日曜日は、ライブと、アイララと、ゴールデン街

 確定申告を何とか終わらせた。報酬収入の税金が戻って来る程度だが、今年は「文豪」としての収入を見込んでいるので、白色申告でまずは既成事実を作ってしまう。
 しかし国税庁の確定申告ページはホントに使いづらい。収支内訳書を作成してから、給与収入などと合算していくのだが、途中で訂正などすると、それまでのデータがすっ飛んだりしてしまう。
 バカが作ったか、納税者を痛めつけようとしているとしか思えない。
 そんなウンザリ業務を済ませてから、新宿のライブハウスに行った。

 イーズカ生誕祭にも来てくれた「かっちゃん」とボッチさんの「楽団ふたり」のライブである。そこに森田氏も合流した。彼には書いている小説の途中稿を読んでもらう約束だ。
 もう一人からは、すでに読書感想文が届いていて、「小説の体を為していない」と論評された。当然である、会話文を増やした程度では小説にならない。色々とアイデアを示されたので、参考にして書き直しに入る。
 森田氏には「忌憚のないご意見をお願いします」と手渡した。二人ともプロの読者であり、文学や評論には長けている。

 イーズカも読み手としてはプロだが、作者としては素人である。「このままでは、出来事の要約にしかならない」と思いながら、客観視が出来ないので「読んでもらう」ことをお願いした。
 イーズカも他者の作ったモノは、クソミソに論評できる。しかし、自分で書いたモノを突き放すことはムツカシイ。
 直し作業はじぶんの手でやるしかない。早い時点で「読んでもらって」良かった。締め切り一週間前では、もはや直しなど間に合わない。
 森田氏の感想が届いたら、完膚なきまでに書き直す。

 ライブ会場に着いたら検温されたが、数値が表示されない。かっちゃんが「イーズカは宇宙人だから、出なくて当然。いまどき64歳で内臓疾患ゼロなど、地球人ではない証拠だ。」と断言された。

 久しぶりの二人揃ってのライブを楽しく聴かせてもらった。途中、アイララのそのみさんやら、その客やカメラマンとベリーダンサーまで合流してきた。
 ライブ終了後、当然にも全員で徒歩3分のアイララに移動した。隔週開催の「昼アイララ」しか営業していないので、店内は賑わっていた。「昭和歌謡ナイト」も同時開催だったので、全員が昭和の曲を絶叫し、踊り狂った。

 その後、森田氏とも別れてゴールデン街に寄った。R子とアモウさんと3人で歓談した。
 「こんな飲み屋と、オモシロい客が居るなら、どんな地方に移住してもイイ」という話題になった。

 地方では、美味しいモノを食べさせる店はあるが、絶妙な距離感を保つ店と、オモシロイ話題を共有できる客仲間がいない。
 イーズカの場合、ゴールデン街とアイララと、渋谷のんべい横丁が無いとダメである。
 加えて客まで要求したら、当然ながら不可能である。

 だから3者に近い、東中野に住んでいる。地方に住んだら、小説を書く時間は大量に確保できるが、書くネタがすぐに尽きてしまうだろう。

 楽しい友人と、「美しくて悪辣でエッチ」なオンナがいない世界では、とてもじゃないが生きて行けない。


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