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巨人を出てオリックスに移籍した選手、渋いヤツ多すぎの巻

昨日に続いて、オリックスと巨人の交流戦をベースボールライブで観戦しました。巨人強いじゃないですか。なんでセ・リーグの試合だとパっとしないの?

それはさておき、昔から巨人とオリックスの交換トレードにちょっと注目してました。というのも、人気球団の巨人を出てオリックスに入った選手って、渋い人が多くて面白いなと思うんです。

1991年オフ 高田誠(←→藤田浩雅)

元阪急の正捕手の藤田との捕手同士のトレードでオリックスにやってきました。巨人時代はほとんど一軍で試合に出てませんでしたが、移籍初年度から50試合以上出て正捕手争いに参戦。左打ちでソコソコ打てる捕手で、94年には100試合以上出て主戦捕手でした。以降出場は減っていきましたが、V2にも貢献しました。渋い。

1991年オフ 勝呂壽統(←→熊野光輝)

阪急で新人王を獲った熊野を出して獲得した勝呂は、巨人時代に打って守って大活躍のデビューで遊撃手のレギュラーをつかみかけて注目されましたが、川相昌弘との定位置争いに敗れた格好で出番を失っていました。

しかし移籍したオリックスで働き場を得て、5シーズンで350試合以上出場しました。オリックスの後、近鉄で3シーズンプレーして引退した守備の名手。仰木彬監督にその守備を認められて重用されました。まさにいぶし銀、渋い。

1994年オフ 四條稔(←→佐々木明義)

このテキストを書こうと思ったきっかけの選手です。シュアな打撃で巨人でもソコソコ活躍。オリックスでも移籍2年目の96年に100試合以上出て41安打。長打はないけど、四球が選べる実に渋い好打者でした。

2006年オフ 鴨志田貴司 [+長田昌浩](←→谷佳知)

ちょっと時代は飛んで、人気があって強い巨人から、弱くて仕方のない暗黒オリックスに、スーパースター谷とのトレードでやってきた鴨志田はオードリーの春日みたいな顔をしたパワー投手でした。

巨人では5シーズンで36登板、オリックスに移籍してからもなかなか一軍に定着できずにいました。移籍4年目、苦節プロ入り9年目にしてようやく一軍で26試合投げました。救援が主戦場でしたが、先発としても期待されていたように記憶しています。

結局オリックスで7シーズン、89登板にとどまりましたが、なんだかんだでプロで12年飯を食った実に渋い救援投手です。

2012年オフ 山本和作 [+東野峻](←→ 香月良太+阿南徹)

このトレードなんかは、全員渋くて実に良いです。牽制球の名人でシュート使いの救援投手という渋さの権化みたいな香月を出してエース候補として実績もある東野を獲得、そのオマケみたいな感じ(失礼)でオリックスに移籍した内野手の山本は、巨人時代は一軍出場なし。

しかし移籍初年度にいきなり96試合出て36安打4本塁打。目立った活躍はこのシーズンだけでしたが、一瞬の輝きはとても印象深かった渋い選手。

2023年シーズン中  廣岡大志(←→鈴木康平)

ヤクルトでシーズン10発打ったこともある長打力と内野複数ポジションを守れるユーティリティ性が売りの、永遠の期待の若手でしたが、巨人移籍後は年々干されてついに今季の途中からパ・リーグにやってきました。

移籍早々からよく起用されて、爆発的な活躍こそないものの渋い働きを見せています。長打が売りの打者ということでブンブン丸なのかと思ってましたが、追い込まれてからよく粘ります。よく数字を確認したら今日の試合までのプロ通算で800打席77四球。打率の割に出塁率を稼げる、玄人好みの渋いヤツでした。

殊勲打を打ちまくるわけでもないんですが、大事なところでけっこう出塁して試合を決める得点にコッソリ絡むという渋すぎる活躍です。

彼らのように、干され気味のところから移籍できっかけをつかんで渋い活躍をする選手は多いですから、もっとトレードはじゃんじゃんやってほしいと思ってます。

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