Padron 14 「min video」

今回の神託、「min video」…だったっけな?ということで、今までは展示、シルクスクリーンと、何かと物理で宿題を提出していましたが、今回はひとまず映像というメディアでお題が出ていたので、ここでいつも自分が接しているCGで作ってみることにしました。
ただ単に映像だと幅は広く、と言っても自分はほとほと映像が苦手(ストーリーやコンテクストを映像に落とし込むというのがめっちゃやること多くて大変すぎる)できないんだなーと思っているので、この機会にかこつけて、今自分が気になっているツールなどをどんどん試してみようというものにしました。今回はそんなツールのテストに全振りしたものになります。
ちなみにBlender3.4。レンダーはeeveeを使っています。

【今回試してみたツール】
・Plask
・Rokoko
・VirtuCamera
・luma.ai
・Womp
・zoeDepth

【Plask】

これは映像で撮った自分の動きのデータを抽出して、CGで作ったアバターをその動き通りに動くことができるというツールです。なんとブラウザで完結できるものとなります。
今までのモーションキャプチャーは、webカメラ使うとしても深度カメラが搭載されたものであったり、もっと手が込むと専用のスーツとセンサーが必要になったり大変なのですが、Plaskは巷で流行りのAIで人の動きを検知し、それを3Dモデルに適応することができるものとなっています。
使い方は簡単で、ブラウザ上で動画をアップしてしばらく読み込みを待ったらものの5分で完成しちゃいます。無料バージョンは1日30秒しか上げられないという制約がありますが、今回はそれで事足りました。

・動いている映像を撮ります。(あまりにも部屋&スウェット&寝癖なのでモザイクしています)

・これがこうなる(わかりづらいが)

【Rokoko】

Plaskで自分の動画通りに動いている3Dモデルを生成し、その動きを自分で作ったアバターにコピーするためのツールです。(リターゲティングと言います。)これはblenderにアドオンを入れなくてはならないのですが、操作自体はめちゃ簡単でした。そしてこの機能においては無料で使えます。操作方法は割愛(これを参考にしました:

https://www.youtube.com/watchv=zheJKCGYhPQ

【VirtuCamera】

これはなんとiPhoneの動きとBlender上のカメラの動きを連動させることで、リアルタイムにカメラワークや手ブレなどをRECすることができる神ツールとなります!これもblenderにアドオンを入れ、iphoneにアプリを入れて、blender上に表示されるQRコードを読み取るだけで、同じwifi環境にいればそれぞれ連動するとても簡単なものとなっています!やべー

【luma.ai】
これもやばい、なんとプロンプトを入れるだけで3Dモデルが創造できるやつです!しかもブラウザ完結である程度無料…!
精度はまだまだだけど見た感じいいので主に背景に使用しました。

「渋谷の街」


「4階建ての日本のコンビニ」


「猫型宇宙人」

【Womp】

これもすごい、こちらはブラウザ完結でモデリングができるツールとなっています。UIや初期の3Dモデルの感じがとてもかわいい。裏側もモデルの操作はThree.jsでやっていて、レンダリングは別のサーバーで飛ばして出た結果をvideoタグでストリーミングしていて、それが完了したら画像に置き換えるという面白いことをやっている。しかしモデリングの方法がちょっと変(粘土みたいにオブジェクトをこねたり伸ばしたりするのではなく。丸オブジェクトを繋げてマージする)だったのであまり使い勝手がわからず、結局そんなに使用はしなかった。

【zoeDepth】

これも面白い。こちらは一枚画像から深度を読み取り3Dを生成するものとなります。これもブラウザ完結。たとえば風景写真をアップしたら、そこから奥行きや前後感をAIが分析し、それを3Dにしてくれるというものです。
元画像


3Dオブジェクトと化したもの


これはちょっと制作に使いたいツールですね〜

そのほか「ある程度盛ってもeeveeレンダーだと1フレーム3秒でレンダリングできちゃう」「いつの間にかillustratorで作った3Dモデルがテクスチャごとglbで他のモデリングソフトに持ってくことができるようになってた」などいろいろ発見があってやってよかったです。それとBGMは過去に自分が作ったものから。あとカメラワークが全然慣れず酔っちゃう映像になったのは反省…

今回はこんな感じです!またよろしくお願いします!

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