「飲み屋」受難の時代

 もう古くからの知り合いの店が今日・日曜日で閉店する。彼女の店が西麻布にあった頃に、良く行っていた。
 西麻布は外資系やIT系の会社が多く、客層もサラリーマンというよりも、高額所得者という括りだった。オシャレな店だったので、会社の愚痴や家庭のイザコザを話題にするヤツなど居なかった。

 そこから移転した場所は新橋で、やはり客層も変わった。
 しかし、そんな事よりもコロナ禍以降、飲み屋という商売が危うくなってしまった。狭い空間に多人数を集めて行う商売すべてが難しくなった。
 だいたいが街に出掛ける人数が激減した。昨夜は比較的に人出があったが、土曜日で新橋というサラリーマンの街としては、メイン客層が休日である。

 素敵な女性がその近所に住んでいたのでお誘いした。店は最終日の前日なので超満員。予約の時は「満席なので、外のスタンド席になる」と言われていた。
 しかし、ちょうど二人分が空いたので、中に入れた。
 店主は「客を呼びたくても、呼ぶに呼べない」と、閉店という苦渋の決断に至った経緯を話してくれた。
 イーズカも「閉店予告」を知って、「この状況下、賢い選択だ」と思った。下手にあがいても、アリジゴクに落ちるだけである。
 中途半端に続けると、全財産を失う危険性すらある。

 店は混雑していたし、ゆっくり語り合う雰囲気でも無いので次の店に移動した。

 お誘いした女性と二人で飲むのは初めてである。若いが度胸の座った人である。彼女が愛用する「炭材」の粉末を酒に入れて飲んでいたら、酔い方が安定した。イーズカは酒が弱いので、普通に飲むと簡単に酔っぱらう。
 しかし、「お通じ」の方が格段に良くなった。イーズカはもともと新陳代謝が抜群に良い。でも、彼女いわく「そんなに早くは効かないはずだ」とのこと。
 超健康体なので、反応が早いのかもしれない。

 もう一軒、有楽町の駅ちかくの店に行き、彼女を送ってから新宿ゴールデン街に行った。

 いまどきフォークソング・ファンだというみなみちゃんが土曜日を担当している。同年代の「昭和好き」の男女が集い、DVDを観ていた。
 いろいろ雑談していたら、男性のひとりの父親がイーズカと同年だという。そうイーズカは、子供が居て、孫も居てもオカシク無い年齢である。

 みなみちゃんは神保町のLPレコード屋にスカウトされて働いているという。
 先日の渋谷のんべい横丁では、サトリエが表参道ヒルズのブティックでの勤務が決まったと言っていた。
 なんか「お礼参り」に行かなくてはならない店が、幾何級数的に増えていく。

 みなみちゃんには「こんど、顔を出すわ」と言って一杯だけで引き揚げた。
 前夜金曜日の夜も、アイララから歌手すずよの店に流れて、徒歩帰宅となっている。
 二夜連続の徒歩帰りは、なかなかに疲れる。

 今朝は寝坊してから、エアロビクスに行きカラダのメンテナンスをした。代行イントラの内容は面白く、かなりハードな運動となった。

 「運動年齢を90歳まで伸ばす」のが、当面の目標である。


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