待った御長男(現在の天皇陛下)誕生と、その後お二人のお子様の出産において、美智子様が病院で出産をなさいました。

それまで病院で出産する人は、患者(病を患う者)だったわけですが、美智子様は患者ではないのに病院で出産なさったのです。
日本中の女性がこう思いました。


病気じゃなくても、病院で産んでいいのだ

こうして、
1960年代に一気に出生場所が自宅から病院・診療所へと変わった
のです。

1961年 国民皆保険制度が始まっていたことも思い出しましょう。

テレビ、雑誌というマスメディアとミッチー・ブームによって、国民の誕生の場が自宅ではなくなったのでした。

ポイント3
産科医不足へ

当然、こうなります。

一方、自宅で赤ん坊を取り上げていたのが助産婦(かつての産婆、今の助産師)です。彼女たちが相次いで失業に追い込まれることになりました。

ポイント4
助産師制度の充実へ

自宅での自然分娩を安心して行えるように助産婦を助産師と改めて、現在は産科医と助産師との連携が進んでいます。
それでも産科医は不足していますが。


以上、出生場所の変化でした。

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