映画鑑賞週間

 「2001年宇宙の旅」と一緒に『氷の微笑』を買ってきた。コチラは1992年製作でマイケル・ダグラスとシャロン・ストーンが主演である。

 冒頭シャロン・ストーンが尋問の際に、大きく足を組み替えるのだが、その時に局部が見えたかどうかで話題になった。ちょうどデンツーにいた頃だったので、社内の最大の話題だった。平和な時代である。

 ストーリーは心理学がらみの殺人事件で、サスペンス小説の女性作家と、警察付きの心理カウンセラーの女性が、刑事のマイケル・ダグラスを巡って争う。
 局部が見えたかどうかなんぞよりも激しいベッドシーンが繰り広げられる。コチラはボカシが掛けられていた。

 シャロンストーンは妖艶でどんな映画でも、真っ赤なフェラーリやポルシェを乗り回している。データを見たら1957年生まれ、イーズカと同じである。
 もう映画で見ることは無いが、カラダを異常に鍛えていそうな気がする。

 マイケル・ダグラスはウォール街のフィクサーだったり、色々な役柄をこなしている。
 しかし米国大統領役をやった時は、「とても大統領には見えず、広告代理店の社長にしか見えない」と評されていた。笑ってしまったが同感である。

 アメリカ映画には警察やFBIが必ず登場する。犯罪が起こらないと物語が展開できないからだが、その謎を解いていくには強力な警察権力が無いと、リアルに展開できない。
 日本だと「家政婦は見た」とかの展開もあり得るが、アメリカではそんなまだるっこしい事はやらない。ストーリー展開はテンポであり、国土が広大なので即座にロードムービーに繋がったりする。
 突然に大空の下でのカーチェイスになったりもする。それがカタルシスとなり2時間の上映時間を可能にする。

 学生時代にニュージャーマン・シネマにハマり、ドイツ文化センターに通っていた。ファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(1972年製作)は119分の普通の長さだが、部屋から一度も出ず、登場人物は3人で延々と会話が続く。
 2時間もの間、室内劇を見せられたようなモノだった。これはホントに苦痛だった。映画館を出た瞬間に「ああ、やっと解放された」と、刑務所を出所するような気分になった。

 今日は休みだし天気も良いので、新緑まぶしい世界に自転車で走り出る。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?