フワフワGMの足跡①

省エネマスタリングについてのメモ。

省エネマスタリング、極力事前準備をしたくない。俺はほぼ紙ベース資料を作らないことにした。それでとっ散らかって意図が伝わりきらず大変なことに何度もなった。それを感じるログは既に上げてあるはずだ。その上で大事と感じたことは①大まかな出来事流れをブレさせない、②NPCのパーソナリティもブレさせない。

まず最初にぼんやりと考えたり風呂に篭ったりして、こんなものがやりたい。とざっくり決める。例えば「めっちゃ美少女みたいな女装男子出したい」とかそういうものだ。それを思いついたら、大まかな流れを考える。

①大まかな流れ?


省エネで考えようとすると、TRPGに使えそうな流れは大体こんな感じになると思う。
⑴悪い状態にある環境を良くする。
⑵普通の状態にある環境をさらに良くする。
⑶今まさに悪くなろうとしているのを食い止める。

⑴悪い状態にある環境を良くする。
シナリオ開始時点で「舞台」の環境は悪い。
魔物が出て苦しめられているとか、おかしい日々が続いているとか。それをプレイヤーが介入して解決する。プレイヤーが「正義の味方」である時…聖印を持つロードだったり、歪みを正せる紡ぎ手だったり、秩序を保つ組織UGNなんかに属している時に使いやすい。

⑵普通の状態にある環境をさらに良くする。
シナリオ開始時点では「舞台」は普通。いつも通りつまらない日常が続いている。それを面白くしたり、一攫千金を狙ったり、プレイヤーはそういうことをする。プレイヤーがスリルを求める探索者だったり、報酬が欲しい冒険者だったり、明日を生きる金が必要なオオサカ人だったりする時に使いやすい。

⑶今まさに悪くなろうとするのを食い止める。
シナリオ開始時点では「舞台」は普通なしいやや不穏。セッション時間中に状況はぐんぐん悪くなっていき、プレイヤーの介入がない場合、最終的に致命的な状況に至る。様々なシステムにおいて、またあんまり協力的ではないキャラクターも巻き込めるのでお手軽で良いが、乱発するとコナンみたいなことになる。

これ以外にも逆に「今いい状況を悪くする」とかもあるが⑵と同じように考えれば良い。そして最初に思いついたものを、このどれかに準えてみる、囚われの女装男子を救いに行く、立派な女装男子君主から財宝探しの依頼を請け負う、女装男子から宴のお誘いがきたがどうにも不穏で…など。
なんとなくのイメージができたらそれを元に形作ろう。といってもここでは最初と最後を決めるだけで良い。

・はじめと、「PLが関わらない時の」終わりの状況設定

特に3の場合終わりの設定は非常に大事だ。「世界が滅ぶ」など。また1と2でも「予定セッション時間内に納めたい、はじめと終わりの状況設定」はきっちり考えておくこと。何故なら一番大事な「PLがどう関われるのか」の設定に必要なので…また今度。

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