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オンラインで式典配信⑤

年末年始の人流増加のためか,新型コロナウイルスの第6波が起こりそうな新学期の始まりです。3学期は大学入学共通テストなど,重要な行事が目白押しの時期でもあります。始業式などの式典は,生徒と教員が一堂に会する大切な学校行事ではありますが,万一に備えて,放送室からオンラインで式典を配信できる準備をしています。

始業式・終業式などの式典では,校長先生以外にも,司会の先生や諸連絡をしたい先生,生徒会からの連絡など,複数人が話をすることが一般的です。従って,カメラとマイクは2セット準備をし,映像系と音声系は別系統としてPCへ入力しています。

マイクは,ビデオカメラ内蔵のものを使っても良いのでしょうが,距離が離れるとどうしても音質が悪くなってしまうので,卓上にそれぞれマイクを置いて,放送室既設のミキサーへ入力しています。ミキサーからGROUP OUT端子からオーディオインターフェース(TASCAM US-2x2)へ入力し,USBでMac miniに入力しています。また,万一,ZOOM等の配信がうまくいかなかった場合,音声だけは教室へ流せるようにというバックアップ策も兼ねています。これが別系統にしている主な理由です。

機材のダイアグラムは次のようになっています。

ATEMからの映像出力をMac miniに取り込むために,Blackmagic Design社のUltraStudioRecorder 3Gを使って,HDMIをThunderbolt3に変換しています。USB-CでATEMとMac miniを直接つないでも良いのですが,ケーブルの長さの関係もあって,この方法を採っています。Amazon等を見ると,HDMIをUSBに変換するための機材がかなり安く売られていますが,いざという時に動いてくれなさそうなので,こちらにしました。

あまり広くない放送室なので,ケーブルだらけの部屋になっているのですが,必要とあらばいつでもZOOMによるオンライン配信ができるようになっています。以前のオンライン式典の際,生徒会執行部の生徒が自分のiPadを持ち込んでKeynoteを使いながら登下校のマナーアップを呼びかけたこともあります。デジタルネイティブは「こんなこともできるんじゃない?」というのを思いつくのも早いです。


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