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ミニ四駆のシャフトのおはなし

どうも、KATSU ちゃんねる です。

今回はミニ四駆の駆動に直結する "シャフト" について紹介していきます。

前回のブログで紹介した ”ミニ四駆の軸受けベアリングのおはなし" でもお話ししましたが、タイヤにはモーターの動力が100%伝わっていません

動力が伝わる過程で色々な "駆動ロス" によりエネルギーとして消費されてしまうためです。

そしてもちろん "シャフト" も駆動箇所の1つで、 なおかつ重要箇所です。

どんなに良い改造をしても "シャフト" の状態によっていい走りができません。

■シャフトの注目ポイント

キットを購入すると60mmのシャフトが2本ついており、このシャフトは "ノーマルシャフト" と呼ばれています。

まずチェックするのはシャフトがまっすぐか?です。

調べる方法は色々ありますが、一番手軽にできるのは平らな板の上でシャフトを指で転がしてみることです。

シャフトの六角のどの面でも板との間に隙間がなければ理想です。

ただ、安価で量産する場合のものづくり上ではほぼ不可能なので、あくまで比較的まっすぐだ、くらいに思いましょう。

■シャフトとホイールを組み合わせを調整

メッキホイール

シャフトの真価を発揮させるためにはホイールとの組み合わせが超重要です。

ホイールにはシャフト用の六角穴が空いていますのでそちらと組合わせます。

組合わせたらベアリングを付けたシャーシに通して、ホイールを空転させてみましょう。

きっとホイールがぶれて回っているはずですが心配ありません。

ホイールの六角穴もまっすぐ空いているわけではありませんし、もちろんシャフトもまっすぐではないので。

その時はシャフトをホイールから抜いて、シャフトの六角面とホイールの六角穴を1つずらしてはめなおしてみます。

この時組み合わせによってはブレが非常に少なくなる場合がありますので、納得が組み合わせを探してみましょう。

■シャフトからのホイール抜け対策

シャフトとホイールの固定方法は圧入のため振動や衝撃には強くありません。

初心者の方に多いのですが、走行中にシャフトからホイールが抜けるトラブルが発生します。

そのため抜け防止用の対策が必要で、1番有効な対策は "72mm シャフト" を使用することです。

シャーシの幅とホイールの穴深さは "60mm シャフト" を使用すると丁度良く収まるように設計されています。

そこからホイールの穴をピンバイス等で貫通させて "72mm シャフト" を装着すると、劇的に抜け強度がアップします。

ただこのような改造が難しい場合は、シャフトの先端に油性マジックを塗ってホイールと組合わせるだけで抜け強度がアップする技もあるのでご参考ください。 

■シャフトのグレードアップパーツ

シャフトにも2種類のグレードアップパーツがあります。

①中空ステンレスシャフト (60mm / 70mm)

シャフトの中が空洞で軽量化を狙った "中空ステンレスシャフト" があります。

シャフト自体は鉄の塊なので、シャフトを回転させるための動力も多く必要ですが、そんなロスを解消してくれます。

また六角面がきれいに出来上がっているのでギヤのガタツキも抑えられる点もメリットですね。

一方デメリットですが、非常に変形しやすいです。

激しいコースアウト1回でぐにゃっと曲がることがあるので注意が必要です。

②ブラック強化シャフト (60mm / 70mm)

そしてもう1つのグレードアップパーツが激しい走行にも耐えるように強化された "ブラック強化シャフト" です。

個人的にはシャフトの曲がりがひどく、六角の形もなまっている印象で、あまり使用はしていません。

おそらく追加でねじって硬度を上げる加工硬化法によるものだと思います。

ただ個人差にもよるので1回は使用してみることをおすすめします。

以上で ”ミニ四駆のシャフトのおはなし" となります。

私もシャフトはいろいろと試してきましたが、結局は ”72mm ノーマルシャフト” に落ち着きました(笑)

走行による変形は防ぎきれず消耗品なので、性能と価格のバランスから個人的にはこれが1番のおすすめです。

それだはまた次のブログで。

●プロフィール

ミニ四駆第二次ブーム世代

ミニ四駆復帰:2014年10月~

戦績:タミヤ 2016 New Year GP 広島大会 オープンクラス 3位

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