ECサイト。

ECサイトは今やAmazon、楽天市場、ヤフーショッピングの3つのモールが大手。コロナの件もあって通販の売り上げは凄いことになってる。また無料でECサイトが作れる「BASE(ベイス)」もあり誰もが参加できる。が、簡単になったとはいえ作ったからすぐにでも売り上げが期待できるような甘い世界ではない。

ECサイトを立ち上げるときに一番重要なのは、「どのようなサイトにするか?」「誰に対し、どのようなコンテンツ(内容)、情報を提供していくか?」です。コンセプト(概念・基本的観点)や位置づけを固めてから、そのコンセプトを実現するために適した「場」を作らないとダメということになります。例えば地域の特産品だけを扱う場合、なぜその地域の特産品に特化するのか明確なコンセプトが必要になります。「特産品をもっと知ってほしい」ぐらいだと「ECサイト作るより、ふるさと納税の返礼品登録でよくない?」になりかねません。

実店舗においてショッピングモールなどが地域に出店する際、「地域の世帯数」「子供の数」「一世帯当たりの車の所有数」など様々なデータを入手して建設されます。それでも閉店する実店舗はあります。

扱う商品にも寄りますが個人が個人向けに販売、企業が個人向けに販売であればそれなりの収益を予測できますが、ふだん、企業が企業(商社・問屋)相手に1000や2000単位で販売している物を個人向けに100程度の販売で収益は見込めるでしょうか?それよりコストの方を心配しません?

そこまでしてECサイト事業に手を出すリスクはありませんよね。それこそ「ほぼ」リスクのない【ふるさと納税返礼品】の方がうま味がありますよね。

対企業の会社(団体)がどうしてもECサイトに手を出したいと言うなら、最近はIT企業や商社が代行販売をしてくれるサービスがありますのでそれを利用して楽天市場などでの代行販売が比較的リスクは少ないかと思いますし、それなりに集客も見込めます。但し、自社で独自ECサイトを持ってますのでそこでの掲載をしながら将来的に有名モールへも出店しますっていうサービスなら精査しましょう。その独自サイトにどのくらいの商品が掲載されてるか、インターネット検索でヒットしやすいか、などね。じゃないと苦労するよ。

独自ECサイトっていわば「ド田舎の田んぼの真ん中に立つ店」みたいなもんで、誰も知らない・何をどれだけ売っているか分からない・行き方も分からない店に誰が行く?って話。仮に自分たちだけじゃなく協賛を募ったところでって。独自ECサイトであってもインターネットで検索したらすぐヒットします、扱っている商品もたくさんありますなら話は別だけども。

安易に通販が流行ってるから、じゃぁやろう!では甘いってこと。外国の色とりどりのお菓子のように大甘さ。


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