創作日記 その6

 この間いろいろと苦労していた。まず勝手に個別のトリップ話を書いていたら、「冒頭に浦島太郎の話は、必要なのか?」と思ってしまった。後半の展開部分に関連性を振っていかないと、無意味なコジツケに終わってしまう。

 次に会話文である。やはり小説の醍醐味は展開ストーリーであり、延々と地の文が続くと本の最後に書かれている「解説」になってしまう。
 その会話文で話を展開するのに慣れていない。どうしても地の文が多くなる。仕方ないので地の文でそのまま書き、それを元に会話文に開いていく。

 二度手間だがやらざるを得ない。会話がうまく書ければ、地の文から削除していく。
 少しずつ慣れてきて、最初から会話文も書けるようになってきた。

 しかし会話を書いていると、人間は「自慢話」しかしていない。極めつけが「苦労話」と「ビンボー話」だ。どちらも、そこから生きて生還している。その帰朝報告である。

 これを聞かされるキャバ嬢はホントにツライ。こんど謝罪を兼ねてキャバクラに行こう。


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