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ゴキブリと友達になることを決めた朝

ケニア人とのホームステイ

ケニアでの生活も4日目となりました。食べ物や時差ボケにも慣れてきたところで、環境が変わることに。今までは市橋夫妻のご自宅にホームステイさせていただいておりましたが、お二人のご厚意により、コイノニアの先生のご自宅にホームステイさせていただくことになりました。

今回ホームステイするのは、僕よりも5歳ほど若くMbithi先生、彼はスワヒリ語の教員です。クリスチャンで、とても優しく、気遣いがあるイケメン青年です。

賄賂要求の瞬間を捉える!

水曜日は彼と一緒に彼のアパートに行き、荷物を置いてからナイロビ市内を散策することになりました。彼のアパートに到着すると、イメージとは異なり、1つ部屋があるのみ。そこに弟と暮らしているようなので、一つの部屋で3人寝ることになります。部屋はとてもおしゃれで綺麗なのですが、ゴキブリが1匹。顔には出しませんでしたが、多分引きつっていました。

荷物を置き、ナイロビ市内に向かうと、そこには「ザ・都会」がありました。バングラデシュのダッカに近い感じ。レストランもデパートもあり、おしゃれな格好の人も多かったです。感動してMbithiに写真を撮ってもらったら、ガードマンが近づいてきました(写真で僕の後ろで話しかけようとしている彼)。

この写真を撮り終えた後に、彼が「何写真を撮っているんだ!」と怒りながら話しかけてきて、賄賂を請求してきました。Mbithiが僕のスマホをポケットにしまいガードマンに話しかけ、僕は無視して歩いて立ち去る連携プレーで、なんとか乗り越えましたが、ケニアらしいひと時でした。その後はレストランでチキンビリヤニを食べ、帰路につきます。

愛を持ってゴキブリに接す

Mbithiの家は決して贅沢ではないのですが、かなり貧しいというわけでもない家。大学の独り暮らし生活を思い出すような広さです。水道(キッチン)とトイレは部屋の外にあり、シャワーからは水が出ません。帰ってからわかったのは、部屋にはゴキブリが20匹ほど生活しており、僕が寝るベッド上にもいっぱいゴキブリ君たちが歩いていました。もう眠いし、意を決して寝ることに。

夜中。首が痒いと思って手を当てると、ゴキブリが僕の顔や首を歩いており、手でつかんで投げたり、朝起きて目を開けると枕の横をでっかいゴキブリが歩いていたりと、もう悲しさを超えて、諦めの感情しかありませんでした。彼らはもしかしたら、新しく日本から来た僕のことを気にかけ、コミュニケーションを取ろうとしているのではないかと思ったほどです。そう考えると彼らも優しいじゃありませんか。僕もつかんで投げたりしないで、抱きしめて、隣に寝かせるくらいの愛が必要だったんじゃないかと猛省しました。Mbithiの家にいる間、ゴキブリと友達になろうと決心し、コイノニアに向かいました。

家を出て、Mbithiにそのことを話すと、

「俺、ゴキブリ嫌いだから、スプレーして全部殺しておくから」

悟りを開いて、閉じた朝の写真。

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