財界の役人と、財務省の役人

 ここ最近、コロナ対策で瀕死の目に遭っている中小企業や個人に対する「一律給付」の支援金が右往左往している。
 ほとんど誰も貰えない30万円、10万円に下がって一律給付となったかと思えば、電子マネーでの支払いにしたい、とか国民の神経を逆なでする話が延々と続いている。
 まあ経団連や経済同友会のお偉方は、庶民ではあり得ない。入社以来サラリーマンの悲哀も知らずに、エスカレータでその椅子に直行している。おかげで、役人よりも役人然としている。
 この官・民の役人たちは、緊急支援金という救済策を「如何にして、国民が喜ばないモノにするか」知恵比べをしているようだ。
 瀕死の重病人を前にして、点滴の管を「外そうか、戻そうか」薄笑いを浮かべながら楽しんでいる。人の道を外れた「外道」たちである。
 企業の役員連中は、既に3月決算の数字を知っている。今年9月の上半期の数字も読めている。とてつもない大不況を目の当たりにしているので、弱者の切り捨てなど当然だと思っている。
 官・民ともに、役人は失業などあり得ないと思っている。生き残った後の再スタート資金を、どうせ死んでしまう弱者に渡しても無意味だ、と割り切っている。
 でなければ、こんなフザケた議論など出来るはずがない。国民が支払った税金を、国民の為に使うことなどドブに捨てるようなものだと見なしている。
 こんな役人と政治家の顔を見ていると、吐き気がする。エンマ様にお願いして、「せめてコイツらの舌だけは引き千切って」もらいたい。

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